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日本薬局方-一般試験法 2.21 核磁気共鳴スペクトル測定法

xjorv
May 16, 2020

日本薬局方-一般試験法 2.21 核磁気共鳴スペクトル測定法

核磁気共鳴スペクトル測定法はNMRと呼ばれる、試料中の水素とその周辺の化学的な状態を特定する方法です。核に磁場をかけ、電磁波の吸収を測定することで水素の状態を調べます。

xjorv

May 16, 2020
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Transcript

  1. 核磁気共鳴とは NMR(Nuclear Magnetic Resonance)と呼ばれる 原子番号・質量数が奇数の原子の核は • 0でない核スピン量子数 • 磁気双極子モーメント を持つ

    このような原子に静磁場をかけると、 電磁波(光の一種)を吸収(共鳴)する性質を持つ これを核磁気共鳴と呼ぶ
  2. 化学シフトの定義式 = − + 化学シフト: δ 、試料: S、基準核: R、電磁波の波長: υ

    分子内の極性によるシグナルの分裂も起きる • 分裂によるシフトの大きさをスピン-スピン結合定数と呼ぶ • 分裂した吸収の数を多重度と呼ぶ