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Agile CoEとして 組織にアジャイルなマインドを普及するための メンバー探しと根回しのリ...

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February 03, 2026

Agile CoEとして 組織にアジャイルなマインドを普及するための メンバー探しと根回しのリアルな裏側

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February 03, 2026
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  1. 自己紹介 { 名前: {Yata Shinnosuke, X: @yatakeke”}, 住所: [“三河”, “札幌”,

    “東京”, “三河”, ”流山”], 会社: “クリエーションライン株式会社”, 所属: “Agile CoE”, 職業: “アプリケーションエンジニア”, 興味: [“ペア/モブプロ”,“リファクタリング”,“寸劇”] } 2
  2. 3-4割 教育 Agile CoEとして、2025年度までの活動遍歴 10 6~7割 案件の稼働 2割 社内支援 2割

    社内イベント系 ・アジャイル保健室 ・ワークショップや勉強会 ・全社向けにレゴスクラム ・LT大会など
  3. 2025年4月時点の現状と課題 • 当時の現状 ◦ ワークショップ、社内向けの発信や仕組み化により アジャイルに対するアレルギー反応は減ってきた ◦ スクラムっぽい進め方をするチームが増えてきた ◦ Agile

    CoEに相談されることが少しずつ出てきた • 課題 ◦ なんちゃってアジャイルの流行 ▪ スクラムイベントはしているが、顧客の御用聞きは変わらず ▪ ふりかえりが機能しない。改善に繋がらない ▪ etc. 11
  4. 3-4割 教育 2割の形式知より6割の実践知を伝えることが重要 15 6~7割 案件の稼働 2割 社内支援 2割 社内イベント系

    ・アジャイル保健室 ・ワークショップや勉強会 ・全社向けにレゴスクラム ・LT大会など こっちじゃなくて
  5. 3-4割 教育 2割の形式知より6割の実践知を伝えることが重要 16 6~7割 案件の稼働 2割 社内支援 2割 社内イベント系

    ・アジャイル保健室 ・ワークショップや勉強会 ・全社向けにレゴスクラム ・LT大会など こっちで伝える
  6. 2025年以降の新たなアプローチ 18 Agile CoEメンバーと他チームのメンバーが 実際に同じプロジェクトに入り、一緒に働いて背中を見せる 今はAgile CoE メンバーだけで チーム構成 一緒に仕事する

    仲間を見つける 適した案件を 確保する 実行する CL社内のアジャ イル習熟度がUP 重要ポイント 空いている人と組むのではなく、 今後広げていってくれる人と組む それが
  7. とはいえ、それでも難しい • そんな人が都合よく会社に存在するのか? ◦ CoEに絶対ジョインしたいという人があまりいなかった ◦ すでに関心がある人を集まったCoEの外で、アジャイルに関心がある人 をさらに見つける難しさ • たとえ見つかっても、リソースは確保できるのか?

    ◦ 内発的動機が薄くてもスキルが高い人は、どこでも引っ張りだこ ◦ 顧客向けのビジネスである以上、待機はコストになってしまう現実 23 行動しないと始まらないので、 まずは思いつく人と話してみる
  8. 2人に話しかけてみるが断念した話 • 1人目: 新卒4年目で「半年くらいの期間で成長してくれそうな人」 ◦ 自分たちと一緒に仕事することで仕事観に影響を与えたいと思った ◦ しかし、本人として当時のSRE的な役割にやりがいを感じていたため、 あえて誘うことはせずにAgile CoEの活動を紹介するのみに留めた

    • 2人目: OSSにコミット歴があり「今後文化を広げてくれそうな人」 ◦ 自チームに持ち帰って顧客に価値を出していってほしいと思った ◦ アジャイルやスクラムに理解を示してくれていたが、コミュニケーション負 荷の高い仕事よりも技術をもっと探求していきたい、と断られる 24 2人ともダメだったことも辛いし、チーム内に戻ってその事実を伝えるのも辛い
  9. 3人目の候補: Cさん • どんな人? ◦ 新卒4年目くらいでDDDを実践している人 ◦ 当時の案件の中で、名指しで褒められるほど価値を出していた ◦ 当時、次の案件に移動するタイミングが被りそう

    • 狙い ◦ DDDを勉強しているので、アジャイルとの親和性が高そう ◦ 将来チームリーダーになっていくような人なので 今後、広めていってくれそうな予感 25 よし、話に行こう🔥
  10. Agile CoEとしてのミッションは抜きで自分ができること • 話してみて感じたこと ◦ いずれキャリアチェンジのタイミングがあるかもしれないが、 当分はエンジニアとして現場に出る人だと感じていた ◦ エンジニアスキルの尺度が技術のみで考えていそう •

    自分ができること ◦ アジャイルなマインド以外にも伝えられることがありそう ◦ 自分の技術力は平均的だが、それでもチーム内や顧客に価値を出せてい たので、開発者としてこんなキャリアもあることを気づかせたい 27
  11. 次の課題 • そんな人が都合よく会社に存在するのか? ◦ CoEに絶対ジョインしたいという人があまりいなかった ◦ すでに関心がある人を集まったCoEの外で、アジャイルに関心がある人 をさらに見つける難しさ • たとえ見つかっても、リソースは確保できるのか?

    ◦ 内発的動機が薄くてもスキルが高い人は、どこでも引っ張りだこ ◦ 顧客向けのビジネスである以上、待機はコストになってしまう現実 28 良さそうな人は見つかったが社内でいろいろな案件が動き、 様々な思惑がある中で一緒に働けるように調整しなくてはならない
  12. 会社 Cさん所属チーム Agile CoE ここまでをまとめると 33 チームリーダー プロジェクトリーダー Cさん チームリーダー

    矢田 会社として、 アジャイルをできる人が増えて いって欲しい Agile CoEとして 一緒に働くことで 普及させたい チームリーダーとして、 無理やりのリソース調整は 良い印象を持っていない エンジニア以外のキャリア に興味がある Cさんには、現場で価値を 出してほしい
  13. 会社 Cさん所属チーム Agile CoE ここまでをまとめると 34 チームリーダー プロジェクトリーダー Cさん チームリーダー

    矢田 会社として、 アジャイルをできる人が増えて いって欲しい Agile CoEとして 一緒に働くことで 普及させたい チームリーダーとして、 無理やりのリソース調整は 良い印象を持っていない エンジニア以外のキャリア に興味がある Cさんには、現場で価値を 出してほしい 会社の戦略だからで終わらせずに 個人の成長の先に会社の戦略を添える ストーリーを作る
  14. Cさんのチームリーダーとの話 • 相談の切り出し方 ◦ 会社のミッションやどうあるべきかの議論から始めない ◦ Cさん本人のキャリアについて考える場にする ◦ その上で、Agile CoEとして、自分としてできることをすり合わせる

    • チームリーダーから聞き出せたこと ◦ Cさんにはテックリード的なポジションになっていってほしい ◦ まだまだ技術者としてプロジェクトに入ってほしい ◦ がしかし、本人的にはマネジメントや教育に目が向いている 35
  15. Cさんの上司への提案 • 話した中で形成された共通認識 ◦ Cさんはまだまだプロジェクトで活躍していってほしい • 自分としてできること ◦ 一定の期間内で一緒に働いてCさんのキャリアの可能性を広げる •

    副次的に起きる会社へのメリット ◦ アジャイル開発のエッセンスを知識として持ち帰ってもらう → 納得してもらえた。ただし、最後は本人の意思が大事 36
  16. Cさんと再び話して向き合う • 本人が感じていることもたくさん聞いた ◦ Cさん自身のキャリアの悩みや不安 ◦ 周りからどう見られているかの悩み ◦ etc •

    自分が思っていることをあらいざらい話した ◦ キャリアチェンジは、誰でも悩むこと ◦ エンジニアのキャリアは、技術力主義だけではないこと ◦ 自分と一緒に働くことが、何かのきっかけになること 37 余裕を持って1時間のはずが気づいたら1時間半程度話し込む
  17. 最終的な結果を少しだけ紹介 • Cさんと一緒に仕事をすることになった • PJ開始から3ヶ月後のふりかえりで本人から出た言葉 ◦ エンジニア=技術力になりすぎていた部分があったかも ◦ やっぱり現場に出て、顧客に喜んでもらえるのが楽しいですね ◦

    スクラムの型に固執していた部分があったけどそうじゃないこと に気づけた ◦ 実はアジャイルに対して不信感を持っていたが、一緒に働いた ことでその不信感がかなり薄まった 38 不信感とは?どうやってそれを取り除いたかは、別の機会に紹介します
  18. 何をやってきたか • 仲間を探す ◦ 仲間になってくれそうな人と話す ◦ 仲間になってくれそうな人の状況を理解する ◦ 自分/自分のチームからは何を与えられるかを考える •

    アサインを調整する ◦ プロジェクトリーダーと話す ▪ チームの状況を理解する ◦ チームリーダーと話す ▪ リーダーの思いを汲み取りながらwin-winになる方向を探す 40
  19. 何をやってきたか • 仲間を探す ◦ 仲間になってくれそうな人と話す ◦ 仲間になってくれそうな人の状況を理解する ◦ 自分からは何を与えられるかを考える •

    アサインを調整する ◦ プロジェクトリーダーと話す ▪ チームの状況を理解する ◦ チームリーダーと話す ▪ リーダーの思いを汲み取りながらwin-winになる方向を探す 41 話しかける→相手を理解する→win-winな道を探る の繰り返し
  20. 自分流: 許される/任せてもらえる信頼貯金の作り方 • 前に進むための建設的な批判から逃げない ◦ 時には役員であっても改善案もセットで建設的な意見を出す • 社内で知られる存在になる ◦ プロジェクトで名指しで褒められるほど成果を出す

    ◦ 社内向けに発表をできるだけやる ◦ 知らない人が多い飲み会にも顔を出す • 大事だと思うことは成果が出るまで続ける ◦ 全社向けLT大会を細く長くでも3年半続ける ◦ 新規顧客に認知されることが出てきたアジャイルザムライ 44