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ふりかえりのススメ
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March 28, 2019
Technology
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ふりかえりのススメ
2019/03/28 Agile Sapporoにて登壇した内容です。
ふりかえりの場作りや、学びとの関連を説明してきました。
viva_tweet_x
March 28, 2019
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Transcript
ふりかえりのススメ 森 一樹(@viva_tweet_x) 19/03/28 Agile Sapporo
PM保護者会 森 一樹(@viva_tweet_x) NRI bit Labs所属/チームファシリテーター ふりかえり・見える化などを社内外に発信 講演・アドバイザー・ワークショップ コーチ・研修・執筆 各種コミュニティ活動
社団法人アジャイル チームを支える会 越境者の集い NRIアジャイルハブ アジャイル ひよこクラブ ふりかえり実践会 私は何をする人なのか
私は何をする人なのか プロジェクトマネージャー保護者会 社団法人アジャイルチームを支える会 越境者の集い NRIアジャイルハブ アジャイルひよこクラブ ふりかえり実践会
私は何をする人なのか プロジェクトマネージャー保護者会 社団法人アジャイルチームを支える会 越境者の集い NRIアジャイルハブ アジャイルひよこクラブ ふりかえり実践会(Connpassにて月1開催)
チームファシリテーターとしての活動 ふりかえり ふりかえりワークショップ(KPT or YWT) ふりかえりワークショップ(スクラムチーム向け) ふりかえりのファシリテーション・アドバイザー チームビルディング 組織(部・本部レベル)のチームビルディング プロジェクト・プロダクトのチームビルディング
ファシリテーション 会議ファシリテーション ワークショップファシリテーション アジャイル PO/SM アジャイルコーチ
過去のことを考える。回顧する。 引用元:大辞林 過去のことを考え、未来の行動を決める ふりかえりとは
ふりかえりは楽しく前向きな活動 前を向き、よりよくするためにどうすればいいかを考える活動 楽しい気持ちのほうがよいアイデアが出やすい
「人」「関係」に着目する スクラムガイドより抜粋 • スプリントレトロスペクティブには、以下の目的がある。 • 人・関係・プロセス・ツールの観点から今回の スプリントを検査する。 • うまくいった項目や今後の改善が必要な項目を 特定・整理する。
• スクラムチームの作業の改善実施計画を作成する。
部分最適と全体最適 通常時 A 30個/h B C 20個/h 10個/h 受け渡し 受け渡し
部分最適と全体最適 通常時 A 30個/h B C 20個/h 10個/h 受け渡し 受け渡し
最終成果 10個/h
部分最適と全体最適 通常時 A 30個/h B C 20個/h 10個/h 失敗時 受け渡し
受け渡し 最終成果 10個/h 25個/h 20個/h 10個/h 受け渡し 受け渡し 最終成果 10個/h ミスが原因で 生産性ダウン
部分最適と全体最適 通常時 A 30個/h B C 20個/h 10個/h 失敗時 受け渡し
受け渡し 最終成果 10個/h 30個/h 20個/h 10個/h 受け渡し 受け渡し 最終成果 10個/h ミスが原因で 生産性ダウン ミスが起こらないように マニュアルを徹底しました
部分最適と全体最適 通常時 30個/h 20個/h 10個/h 失敗時 受け渡し 受け渡し 最終成果 10個/h
30個/h 20個/h 10個/h 受け渡し 受け渡し 最終成果 10個/h ミスが原因で 生産性ダウン ミスが起こらないように マニュアルを徹底しました チーム全体の成果には つながらない A B C
部分最適と全体最適 真の改善案 20個/h 20個/h 15個/h 受け渡し 受け渡し 最終成果 15個/h 最終成果は
5アップする Aの生産性を10犠牲にし てでも、Cを助ける AとCが一緒に実施 5アップ A B A+C
部分最適と全体最適 真の改善案 20個/h 20個/h 15個/h 受け渡し 受け渡し 最終成果 15個/h 最終成果は
5アップする Aの生産性を10犠牲にし てでも、Cを助ける AとCが一緒に実施 5アップ • 実際はこう単純ではないが… • 実際の現場でも起こりがちな部分最適なアクション • 全体最適に向かうように関係の質を高めておく A B A+C
関係の質を高める 必ず停止できるふりかえりの時間のなかでチームビルドを してもよい
関係の質を高める 必ず停止できるふりかえりの時間のなかでチームビルドを してもよい • 今週起こった出来事と一緒に「感謝」を伝える • ワーキングアグリーメントを決める/ ワーキングアグリーメントをみんなで見直す • お互いのスキルの共有と、目標の設定
• チーム全員の目標の確認と見直し • 個人個人の月間の目標を立てる
関係の質を高める 必ず停止できるふりかえりの時間のなかでチームビルドを してもよい • 今週起こった出来事と一緒に「感謝」を伝える • ワーキングアグリーメントを決める/ ワーキングアグリーメントをみんなで見直す • お互いのスキルの共有と、目標の設定
• チーム全員の目標の確認と見直し • 個人個人の月間の目標を立てる 大事なのは「Mutual Respect」 • 相互の価値観の理解 • 互いへの認識と尊敬・尊重
よいところを伸ばす マイナスをプラスにするのは大変 プラスをよりプラスへ チームの成長の実感が成長をより加速させる
楽しいふりかえりを構成する3つの要素 場 学び 成長
ふりかえりと「場作り」の関係 チーム全員がふりかえりの時間のなかで多くのアイデアを 出し合い、互いの意見を取り込みながら、よりよい アクションを検討していく
ふりかえりと「場作り」の関係 チーム全員がふりかえりの時間のなかで多くのアイデアを 出し合い、互いの意見を取り込みながら、よりよい アクションを検討していく 全員がフラットな関係性のもと、チームをよりよい未来へ 進ませるためのアイデアを出しあう
ふりかえりと「場作り」の関係 チーム全員がふりかえりの時間のなかで多くのアイデアを 出し合い、互いの意見を取り込みながら、よりよい アクションを検討していく 全員がフラットな関係性のもと、チームをよりよい未来へ 進ませるためのアイデアを出しあう 互いの意見を尊重しあう対話の結果、チームによる、 チームのためのアクションが生まれる
ふりかえりと「場作り」の関係 チーム全員がふりかえりの時間のなかで多くのアイデアを 出し合い、互いの意見を取り込みながら、よりよい アクションを検討していく 全員がフラットな関係性のもと、チームをよりよい未来へ 進ませるためのアイデアを出しあう 互いの意見を尊重しあう対話の結果、チームによる、 チームのためのアクションが生まれる この状態へと促すための下準備が「場作り」 •
心理的な場作り • 物理的な場作り
“場”を作る ふりかえりに臨む 心の準備ができている ふりかえりに臨む 場所の準備ができている 心理的な場作り 物理的な場作り
“場”を作る ふりかえりに臨む 心の準備ができている ふりかえりに臨む 場所の準備ができている 心理的な場作り 物理的な場作り
心理的な場作り 「前向き」な「対話」ができる準備をする ふりかえりの最初に5~10分程度行う 漫然と行うのではなくねらいを持って行う
「前向きスイッチ」を入れる +のことを考える心の準備 ーの状況でも、+のことを考えやすい状態にする 気持ちに余裕が生まれてくる
アクティビティ:Good & New 「よかったこと」「新しい気付き」にフォーカス • 今週の活動のなかで「よかったこと」はなんですか • 今週の活動のなかで「新しい気付き」はありましたか 前向きな気持ちでふりかえりを開始する
議論と対話 「議論」(討論)は複数の意見の中から1つの意見を 採用する方向になりがち A or B 「対話」は互いの意見を尊重し、意見をMIXしたより よい意見が生まれる A +
B = X
アクティビティ:DPA Design the Partnership Alliance ふりかえりの雰囲気をどうするかを全員で決める • 「どんな雰囲気でふりかえりたいか」 • 「その雰囲気を作るために何をするか」
ルールの例 楽しい雰囲気 ⇒いい意見だと思ったら「イイネ!」と言う 意見を尊重する雰囲気 ⇒発言をさえぎらない ⇒批判・否定しない
ルールを自分たちでつくる 自分たちで自分たちのルールを決め、遵守する ふりかえりの時間が「他人ごと」から「自分ごと」へ 対話がしやすい空気に自然となりやすい
場を設定するアクティビティいろいろ Moving Motivators 価値観を共有する DPA 場の雰囲気と、そのためにする行動を合意する One Word 一言で今の気持ちを表す Focus
On / Focus Off 生産的なコミュニケーションのやり方について共有する Working Agreements チームのルールを新しく決める 希望と懸念 ふりかえりに対する希望と懸念事項を共有する Six Thinking Hats(Blue Hat) ふりかえりの目的を話し合う Happiness Rader テーマに対する気持ちを顔文字で表す Happiness Rader for Timeline 今週の日ごとの気持ちを顔文字で表す 3 dots ふりかえり前の気持ちを3段階のドットで表す 連想ゲーム 今週起こったことについて一言ずつ発言し、1~2分間回す Keep + Wakattakoto よかったこと、分かったことを共有する Good & New よかったこと、新しい気づきを共有する 感謝 感謝を言い合う
ここまでのお話 技術書典5 発行 ふりかえり読本 場作り編 ~ふりかえるその前に~ 104ページ 1,000円 https://hurikaeri.booth.pm/items/1076615
楽しいふりかえりを構成する3つの要素 場 学び 成長 心理的な場作り • 前向きスイッチ • 議論と対話 •
ルールを自分たちで作る • (Good&New) • (DPA) 物理的な場作り • 人対問題の構図 • 空間の利用 • リラックスがアイデアを生む
学び 経験からの学びがある 他者からの学びがある チームとしての学びがある
学び 経験からの学びがある 他者からの学びがある チームとしての学びがある その結果、成長したという実感が得られる
学びを祝う/実験する 失敗すらも学びに変える • Make Mistake Faster:失敗を早くしよう • Run Experiment:実験しよう チャレンジしやすい土台ができる
学びを祝う/実験する 失敗すらも学びに変える • Make Mistake Faster:失敗を早くしよう • Run Experiment:実験しよう チャレンジしやすい土台ができる
「ふりかえり」は実験できる恰好の場
学びの共有 学び・気づきを共有する • コミュニケーションの活性化 • コラボレーションの促進 チームとしての成長の実感へとつながる
具体的 経験 内省的 省察 抽象的 概念化 積極的 実践 ふりかえりと経験学習 出典:David
A. Kolbの経験学習サイクル
ふりかえりのサイクル 出典:Waterloo大学の学びなおしに関する研究結果 https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting
イベントの ふりかえり 1日に一度 ふりかえる 現在 イベント 1日後 1週間後 1週間に 一度
ふりかえる … 1ヶ月に 一度 ふりかえる 1ヶ月後 … … 1年後 半年後 半年に一度ふりかえる 1年に 一度 ふりかえる ふりかえりのサイクル
ひとりのふりかえり チームのふりかえり プロジェクト・プロダクトのふりかえり … グループ・組織のふりかえり チームA チームB プロジェクトX … プロジェクトY
グループα グループβ 学びの場のふりかえり … … … … 研修など ふりかえりのシチュエーション
ひとりのふりかえり:YWT 詳細はコチラ⇒過去をふりかえり未来を創る https://speakerdeck.com/viva_tweet_x/guo-qu-wohurikaeriwei-lai-wochuang-ru
ひとりのふりかえり:1年のふりかえり 詳細はコチラ⇒1年のふりかえりワークショップ https://speakerdeck.com/viva_tweet_x/1nian-falsehurikaeriwakusiyotupu
学びの場のふりかえり:Fun/Done/Learn Fun/Done/Learnで出来事を共有する Done Learn Fun 出典:記事「ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード」 https://qiita.com/yattom/items/90ac533d993d3a2d2d0f
Done Learn Fun 出典:記事「ファン・ダン・ラーン(FDL)ふりかえりボード」 https://qiita.com/yattom/items/90ac533d993d3a2d2d0f 学びの場のふりかえり:Fun/Done/Learn Fun/Done/Learnで出来事を共有する
チームのふりかえり:学習マトリックス • 学びを取り込んだふりかえりのやり方 • 「感謝」を出すのも特徴的 よかったこと 続けたいこと 変えたいこと (どう変えたいか) 新しいアイデア
気付き 感謝 出典:書籍「アジャイルレトロスペクティブズ」
チームのふりかえり:Celebration Grid 成功・失敗から得られた学びを祝いあう 出典:Management 3.0 失 敗 成 功 outcome
行動・振る舞い ミス 実験 プラクティス 運がよかった 良質な学びが あったよね どうして そうして しまったのか 失敗からも 学びが多い 運が悪かった 正しい行動! 気づきは あった?
プロジェクト・プロダクトのふりかえり 詳細はコチラ⇒プロジェクトのふりかえりの進め方の例(改善版) https://qiita.com/viva_tweet_x/items/2706a51b4dd835552481 1. ふりかえりの目的の共有 2. グランドルール説明 3. アイスブレイク 4.
道のりをふりかえる 5. 学び・成長を確かめる 6. 教訓から得られたアクションアイデアを考える 7. アクションプランを作る 8. Celebration
グループ・組織のふりかえり 詳細はコチラ⇒グループ・組織のふりかえりワークショップ https://speakerdeck.com/viva_tweet_x/gurupuzu-zhi-falsehurikaeriwakusiyotupu
ここまでのお話 4/14 技術書典6 発行予定 お34 プロジェクトマネージャ保護者会 ふりかえり読本 学び編 ~経験を力に変えるふりかええり~ 236ページ
2,000円
羅針盤は、目的への方向を指し示すためのもの。 今いる場所によってその向き先はゆらゆらと揺れ動きます。 私たちは「社会」という大海へと漕ぎ出しています。 私たちが進むべき方向は誰にも分かりません。 確実に分かるのは、進んできた道のりだけ。 ふりかえりをして現在の位置を確かめつつ、 羅針盤を使って新たな目的地を決めていくのです。 未来に自分の旅路をふりかえったとき、辿った道が明るく、 豊かなものだった、と言えるよう、カイゼンを続けましょう
【参考書籍】 これだけ!KPT アジャイルレトロスペクティブズ FUN RETROSPECTIVES ふりかえり読本 さいごに 野村総合研究所では、「bit Labs」という組織で、ふりかえり、スクラムなど、 チームへのコーチングを行っております。
気になること、ご相談がありましたら気軽にご相談ください。 ふりかえりのファシリテーター向けの考え方については Qiita記事も参考にしてください https://qiita.com/viva_tweet_x/items/400cf1e1e6b1dffbd140 「ふりかえりのファシリテーションを考えてみる」 野村総合研究所 bit Labs 森一樹
[email protected]
@viva_tweet_x (びば) https://www.facebook.com/kazuki.mori.12 ふりかえりをもっと知りたい、という方はぜひ 「ふりかえり実践会」にご参加ください。 https://retrospective.connpass.com/
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