Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
統計の基礎6 カイ2乗分布とカイ2乗検定
Search
xjorv
January 28, 2021
Education
0
230
統計の基礎6 カイ2乗分布とカイ2乗検定
統計の基礎6では、クロス集計表やカテゴリカル・データに用いられるカイ2乗検定について説明します。
xjorv
January 28, 2021
Tweet
Share
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
3
5.7k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
450
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.5k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6.2k
粉体特性2
xjorv
0
2.5k
粉体特性1
xjorv
0
2.9k
皮膜5
xjorv
0
2.3k
皮膜4
xjorv
0
2.2k
皮膜3
xjorv
0
2.2k
Other Decks in Education
See All in Education
シリコンバレーでスタートアップを共同創業したファウンディングエンジニアとしての学び
tomoima525
1
1.1k
Padlet opetuksessa
matleenalaakso
4
14k
【品女100周年企画】Pitch Deck
shinagawajoshigakuin_100th
0
5.9k
2025年度春学期 統計学 第8回 演習(1) 問題に対する答案の書き方(講義前配付用) (2025. 5. 29)
akiraasano
PRO
0
140
探査機自作ゼミ2025スライド
sksat
3
780
大学院進学について(2025年度版)
imash
0
120
登壇未経験者のための登壇戦略~LTは設計が9割!!!~
masakiokuda
3
670
Common STIs in London: Symptoms, Risks & Prevention
medicaldental
0
140
[FUN Open Campus 2025] 何でもセンシングしていいですか?
pman0214
0
230
『会社を知ってもらう』から『安心して活躍してもらう』までの プロセスとフロー
sasakendayo
0
260
2025年度春学期 統計学 第12回 分布の平均を推測する ー 区間推定 (2025. 6. 26)
akiraasano
PRO
0
160
~キャラ付け考えていますか?~ AI時代だからこそ技術者に求められるセルフブランディングのすゝめ
masakiokuda
7
460
Featured
See All Featured
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.8k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.5k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
580
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
13k
Practical Orchestrator
shlominoach
190
11k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.6k
How GitHub (no longer) Works
holman
315
140k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
332
24k
Making Projects Easy
brettharned
117
6.4k
Transcript
統計の基礎6 カイ二乗分布とカイ二乗検定 2020/9/1 Ver. 1.0
カイ二乗検定とは? カテゴリカルデータの比の検定 • 比がある値と同じである(適合度の検定) • 比がある値と異なる(独立性の検定) を検証する検定法 名前は2つあるが、基本的に同じものを指す
カテゴリカルデータ クロス集計表で表されるデータのこと 症状 男性 女性 あり 50 75 なし 100
140 男性と女性で比率が異なるかどうか検定する
カイ2乗分布 観測数と期待数の差の分布を調べる ( − )2 O: 観測された度数、E: 期待される度数 このパラメータの分布が、カイ2乗分布を取る
カイ2乗分布 ; = 1 2 2Γ( 2 ) ∙ /2
k=5 k=10 k=15 • 0~+∞の連続分布 • 期待値kを持つ • kは平均値となる
適合度の検定 比率がある値と同じであるかどうか検定する方法 • 女性の症状ありの比率が1:2かどうか検定する 症状 男性 女性 あり 50 75
なし 100 140
Rでの計算方法: 適合度 chisq.testで計算する • 女性の症状ありの比率は1:2と変わらない これがp値
独立性の検定 2グループでの比率の差を検定する方法 • 女性の症状ありの比率が男性と同じであるか検定する 症状 男性 女性 あり 50 75
なし 100 140
Rでの計算方法: 独立性 chisq.testで計算する • 女性の症状ありの比率は男性と変わらない これがp値
いつ使う? 比率計算が必要な際に使用されることがある • 被験者群間での応答性比較を行うとき • 形質の分離がメンデル的であるか確認するとき • カテゴリカルデータの取り扱いのとき
まとめ • 比率の比較を行うときはカイ2乗検定を利用する • カイ2乗検定は適合度と独立性の検定を含む • 適合度も独立性も根本的には同じ統計手法である • カイ2乗検定ではカイ2乗分布を利用して検定統計量を求める