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日本薬局方-一般試験法 4.01 エンドトキシン試験法

xjorv
July 04, 2020

日本薬局方-一般試験法 4.01 エンドトキシン試験法

エンドトキシンとは、グラム陰性菌の外膜に存在するリポ多糖類のことで、ショック症状や発熱などを引き起こします。注射剤などでは、製剤にエンドトキシンが含まれないことを確認する必要があります。

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July 04, 2020
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  1. 最大有効希釈倍率 許容できる試料の最大の希釈率 • 試料に含まれる反応干渉物質を希釈により薄くする 最大有効希釈倍率 = (K / M ×

    試料濃度) / λ K: 発熱を起こす体重1kg当たりのエンドトキシン量、M: 1回あたりの注射剤の投与量 λ: ライセート試薬の表示感度、もしくは検量線の最小エンドトキシン濃度
  2. 反応干渉因子試験 ゲル化を促進/阻害する因子の有無を調べる 液 エンドトキシン濃度/被添加液 希釈液 希釈倍数 エンドトキシン濃度 試験の回数 A 0/試料溶液

    - - - 4 B 2λ/試料溶液 試料溶液 1 2 4 8 2λ 1λ 0.5λ 0.25λ 4 C 2λ/エンドトキシン試験用水 エンドトキシン試験用水 1 2 4 8 2λ 1λ 0.5λ 0.25λ 2 D 0/エンドトキシン試験用水 エンドトキシン試験用水 - - 2 A-D液で試験を行い、 • AとDが陰性で、Cで表示感度を確認する • Bのエンドポイント濃度が0.5~2 λの間になる ことを確認する
  3. 限度試験法と定量試験法 測定を限度試験とする場合と、定量する場合がある • 限度試験法では、陽性と陰性のコントロールを作成する • 定量試験法では、下の表の液でテストを行う 液 エンドトキシン濃度/被添加液 希釈液 希釈倍数

    エンドトキシン濃度 試験の回数 A 0/試料溶液 エンドトキシン試験用水 1 2 4 8 - - - - 4 B 2λ/試料溶液 - 1 2λ 4 C 2λ/エンドトキシン試験用水 エンドトキシン試験用水 1 2 4 8 2λ 1λ 0.5λ 0.25λ 2 D 0/エンドトキシン試験用水 エンドトキシン試験用水 - - 2