1週間ですら見積もれなかったから イテレーションを1日にしてみた 2021/02/21#agile_devsアジャイルプラクティス LT会#1 XP編Jun Nakajima1
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なかじま (Twitter:@jnuank_) ● C#→Bash→Python・Vue.js ● モブプロ/ペアプロ/DDD/TDD ● 最近のアジャイルに関する活動 ○ 社内でスクラム布教ラジオ発足 ● あだ名 ○ KAIZEN BOZU ■ 一時期、坊主頭だったので→ 自己紹介 2
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皆さんのチームのイテレーション期間は どのくらいですか?
うちのチームの場合 1週間 → 1日
私たちのチームの最近の仕事 ● レガシーシステム上にあるデータを新しいDBへ移行 ○ 約1億レコード ● 正規化されてない状態 ● どのデータが必要で不要かの整理ができてない ○ 現行システムの調査が必要 7レガシーシステムのデータ移行
私たちのチームの最近の仕事 ● レガシーシステム上にあるデータを新しいDBへ移行 ○ 約1億レコード ● 正規化されてない状態 ● どのデータが必要で不要かの整理ができてない ○ 現行システムの調査が必要 8レガシーシステムのデータ移行 作業が充分すぎる程に複雑
結果、1週間分のタスクの計画が 立てることができない状況が続く…
いまの自分たちには1週間分の計画が できるほど情報が無いことがわかった
1週間ですら見積もれないのだから 1日にしてみよう
1週間→1日を実践する前に ● 毎日レビュー・計画することで方向転換がしやすくなる ● 1日毎に完了したかどうか確認ができるのではないか ● タスクが中途半端にならないか ● ミクロな視点に陥って、全体の方向性を見失いそう 12期待すること、不安なことを出し合う
3ヶ月やってみた結果
よかったこと ● 1日ごとにレビューし計画し直せる ● レビューした結果、昨日の成果を捨てることもできた ○ 技術調査のサンプルコードなど ○ 時間を掛けたのが少ない分、捨てやすい 14方向転換のしやすさ
よかったこと ● 今日の分だけ見積もるので、充分小さなタスクになる ● 仮に緊急対応が必要になったら、今日計画したものを翌日に回すなど対応 ● バッファ見積もりが必要なくなった 15結果的にバッファを取らなくなった
よくなかったこと ● 計画を30分と定めていたが、それよりオーバーすることが多かった ● 1日1日に集中する為、ミクロな視点になりがちだった ○ → ロードマップだけざっくり決め、方向性を見失わないようにした 16
そして現在
1日 → 1週間
1日1日を積み重ね、先が見通せる状況に ● 30分オーバーしていた見積もりが早くなってきた ● 「今日これやったら明日はこれだよね」と、明日以降のタスクに関する発言が多くなってきた ● いまのチームは歩幅を小さくしなくても、充分に回るようになってきた 191日→1週間に戻すのを検討
まとめ
イテレーションはチームの歩幅 ● 先が見えなくて不安なら、歩幅を小さくしてもいい ● 検査、適応のフィードバックループを小さく早く回すことで先を見通す為の情報を早く入手する ● そこである程度自分たちが先を見通せるようになったと自信がついたら、その時はまた歩幅を大きくしてもよい 21状況に応じて変えてもいい
1週間→1日で得たもの ● せっかくアジャイルになるために、プラクティスを実践しているのに、そのプラクティスに縛られるのはもったいない ○ イテレーションは通常1〜4週間だ、みたいな ● プラクティスを守るのは大事だけど、環境の変化に適応する為やり方を変えるのも大事だなという学び 22プラクティスも状況に応じて変化させる
23Thank you!