Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
対話から始めていく私たち開発チームのジャーニー
Search
Jun Nakajima
August 07, 2020
Business
2
820
対話から始めていく私たち開発チームのジャーニー
カイゼンの旅、チームの旅。現場の軌跡を語ろうライトニングトーク回 でLTした内容です
Jun Nakajima
August 07, 2020
Tweet
Share
More Decks by Jun Nakajima
See All by Jun Nakajima
アジャイルの知見の少ないメンバーの多いチームづくりの1年半をふりかえる
jnuank
1
700
より協力的なペアプロを促すには どうするかを考える
jnuank
9
2.3k
そのプランニングに意思、乗せていますか?
jnuank
1
1.9k
スクラムを実践していた私がXPの現場に来て感じたこと
jnuank
2
870
エヴァンス本輪読会お疲れ様会を楽しむために / DDD輪読会での差分とこれから
jnuank
0
150
3つの概念で覚えるLinuxの世界
jnuank
0
21k
1週間ですら見積もれなかったからイテレーションを1日にしてみた
jnuank
0
700
正しくつくるための設計を学ぶ_最終報告
jnuank
1
150
Event Storming Big Pictureを試す
jnuank
0
880
Other Decks in Business
See All in Business
2024年5月採用広報資料.pdf
gw_recruit
0
1.9k
Sales Marker Culture Book(English)
salesmarker
PRO
1
3.5k
Progmat-ST-Market-Outlook-2025
progmat
0
1.3k
家族アルバム みてね 事業紹介 / Our Business
familyalbum
4
30k
傾聴力を高めるビジネスゲーム「傾聴チャレンジ」
chibanba1982
PRO
1
350
株式会社10X - Company Deck
10xinc
88
1.4M
株式会社スピークバディ 会社紹介資料
speakbuddy
1
220k
ARI会社説明
arisaiyou
1
6.3k
プロダクトマネージャーのキャリアQUEST - pmconf2024 落選セッションお披露目会 #落選お披露目
aki_iinuma
3
2.6k
経営がアジャイルであるとはどういうことか / What does it mean for management to be agile?
fkino
0
210
【新卒採用】BuySell Technologies会社紹介資料
buyselltechnologies
0
190k
フォロワーシップ、ビジョン共有の重要性を学べる「部課長ゲームオンライン」
chibanba1982
PRO
0
640
Featured
See All Featured
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
7.1k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
74
5.4k
Music & Morning Musume
bryan
46
6.3k
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
49k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
33
2.5k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Bash Introduction
62gerente
610
210k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
3k
Transcript
対話から始めていく私たち開発チームの ジャーニー 2020/08/07 Jun Nakajima #DevLOVE カイゼンの旅、チームの旅。 現場の軌跡を語ろうライトニングトーク回 Copyright ©
HANDS LAB INC. All rights reserved. 1
なかじま (Twitter:@jnuank_) • 経歴 ◦ C#→Bash→Python・Vue.js ▪ モブプロ、モブワーク、TDD、DDDが好きな人です • あだ名
◦ KAIZEN BOZU ▪ 一時期、坊主頭だったので→ 自己紹介 2
私たちのチーム 3 リーダー 私 バックエンド フロントエンド
私たちのチームとその周り 4 私たちの チーム 別チーム 別チーム ユーザー プロダクトオーナー 同じ社内システムを 作る
「はじめて」づくしのチーム 1. リーダーをやるのがはじめて 2. フルリモートがはじめて 3. Django、Vueを触るのがはじめて 5
チームの困ったことタイムライン 6 4月 6月 7月 5月 みんな初めまして & フルリモートで どうすれば。。
チーム内での相談事 がSlackだけだと 遅い チーム内での要件の 共通認識にズレがあ る 開発スキルレベルの 差異が激しい 画面テストがとても めんどうくさい 他チームと画面の作 り方に差異がある タスクの可視化、 タスクをどの粒度で 切るか
チームのカイゼンのタイムライン 7 4月 6月 7月 5月 みんな初めまして & フルリモートで どうすれば。。
チーム内での相談事 がSlackだけだと 遅い チーム内での要件の 共通認識にズレがあ る 開発スキルレベルの 差異が激しい 画面テストがとても めんどうくさい 他チームと画面の作 り方に差異がある タスクの可視化、 タスクをどの粒度で 切るか 自己紹介& チーム目標を定める ユーザーストーリー マッピング モブプロを導入 →3週間続ける E2Eテスト調査と 導入をする フロントエンドの 横断して話し合う場を 用意する Google meetで 雑談部屋を作る zube.ioを導入する
みんな、はじめまして&フルリモートどうすれば • お互いのことはなんとなく知っている ◦ 何が得意不得意かは知らない • このチームで何をやればいいのか ◦
目的の共有が曖昧 8 課題:グループ状態のチーム
みんな、はじめまして&フルリモートどうすれば 9 改善策:自己紹介&チーム目標を定める • うちのチームでは、簡単に以下の話をした ◦ 今までやってきたこと、得意なこと ◦
リーダーに求めること ◦ 自身が今後やりたいこと ◦ チームの目標 • 相手の思いがけない情報が1つ2つは知れて、その後の コミュニ ケーションに繋がっていった
開発スキルレベルの差異が激しい 10 課題:必要な技術の経験の差がチーム内で大きかった • チーム内ではPython、Django、Vue.jsを使用していた ◦ 私を含め、現場で触ったことないのが2人 ◦
Pythonは詳しいけどVue詳しくない、またはその逆もあった ◦ PyCharmに慣れない問題 • レビューが滞りがちな問題 ◦ スキルレベルの差から ◦ 仕様の理解の差異から
開発スキルレベルの差異が激しい 11 改善策:モブプロを導入する • 3週間モブプロを実践 ◦ チーム内で書き方を共通化できた ◦ 教え合う関係性ができてきた
◦ リアルタイムでレビューができた • このとき一番メンバー同士が仲良くなった と感じている • モブプロ→ペアプロ→ソロプロといった感じで順に移行 • その時実施した内容は以下のスライドにもまとめてます ◦ 私たちのモブプログラミングの心得
他チームと画面の作り方に差異がある 12 課題:チームごとに最適化されて統一感がなくなる問題 • 3チームで同じプロダクトの別々の機能を作っているが、画面の見 た目に差異が出てきていた ◦ ボタン、ダイアログの見た目など ◦
共通コンポーネントもチームごとで最適化されていた
他チームと画面の作り方に差異がある 13 改善策:チームを横断して話し合う場を用意する • 各チームのフロントエンドエンジニアを集めて、困りごとを解消す るための定例とSlackチャンネルを設けた ◦ そこでは意思決定の仕方まで決めて、あとはお任せ ◦
ここを決めておくと、後がスムーズ • チームジャーニー10話の「職能別の情報同期ミーティング」を開催 する話を参考にした
そのうち、こんなことを言われるようになる そちらのチームでは いろんなことに挑戦を しているから、教えてもらってい いですか 他のチーム
でもみなさんが本当に欲しいのは プラクティスのHowじゃなくて どうやってプラクティスを広めたかというHow
なんでいろんなことをやってこれたか • 4月始めに「カイゼンして成長できるチーム」という目標を掲げてい たから、やり方を変えることについて歓迎をされていた • チーム全員が「経験主義」だったことが大きい ◦ 良いか悪いか判断がつかない時は
「とりあえずやってみよ う」という合言葉で、実践をしてみる ◦ それをふりかえりの場で検知してみて、継続するかやめる か、やり方を変えるか、を考えていった 16 とりあえずやってみて、ダメだったらやめるの精神
その上でどうやってプラクティスを広めていったか • 説明をするときにはスライドにWhyとHowを書いていく ◦ なんでこのプラクティスがいま必要なのか(Why) ◦ どんなふうにやるのか(How) ◦ 終わったときに、どうなっていたいのか
• これらを言語化していって、ストーリーが語れるようになると、チー ム全員への納得度合いが違う • Howも書くのは、聴いた側のイメージ先行にならないよう、 チーム に合ったやり方をしっかり伝えるため 17 WhyとHowをちゃんと伝える
なんだ、チームメンバーに恵まれてただけじゃないか • たとえ味方がいなくても、相手の背景を考え続けながら、話しかけ ていけば、いずれ誰かが応えてくれるはず ◦ 最初は全員に響かなくてもいい • 2人目に続いてくれる人こそ重要
なので、そういう人を見つけよう • チームジャーニーの2話の有栖さんみたいに、1人目(太秦さん)に 続いてくれる人を見つけると、とても勇気が湧く(めっちゃ好きな シーン) 18 ストーリーを語り続ければ、誰かは応えてくれる
まずは対話から始めていく • リーダーを始め、メンバーそれぞれが 「自分の意見を伝える、相手 の意見を訊く」ということを意識できてた ◦ それが無い中でプラクティスを実践しても効果は薄い • 多少長引いても、納得できるところまで話し合う姿勢を見せている
からこそ、いろんな変化もしていけてる • その対話を引き出す為に、様々なプラクティスを実践していき、場 を作っていくのが大事 19 愚直に話し合うこそが、たぶん一番のプラクティス
まとめ 1. プラクティスをやる前にWhyとHowをしっかり伝える 2. 愚直に話し合うことが大事 3. 2人目に続く人を讃えよう 20
21 Thank you!