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今からでも間に合う病院指標

 今からでも間に合う病院指標

2016年2月20日(土)
第20回糟屋筑豊地区勉強会
プレゼンテーション資料です。

【資料タグ】
#病院指標、#臨床指標、#医療情報の公表
【固定タグ】
#病院経営、#病院原価計算、#データ分析、#プレゼン資料

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小川 陽平

March 25, 2021
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Transcript

  1. 今からでも間に合う 病院指標

  2. 突然ですが…

  3. あなたは、 どうやって、 病院を選びますか?

  4. 1位:医師による紹介 参考資料 厚生労働省:平成26年受療行動調査 「病院を選んだ理由」(入院) ※複数回答可 (53.7%) 2位:交通の便がよい (25.6%) 2位:専門性が高い (25.6%)

  5. プログラム ・病院指標とは ・病院情報の公表 ・病院指標の未来

  6. 病院指標とは

  7. 病院が提供している医療を、 具体的な数値 客観的に評価 で示すことで、 できるようにしたもの。

  8. 指標の分類 ・構造(structure) ・過程(process) ・結果(outcome)

  9. 構造(structure) ・施設規模 ・スタッフ数 ・機器設置状況 など

  10. 過程(process) ・診察、検査 ・診断、方針決定 ・治療行為 など

  11. 結果(outcome) ・症例数、在院日数 ・患者満足度 ・インシデント発生率 など

  12. 作成の目的 ・医療の見える化 ・改善の動機付け ・患者への情報公開 など

  13. 医療の見える化 “診療実績の評価と公表を義 務付けることは、おそらく、医 療システム改革へ向けた最も 重要な一ステップである” 「医療戦略の本質 価値を向上させる競争」 マイケル・E・ポーター 日経BP社

  14. 改善の動機付け “他人に見られている、監視さ れていると思うだけでパフォー マンスが向上する” “比較されることで、改善の意 欲、動機づけが行われる” 「医療・ヘルスケア産業変革の渦中」 福井 次矢 かんき出版社

  15. 患者への情報公開 “医療情報に関する患者の不 満は多種多様であるが、詰ま るところ、情報不足、開示の不 十分に尽きる” 「日本の医療制度 その病理と処方箋」 長坂 健二郎著 東洋経済新報社

  16. 参考資料 ・聖路加国際病院 ・日本病院会 ・厚生労働省(重要)

  17. 参考資料① 聖路加国際病院 (Quality Indicator) 特徴 情報量が充実(作成時の参考にできる) ※OECD医療の質レビュー日本:2015 「聖路加国際病院で実施されている質指標 プロジェクトは特に印象的であり、国全体で 展開するためのモデルとして役立つ可能性

    がある。」
  18. ※2014年結果報告資料 292施設から集めたデータを統計処理 参考資料② 日本病院会 (QIプロジェクト) 特徴 指標毎の平均値や中央値が分かる (ベンチマークが可能)

  19. 参考資料③ 厚生労働省 (病院指標の作成と公開について) 特徴 診療報酬に反映(2017年度予定) ※中央社会保険医療協議会 (DPC評価分科会) 平成24年12月7日資料

  20. 病院情報の公表

  21. DPCデータを用いて、 病院指標の作成 HP上で情報公開 を行い、 すること。

  22. 平成29年度より、 機能評価係数Ⅱ 保険診療指数 における、 評価が検討されている。 で、

  23. 検討過程 ・起案 (平成24年度診療報酬改定議論) ・検討 (平成26年度診療報酬改定議論) ・結論 (平成28年度診療報酬改定議論)

  24. 起案 (平成24年度診療報酬改定議論) 検討内容 機能評価係数Ⅱの議論をしていた際に、患者 に個別施設の特性を理解してもらうための指 標として、病院指標の作成と公開が起案された。 検討結果 前向きな意見が多かったものの、診療報酬で どのように評価するのかがまとまらず、次回 改定以降の検討課題となった。

  25. 検討 (平成26年度診療報酬改定議論) 検討内容 公開する指標や形式に関する具体案が作成 され、各医療機関に対して公開する意義や実 施可否に関するアンケートが実施された。 検討結果 具体案の作成(24年12月)やアンケートの作 成(25年8月)に時間が掛かってしまったこと から、次回改定以降の検討課題となった。

  26. 結論 (平成28年度診療報酬改定議論) 検討内容 アンケートの結果、病院指標の公開や効果に 対して好意的な意見が多かったことから、導 入を前提にした議論が行われた。 検討結果 準備期間確保のため、平成28年度の導入は 見送られたが、平成29年度から診療報酬で 評価する方向で取りまとめが行われた。

  27. 病院情報の公表 ・目的 ・公表形式 ・作成方法

  28. 目的 ・市民への情報公開 ・データの精度向上 ・分析、説明力の向上 など

  29. ※7項目の指標 (1)年齢階級別退院患者数 (2)診療科別症例数の多いものから3つ (3)初発の5大癌のUICC病気分類別ならびに再発患者数 (4)成人市中肺炎の重症度別患者数等 (5)脳梗塞のICD10別患者数 (6)診療科別主要手術の術前、術後日数症例数の多いものから3つ (7)その他(DICの請求率等) 公表形式 現行案

    各病院で7項目の指標※を作成し、それぞれの 項目毎に指標の意味、自院の実績に対する解 説等を加えた上で、HPに公開する。
  30. 作成方法 参考情報 「今回は全ての病院が対応できるようにということで、最も簡単な指標という ことで、様式1を中心としたものを作成しています。ですから、これが最終と いうことではなくて、あくまでも第一歩としての指標です」 利用データ DPC調査ファイルの様式1を集計して加工。 -中央社会保険医療協議(DPC評価分科会) 平成24年12月7日議事録 「これが一般化していって、何年かたって、次はプロセスだよねということに

    なれば、当然EFファイルという時代はやってくるだろうなとは思っています。」 -中央社会保険医療協議(DPC評価分科会) 平成26年5月14日議事録 →現行案は第一歩に過ぎない
  31. 参考資料 中央社会保険医療協議会 (DPC評価分科会) 平成27年11月16日資料 ・年齢階級別退院患者数 ・5大がんの病期分類別症例数

  32. 参考資料① ・年齢階級別退院患者数 指標の説明 どのような方法で指標を作成したのか、指標に よってどのようなことが分かるのかを説明。 実績の可視化 自院の診療実績を取りまとめ、見やすい形式に加 工して公開。 結果に対する見解 結果を元に自院の特徴を取り上げ、それに対する

    見解を記載。 ※中央社会保険医療協議会 (DPC評価分科会) 平成24年12月7日資料
  33. 参考資料② ・5大がんの病期分類別症例数 指標の説明 どのような方法で指標を作成したのか、指標に よってどのようなことが分かるのかを説明。 実績の可視化 自院の診療実績を取りまとめ、見やすい形式に加 工して公開。 結果に対する見解 結果を元に自院の特徴を取り上げ、それに対する

    見解を記載。 ※中央社会保険医療協議会 (DPC評価分科会) 平成24年12月7日資料
  34. 病院指標の未来

  35. 病院指標の公開により、 患者の受療動向 実績に基づく競争 が変わり、 が生まれる可能性がある。

  36. 他国の事例① ※厚生労働省 病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会 平成25年1月11日資料 ホスピタルコンペア アメリカの保険福祉省が運営し ている、各病院の診療実績を比 較できるサイト。 運用方法 各病院から提出されたデータ統

    計処理して公開。利用者は情報 収集に利用。 特徴 データを提出しない病院の診療 報酬を減額するなど、支払制度 に対する影響力を持っている。
  37. 他国の事例② ※ベストドクターズ社WEBサイト ベストドクターズ 医師選び、病院選びに悩む利用 者に対して適切なアドバイスを 実施するサービス。 運用方法 団体との契約を原則にしている。 契約団体に所属する個人に対し てサービスを提供する。

    特徴 契約先団体のサービスと連動し ている。日本の保険会社でも採 用実績がある。 ※日本生命保険相互会社WEBサイト
  38. 他国の事例③ Zoc Doc アメリカのベンチャー企業が運 営しているサイト。ユーザーが医 療機関の受診予約をできる。 運用方法 利用者が立地や保険適用の有 無、口コミなどの情報を参考に 受診したい病院を予約する。

    特徴 掲載病院に対して課金。患者は 無償で利用できるためユーザー が多い。 ※Zoc Doc社WEBサイト
  39. 参考資料 厚生労働省:平成26年受療行動調査 「病院を選んだ理由」(入院) ※複数回答可 ※平成23年度調査では7位(21.7%) 1位:医師による紹介 (53.7%) 2位:交通の便がよい (25.6%) 2位:専門性が高い

    (25.6%)
  40. まとめ

  41. 病院指標とは、 実績を可視化 客観的に評価 することで、 できるようにしたもの。

  42. 平成29年度から、 病院指標の公開 診療報酬で評価 を行うと、 されるようになる。

  43. 指標の公開は、 患者の受療動向 実績に基づく競争 に変化をもたらし、 を引き起こす可能性がある。

  44. 今からでも間に合う 病院指標 ー完ー