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失敗から学ぶリーダーシップ 〜部門長が踏んだ “お約束の落とし穴” 全公開〜

失敗から学ぶリーダーシップ 〜部門長が踏んだ “お約束の落とし穴” 全公開〜

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MasayaYoshino

August 26, 2025
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  1. 自己紹介 吉野 雅耶(Masaya Yoshino) 先進事業部門 部門長 / プリンシパルエンジニア 経歴 1995年生まれ・福岡県久留米市出身

    2017年 Fusicにエンジニアとして新卒入社 2025年現在 先進事業部門部門長 宇宙事業・生成AI事業に取り組んでいます。 趣味 テニス サウナ プロジェクト歴(公開事例) 株式会社まちのわ様 プレミアム付き地域商品券アプリの構築 株式会社 Vanishing Company様 Flutter/Djangoを利用した動物輸血マッチングアプリの開発支援
  2. Fusicでのマネジメント歴 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし • リーダーシップスタイルの模索期 2023年:技術共創部門(15人) •

    部門名を組織戦略に基づいた名前に • 課題: 目の前の売上と、長期的な目標設定のバランスの難しさ 2024年:先進技術部門(30人) • 組織規模倍増(メンバーやミッションも大きく変化) • 多様な目標設定と管理 • 課題: 部門メンバーが共通した目標を追えないこと 2025年:先進事業部門(20人) • 宇宙事業・生成AI事業の推進 • 売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 • より事業領域に特化した組織編成で、規模は縮小も専門性が向上 • 2025年7月〜発足。いろんなチャレンジを試しています。
  3. Fusicでのマネジメント歴 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし • リーダーシップスタイルの模索期 2023年:技術共創部門(15人) •

    部門名を組織戦略に基づいた名前に • 課題: 目の前の売上と、長期的な目標設定のバランスの難しさ 2024年:先進技術部門(30人) • 組織規模倍増(メンバーやミッションも大きく変化) • 多様な目標設定と管理 • 課題: 部門メンバーが共通した目標を追えないこと 2025年:先進事業部門(20人) • 宇宙事業・生成AI事業の推進 • 売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 • より事業領域に特化した組織編成で、規模は縮小も専門性が向上 • 2025年7月〜発足。いろんなチャレンジを試しています。 詳細は後ほど 簡単にまとめると
  4. Fusic Tech Live ~エンジニア組織のマネジメント術~ 近年、開発組織の成長とともに「エンジニアリングマネジメント」の重要性が一層高まっています。 Fusicでは、エ ンジニアの力を最大限に発揮できる環境を整えるため、マネジメントの在り方や組織運営の工夫について日々模索 を続けています。 今回のTech Liveでは、「エンジニアリングマネジメント」をテーマに、開発部門やチームの成

    果を最大化するための具体的な取り組みや、現場で実践されているマネジメントの工 夫についてご紹介します。 「エンジニアが安心してパフォーマンスを発揮できる組織」をつくるためのリアル な実践知をお届けします。 失敗から学ぶリーダーシップ ~部門長が踏んだ “お約束の落とし穴” 全公開~ 今回のお題
  5. ”約束の落とし穴”で実際にあった失敗 組織に新しい技術をいかにして導入していくか サーバーレスアプリケーションの作りやすさや、手軽さから、AWS Amplify Gen 2を案件でリリース 当初から実践導入。しかし規模の大きいアプリケーションになっていくと柔軟性が少なく開発が大 変になることが判明。新技術を採用する場合の検討フローの重要性を認知。 01 エンジニアプロジェクトチームにおける品質とスピードのバランス

    02 プロジェクトの技術的負債とどう向き合うか 03 顧客の都合もありスピード重視でドンドン追加開発を進めていった結果、誤った操作をしてしまう と障害が発生してしまうような仕様に。テストコードは書いていたため、無事に改修ができた。 受託開発のプロジェクトで顧客の予算がつかず、サポート期限の切れたPHP5のコードが現存。 リスクについて顧客に説明を実施し、予算がない場合の落とし所をディスカッション。
  6. ”約束の落とし穴”で実際にあった失敗 組織に新しい技術をいかにして導入していくか サーバーレスアプリケーションの作りやすさや、手軽さから、AWS Amplify Gen 2を案件でリリース 当初から実践導入。しかし規模の大きいアプリケーションになっていくと柔軟性が少なく開発が大 変になることが判明。新技術を採用する場合の検討フローの重要性を認知。 01 エンジニアプロジェクトチームにおける品質とスピードのバランス

    02 プロジェクトの技術的負債とどう向き合うか 03 顧客の都合もありスピード重視でドンドン追加開発を進めていった結果、誤った操作をしてしま うと障害が発生してしまうような仕様に。テストコードは書いていたため、無事に改修ができた。 受託開発のプロジェクトで顧客の予算がつかず、サポート期限の切れたPHP5のコードが現存。 リスクについて顧客に説明を実施し、予算がない場合の落とし所をディスカッション。 考えてみたけど 『約束の落とし穴』すぎて リアルな実践知にちょっと 遠いかも?
  7. 成果を最大化するには、どのような目標を設定するべきか SMARTな目標設定 経営者や会社が見据えている未来像に繋がる わかりやすい目標 例えば、会社の目指す未来像が 『宇宙ソフトウェア市場におけるマーケットリーダーになる』 であった場合、SMARTな目標設定はどれ? ・宇宙ソフトウェアに関するドメイン知識を増やす ・1年間で宇宙ソフトウェア開発実績を10件創出、1億円分の開発を完了する ・1年後の宇宙ソフトウェアの市場規模を10倍にする

    1 S Specific(具体的) 曖昧さを排除した明確な目標設定 2 M Measurable(測定可能) 達成度を客観的に評価できる指標の設定 3 A Achievable(達成可能) 現実的かつチャレンジングな水準の設定 4 R Relevant(関連性) 会社の方向性とメンバー全員が貢献できる目標 5 T Time-bound(期限付き) 明確な期限設定による進捗管理
  8. 成果を最大化するには、どのような目標を設定するべきか SMARTな目標設定 経営者や会社が見据えている未来像に繋がる わかりやすい目標 例えば、会社の目指す未来像が 『宇宙ソフトウェア市場におけるマーケットリーダーになる』 であった場合、SMARTな目標設定はどれ? 宇宙ソフトウェアに関するドメイン知識を増やす 1年間で宇宙ソフトウェア開発実績を10件創出、1億円分の開発を完了する 1年後の宇宙ソフトウェアの市場規模を10倍にする

    1 S Specific(具体的) 曖昧さを排除した明確な目標設定 2 M Measurable(測定可能) 達成度を客観的に評価できる指標の設定 3 A Achievable(達成可能) 現実的かつチャレンジングな水準の設定 4 R Relevant(関連性) 会社の方向性とメンバー全員が貢献できる目標 5 T Time-bound(期限付き) 明確な期限設定による進捗管理
  9. これまで行ってきた目標設定と改善したこと 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし 2023年:技術共創部門(15人) • 部門名を組織戦略に基づいた名前に •

    売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 売上目標に加え、部門としての目標をいくつか設定する ことで、会社の理想とする未来像に近づくステップを踏 むことができた。一方で以下のような課題が見つかっ た。 課題点 • 目標設定が一部のメンバーに偏ってしまったこ と(大規模案件の高品質化の目標に対して、大規 模案件に入らないメンバーには目標がなかっ た。) • 業務や顧客の都合上、会社の理想の未来像に向 けた目標の達成よりも、目の前の売上金額達成 に向けた動きの方が優先されることが多くなっ てしまったこと。
  10. これまで行ってきた目標設定と改善したこと 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし 2023年:技術共創部門(15人) • 部門名を組織戦略に基づいた名前に •

    売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 売上目標に加え、部門としての目標をいくつか設定する ことで、会社の理想とする未来像に近づくステップを踏 むことができた。一方で以下のような課題が見つかっ た。 課題点 • 目標設定が一部のメンバーに偏ってしまったこ と(大規模案件の高品質化の目標に対して、大規 模案件に入らないメンバーには目標がなかっ た。) • 業務や顧客の都合上、会社の理想の未来像に向 けた目標の達成よりも、目の前の売上金額達成 に向けた動きの方が優先されることが多くなっ てしまったこと。 初めての部門目標設定 経営との橋渡しを実感
  11. これまで行ってきた目標設定と改善したこと 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし 2023年:技術共創部門(15人) • 部門名を組織戦略に基づいた名前に •

    売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 売上目標に加え、部門としての目標をいくつか設定する ことで、会社の理想とする未来像に近づくステップを踏 むことができた。一方で以下のような課題が見つかっ た。 課題点 • 目標設定が一部のメンバーに偏ってしまったこ と(大規模案件の高品質化の目標に対して、大規 模案件に入らないメンバーには目標がなかっ た。) • 業務や顧客の都合上、会社の理想の未来像に向 けた目標の達成よりも、目の前の売上金額達成 に向けた動きの方が優先されることが多くなっ てしまったこと。 初めての部門目標設定 経営との橋渡しを実感 会社のビジョンをつくる 役員・本部長が見据える会社の未来に対し て、建設的な意見を述べ、会社のビジョン や目指す方向性を共につくる ここへのコミットも 同時に重要 経営層と密に会話する
  12. これまで行ってきた目標設定と改善したこと 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし 2023年:技術共創部門(15人) • 部門名を組織戦略に基づいた名前に •

    課題: 目の前の売上と、長期的な目標設定のバランスの難しさ 2024年:先進技術部門(30人) • 組織規模倍増(メンバーやミッションも大きく変化) • 多様な目標設定と管理 • 売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 部門の人数が倍増したことで目標設定の難易度が上が る。一部のメンバーではなく、メンバー1人1人が部門の 目標に貢献できるよう、メンバーごとに携わる部門目標 を設定した。 課題点 • 目標の種類や数が増えてしまい、進捗管理や目標 達成に向けたアクション整理が難しい状態に。 • チームやメンバーごとに目標が異なることで、部 門全体で一体となって目標達成に向けて動く空 気感を作ることができなかった。
  13. これまで行ってきた目標設定と改善したこと 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし • リーダーシップスタイルの模索期 2023年:技術共創部門(15人) •

    部門名を組織戦略に基づいた名前に • 課題: 目の前の売上と、長期的な目標設定のバランスの難しさ 2024年:先進技術部門(30人) • 組織規模倍増(メンバーやミッションも大きく変化) • 多様な目標設定と管理 • 売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 部門の人数が倍増したことで目標設定の難易度が上がる。 一部のメンバーではなく、メンバー1人1人が部門の目標 に貢献できるよう、メンバーごとに携わる部門目標を設 定した。 課題点 • 目標の種類や数が増えてしまい、進捗管理や目 標達成に向けたアクション整理が難しい状態に。 • チームやメンバーごとに目標が異なることで、 部門全体で一体となって目標達成に向けて動く 空気感を作ることができなかった。 部門目標の一体感、 わかりやすさの重要を 認知
  14. 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし 2023年:技術共創部門(15人) • 部門名を組織戦略に基づいた名前に 2024年:先進技術部門(30人) •

    組織規模倍増(メンバーやミッションも大きく変化) • 多様な目標設定と管理 2025年:先進事業部門(20人) • 宇宙事業・生成AI事業の推進 • 売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 • より事業領域に特化した組織編成で、規模は縮小も専門性が向上 • 2025年7月〜発足。いろんなチャレンジを試しています。 部門目標に対して一体感をもって取り組むために 事業領域に特化した組織編成に。 シンプルな目標を定め、 部門全体で達成に向けて現在取組み中。 これまで行ってきた目標設定と改善したこと
  15. 2022年:技術開発第3部門(8人) • 初めての部門長職 • 目標は売上目標のみ、明確な部門目標なし 2023年:技術共創部門(15人) • 部門名を組織戦略に基づいた名前に 2024年:先進技術部門(30人) •

    組織規模倍増(メンバーやミッションも大きく変化) • 多様な目標設定と管理 2025年:先進事業部門(20人) • 宇宙事業・生成AI事業の推進 • 売上目標だけでなく、大規模案件の高品質化等の目標を設定 • より事業領域に特化した組織編成で、規模は縮小も専門性が向上 • 2025年7月〜発足。いろんなチャレンジを試しています。 部門目標に対して一体感をもって取り組むために 事業領域に特化した組織編成に。 シンプルな目標を定め、 部門全体で達成に向けて現在取組み中。 これまで行ってきた目標設定と改善したこと 年を経る毎に チームの成果最大化 への動きは実感