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Agile CoEとして 組織にアジャイルなマインドを普及するための メンバー探しと根回しのリ...
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Yatakeke
February 03, 2026
Business
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29
Agile CoEとして 組織にアジャイルなマインドを普及するための メンバー探しと根回しのリアルな裏側
Yatakeke
February 03, 2026
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Transcript
Agile CoEとして 組織にアジャイルなマインドを普及するための メンバー探しと根回しのリアルな裏側 クリエーションライン株式会社 矢田 進之介 20周年で新ロゴに変わりました!
自己紹介 { 名前: {Yata Shinnosuke, X: @yatakeke”}, 住所: [“三河”, “札幌”,
“東京”, “三河”, ”流山”], 会社: “クリエーションライン株式会社”, 所属: “Agile CoE”, 職業: “アプリケーションエンジニア”, 興味: [“ペア/モブプロ”,“リファクタリング”,“寸劇”] } 2
Agile CoEとは(弊社の場合) Agile CoE(Center of Excellence)とは 社内でアジャイルに関して知見がある人たちが集まって、 社内のアジャイルな文化醸成のための発信や仕組みづくりと 社外の開発伴走支援やワークショップを行っている部署を指します。 3
発表の要約とアウトカム 今日話すこと Agile CoEとして他チームのメンバーに納得感を持ってもらいなが ら、巻き込んでいった地道な活動のエピソード 発表のアウトカム アジャイル推進者や〇〇CoEの人たちが、組織に変化を起こすため に地道に個人と向き合うための覚悟を持ち帰る 4
アジェンダ • (前提) Agile CoEが立ち上がる前の話 • 仲間探しの旅へ • 一緒に仕事に入るための根回し •
一連の出来事をふりかえる • まとめ 5
Agile CoEが立ち上がる前の話 6
社外から見たクリエーションライン(2023年以前) • 2018年からRegional Scrum Gathering Tokyo のスポンサー • スクラムフェス系のイベントも含めて登壇実績多数 7
顧客向けビジネスでありながら バリバリアジャイルをやっているイメージ
社内から見たクリエーションライン(2023年以前) • イベントに出ている一部のメンバーのみアジャイルに興味 • 現場のエンジニア「アジャイル?そんなこと言ってられん…」 • マネージャー層「あそこは楽しそうにやっているよね…」 • 社内のアジャイルコーチ「アジャイルですごい会社と認知され ているのに、実際の中身は違うところもあり悩ましい」
8
こうして、社内にAgile CoEが発足したのであった 発足時の、安田社長の当時の言葉 9 「社内にアジャイル開発をちゃんと実践できるメンバーを増や していきたい。そのためにAgile CoEという、アジャイル開発を 推進していくチームを作っていくのがいいと思っている。」
3-4割 教育 Agile CoEとして、2025年度までの活動遍歴 10 6~7割 案件の稼働 2割 社内支援 2割
社内イベント系 ・アジャイル保健室 ・ワークショップや勉強会 ・全社向けにレゴスクラム ・LT大会など
2025年4月時点の現状と課題 • 当時の現状 ◦ ワークショップ、社内向けの発信や仕組み化により アジャイルに対するアレルギー反応は減ってきた ◦ スクラムっぽい進め方をするチームが増えてきた ◦ Agile
CoEに相談されることが少しずつ出てきた • 課題 ◦ なんちゃってアジャイルの流行 ▪ スクラムイベントはしているが、顧客の御用聞きは変わらず ▪ ふりかえりが機能しない。改善に繋がらない ▪ etc. 11
目標の上方修正とアプローチの再考 12 アジャイル開発を理解し、 実践できる人が増えている アジャイル開発を理解している 人がほとんどいない 仕組み化・発信活動 など 2023年
目標の上方修正とアプローチの再考 13 アジャイル開発を理解し、 実践できる人が増えている アジャイル開発を理解している 人がほとんどいない アジャイルをやろうとしている チームが増えてきた 仕組み化・発信活動 など
2023年 2025年 ここまでしか 伝わりきらない
目標の上方修正とアプローチの再考 14 アジャイル、DevOps、リーンス タートアップを全員が理解し、 関わっている状態 アジャイル開発を理解し、 実践できる人が増えている アジャイル開発を理解している 人がほとんどいない アジャイルをやろうとしている
チームが増えてきた 仕組み化・発信活動 など 別のアプローチの 必要性 2023年 2025年 ここまでしか 伝わり切らない
3-4割 教育 2割の形式知より6割の実践知を伝えることが重要 15 6~7割 案件の稼働 2割 社内支援 2割 社内イベント系
・アジャイル保健室 ・ワークショップや勉強会 ・全社向けにレゴスクラム ・LT大会など こっちじゃなくて
3-4割 教育 2割の形式知より6割の実践知を伝えることが重要 16 6~7割 案件の稼働 2割 社内支援 2割 社内イベント系
・アジャイル保健室 ・ワークショップや勉強会 ・全社向けにレゴスクラム ・LT大会など こっちで伝える
2025年以降の新たなアプローチ 17 Agile CoEメンバーと他チームのメンバーが 実際に同じプロジェクトに入り、一緒に働いて背中を見せる 今はAgile CoE メンバーだけで チーム構成 一緒に仕事する
仲間を見つける 適した案件を 確保する 実行する CL社内のアジャ イル習熟度がUP
2025年以降の新たなアプローチ 18 Agile CoEメンバーと他チームのメンバーが 実際に同じプロジェクトに入り、一緒に働いて背中を見せる 今はAgile CoE メンバーだけで チーム構成 一緒に仕事する
仲間を見つける 適した案件を 確保する 実行する CL社内のアジャ イル習熟度がUP 重要ポイント 空いている人と組むのではなく、 今後広げていってくれる人と組む それが
自分たちで無理せず意図的に変化を起こしていく • 「案件の遂行」と「アジャイル文化の浸透」両面での成果が 求められている • あらかじめ近いマインドを持っている人にアプローチして、 その人にもマインド普及を手伝ってもらえるようにする • なんとなく一緒に案件に入った人を教えるのではなく、 狙って人を巻き込んでいくことが重要
19
仲間探しの旅へ 20
仲間探しをする上で大事にしたこと • 探していた理想の人物像 ◦ アジャイルに関心があり、自分ごととして向き合える人 ◦ 半年程度仕事することで、成長できる余地がある人 ◦ 自分の現場に持ち帰って、文化として根付かせてくれそうな人 •
全てを完璧に満たす人は存在しないので妥協点を探りながら見つける 21 とはいえ、
とはいえ、それでも難しい • そんな人が都合よく会社に存在するのか? ◦ CoEに絶対ジョインしたいという人があまりいなかった ◦ すでに関心がある人を集まったCoEの外で、アジャイルに関心がある人 をさらに見つける難しさ • たとえ見つかっても、リソースは確保できるのか?
◦ 内発的動機が薄くてもスキルが高い人は、どこでも引っ張りだこ ◦ 顧客向けのビジネスである以上、待機はコストになってしまう現実 22
とはいえ、それでも難しい • そんな人が都合よく会社に存在するのか? ◦ CoEに絶対ジョインしたいという人があまりいなかった ◦ すでに関心がある人を集まったCoEの外で、アジャイルに関心がある人 をさらに見つける難しさ • たとえ見つかっても、リソースは確保できるのか?
◦ 内発的動機が薄くてもスキルが高い人は、どこでも引っ張りだこ ◦ 顧客向けのビジネスである以上、待機はコストになってしまう現実 23 行動しないと始まらないので、 まずは思いつく人と話してみる
2人に話しかけてみるが断念した話 • 1人目: 新卒4年目で「半年くらいの期間で成長してくれそうな人」 ◦ 自分たちと一緒に仕事することで仕事観に影響を与えたいと思った ◦ しかし、本人として当時のSRE的な役割にやりがいを感じていたため、 あえて誘うことはせずにAgile CoEの活動を紹介するのみに留めた
• 2人目: OSSにコミット歴があり「今後文化を広げてくれそうな人」 ◦ 自チームに持ち帰って顧客に価値を出していってほしいと思った ◦ アジャイルやスクラムに理解を示してくれていたが、コミュニケーション負 荷の高い仕事よりも技術をもっと探求していきたい、と断られる 24 2人ともダメだったことも辛いし、チーム内に戻ってその事実を伝えるのも辛い
3人目の候補: Cさん • どんな人? ◦ 新卒4年目くらいでDDDを実践している人 ◦ 当時の案件の中で、名指しで褒められるほど価値を出していた ◦ 当時、次の案件に移動するタイミングが被りそう
• 狙い ◦ DDDを勉強しているので、アジャイルとの親和性が高そう ◦ 将来チームリーダーになっていくような人なので 今後、広めていってくれそうな予感 25 よし、話に行こう🔥
Cさんと話してわかったこと: キャリアの悩み • 本人は、エンジニアとしてのキャリアに悩みが生じていた • エンジニアとして尊敬できる人たちは、息をするように技術を 勉強しているが、一方、本人としてそういうタイプではないこ とを自覚していた • 今がキャリアチェンジのベストタイミングだと考えていた
• マネジメントにいく上で、アジャイルに関する知見を貯めるの もありかも?と考えていた 26
Agile CoEとしてのミッションは抜きで自分ができること • 話してみて感じたこと ◦ いずれキャリアチェンジのタイミングがあるかもしれないが、 当分はエンジニアとして現場に出る人だと感じていた ◦ エンジニアスキルの尺度が技術のみで考えていそう •
自分ができること ◦ アジャイルなマインド以外にも伝えられることがありそう ◦ 自分の技術力は平均的だが、それでもチーム内や顧客に価値を出せてい たので、開発者としてこんなキャリアもあることを気づかせたい 27
次の課題 • そんな人が都合よく会社に存在するのか? ◦ CoEに絶対ジョインしたいという人があまりいなかった ◦ すでに関心がある人を集まったCoEの外で、アジャイルに関心がある人 をさらに見つける難しさ • たとえ見つかっても、リソースは確保できるのか?
◦ 内発的動機が薄くてもスキルが高い人は、どこでも引っ張りだこ ◦ 顧客向けのビジネスである以上、待機はコストになってしまう現実 28 良さそうな人は見つかったが社内でいろいろな案件が動き、 様々な思惑がある中で一緒に働けるように調整しなくてはならない
一緒に仕事に入るための根回し 29
会社 Cさん所属チーム Agile CoE Cさんのチームの考えを把握しにいく • チームを跨いだ人材の取り合いにしないためにも 相手チームの世界を知ることが大事 • リーダーと話す前にプロジェクトリーダーに情報収集しにいく
30 チームリーダー プロジェクトリーダー Cさん チームリーダー 矢田
会社 Cさん所属チーム Agile CoE Cさんのチームの考えを把握しにいく • チームを跨いだ人材の取り合いにしないためにも 相手チームの世界を知ることが大事 • リーダーと話す前にプロジェクトリーダーに情報収集しにいく
31 チームリーダー プロジェクトリーダー Cさん チームリーダー 矢田 まず話しかけたのは この人
プロジェクトリーダーDさんと話したこと • Dさんから見た、Cさんについて ◦ Cさんはマネジメントよりも現場で顧客と話すことで価値を発揮できる タイプだと考えていた(自分と同じ印象を持っていた) • このままCさんを巻き込んでアサインを進めるとどうなるか? ◦ 単純に会社の思いやチームミッションだからでリソース調整するのは
チームリーダーにとって納得感のないものになりそう 32
会社 Cさん所属チーム Agile CoE ここまでをまとめると 33 チームリーダー プロジェクトリーダー Cさん チームリーダー
矢田 会社として、 アジャイルをできる人が増えて いって欲しい Agile CoEとして 一緒に働くことで 普及させたい チームリーダーとして、 無理やりのリソース調整は 良い印象を持っていない エンジニア以外のキャリア に興味がある Cさんには、現場で価値を 出してほしい
会社 Cさん所属チーム Agile CoE ここまでをまとめると 34 チームリーダー プロジェクトリーダー Cさん チームリーダー
矢田 会社として、 アジャイルをできる人が増えて いって欲しい Agile CoEとして 一緒に働くことで 普及させたい チームリーダーとして、 無理やりのリソース調整は 良い印象を持っていない エンジニア以外のキャリア に興味がある Cさんには、現場で価値を 出してほしい 会社の戦略だからで終わらせずに 個人の成長の先に会社の戦略を添える ストーリーを作る
Cさんのチームリーダーとの話 • 相談の切り出し方 ◦ 会社のミッションやどうあるべきかの議論から始めない ◦ Cさん本人のキャリアについて考える場にする ◦ その上で、Agile CoEとして、自分としてできることをすり合わせる
• チームリーダーから聞き出せたこと ◦ Cさんにはテックリード的なポジションになっていってほしい ◦ まだまだ技術者としてプロジェクトに入ってほしい ◦ がしかし、本人的にはマネジメントや教育に目が向いている 35
Cさんの上司への提案 • 話した中で形成された共通認識 ◦ Cさんはまだまだプロジェクトで活躍していってほしい • 自分としてできること ◦ 一定の期間内で一緒に働いてCさんのキャリアの可能性を広げる •
副次的に起きる会社へのメリット ◦ アジャイル開発のエッセンスを知識として持ち帰ってもらう → 納得してもらえた。ただし、最後は本人の意思が大事 36
Cさんと再び話して向き合う • 本人が感じていることもたくさん聞いた ◦ Cさん自身のキャリアの悩みや不安 ◦ 周りからどう見られているかの悩み ◦ etc •
自分が思っていることをあらいざらい話した ◦ キャリアチェンジは、誰でも悩むこと ◦ エンジニアのキャリアは、技術力主義だけではないこと ◦ 自分と一緒に働くことが、何かのきっかけになること 37 余裕を持って1時間のはずが気づいたら1時間半程度話し込む
最終的な結果を少しだけ紹介 • Cさんと一緒に仕事をすることになった • PJ開始から3ヶ月後のふりかえりで本人から出た言葉 ◦ エンジニア=技術力になりすぎていた部分があったかも ◦ やっぱり現場に出て、顧客に喜んでもらえるのが楽しいですね ◦
スクラムの型に固執していた部分があったけどそうじゃないこと に気づけた ◦ 実はアジャイルに対して不信感を持っていたが、一緒に働いた ことでその不信感がかなり薄まった 38 不信感とは?どうやってそれを取り除いたかは、別の機会に紹介します
一連の出来事をふりかえる 39
何をやってきたか • 仲間を探す ◦ 仲間になってくれそうな人と話す ◦ 仲間になってくれそうな人の状況を理解する ◦ 自分/自分のチームからは何を与えられるかを考える •
アサインを調整する ◦ プロジェクトリーダーと話す ▪ チームの状況を理解する ◦ チームリーダーと話す ▪ リーダーの思いを汲み取りながらwin-winになる方向を探す 40
何をやってきたか • 仲間を探す ◦ 仲間になってくれそうな人と話す ◦ 仲間になってくれそうな人の状況を理解する ◦ 自分からは何を与えられるかを考える •
アサインを調整する ◦ プロジェクトリーダーと話す ▪ チームの状況を理解する ◦ チームリーダーと話す ▪ リーダーの思いを汲み取りながらwin-winになる方向を探す 41 話しかける→相手を理解する→win-winな道を探る の繰り返し
「引き込む」ではなく「関わりに行く」 • CoEや推進者こそ忘れてはいけないこと ◦ 他部署や他人は、自分たちや自分と違う世界観で動いている ◦ 会社の戦略だから、当たり前だからで押し付けない • 相手の世界観を知り、お互いに前進できる道を模索する ◦
こちらから近づき、信頼してもらわないと真意は見えない ◦ やってもらうだけじゃなくて、give & takeに持ち込む 42 相手の世界に踏み込んでいくことから逃げちゃダメ
今日のキーノートを受けて • 自分の原動力は「発見」 ◦ 他人の新しい一面の発見 ◦ 誰も気づかなかった真の課題の発見 ◦ 誰もが幸せになるかもしれない解決策の発見 ◦
新しいギャグの発見 • とはいえ、失敗も多い ◦ 境界線を超えても許される信頼貯金を貯めておく 43
自分流: 許される/任せてもらえる信頼貯金の作り方 • 前に進むための建設的な批判から逃げない ◦ 時には役員であっても改善案もセットで建設的な意見を出す • 社内で知られる存在になる ◦ プロジェクトで名指しで褒められるほど成果を出す
◦ 社内向けに発表をできるだけやる ◦ 知らない人が多い飲み会にも顔を出す • 大事だと思うことは成果が出るまで続ける ◦ 全社向けLT大会を細く長くでも3年半続ける ◦ 新規顧客に認知されることが出てきたアジャイルザムライ 44
まとめ 今回の話 • 一人一人と向き合い、話ながらみんなが納得感ある形で 巻き込み、人を動かした 伝えたいこと やるべきことをなして 人と地道に向き合う 45
END 46