Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
1週間ですら見積もれなかったからイテレーションを1日にしてみた
Search
Jun Nakajima
February 21, 2021
Business
0
780
1週間ですら見積もれなかったからイテレーションを1日にしてみた
Jun Nakajima
February 21, 2021
Tweet
Share
More Decks by Jun Nakajima
See All by Jun Nakajima
許しとアジャイル
jnuank
1
200
アジャイルの知見の少ないメンバーの多いチームづくりの1年半をふりかえる
jnuank
1
970
より協力的なペアプロを促すには どうするかを考える
jnuank
9
2.7k
そのプランニングに意思、乗せていますか?
jnuank
1
2.2k
スクラムを実践していた私がXPの現場に来て感じたこと
jnuank
2
1.1k
エヴァンス本輪読会お疲れ様会を楽しむために / DDD輪読会での差分とこれから
jnuank
0
190
3つの概念で覚えるLinuxの世界
jnuank
0
22k
正しくつくるための設計を学ぶ_最終報告
jnuank
1
190
Event Storming Big Pictureを試す
jnuank
0
1k
Other Decks in Business
See All in Business
フロントエンドにおける「型」の責任分解に対する1つのアプローチ
kinocoboy2
4
1.4k
(4枚)部下育成の基本 「叱る」と「褒める」の基準とは? 存在承認(アクノレッジメント)を意識しよう!
nyattx
PRO
0
140
Things - Company Deck
things2109
0
3.5k
PIGG Culture Deck / 株式会社サイバーエージェント AmebaLIFE事業本部
cyberagent_amebalife
2
890
Mercari-Fact-book_jp
mercari_inc
7
180k
VISASQ: ABOUT DEV TEAM
eikohashiba
6
38k
HashPort Company Deck
hashport
0
20k
merpay-overview_en
mercari_inc
1
24k
ファブリカホールディングス_2026年3月期第2四半期説明資料
fabrica_com
1
5.2k
生成AI×個人情報保護法 ― 改正動向から読み解く実務の行方
seko_shuhei
5
2.4k
ウィルゲート開発組織の紹介 / willgate engineering team
willgate
0
340k
【DearOne】Dear Newest Member
hrm
2
13k
Featured
See All Featured
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
51
51k
The Hidden Cost of Media on the Web [PixelPalooza 2025]
tammyeverts
1
70
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
Music & Morning Musume
bryan
46
7k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
1.8k
Making Projects Easy
brettharned
120
6.5k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
29
4.1k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
210
24k
Designing for Performance
lara
610
69k
Docker and Python
trallard
46
3.7k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.7k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
84
9.3k
Transcript
1週間ですら見積もれなかったから イテレーションを1日にしてみた 2021/02/21 #agile_devs アジャイルプラクティス LT会 <Agile Practices Subway Tour>#1
XP編 Jun Nakajima 1
なかじま (Twitter:@jnuank_) • C#→Bash→Python・Vue.js • モブプロ/ペアプロ/DDD/TDD • 最近のアジャイルに関する活動 ◦ 社内でスクラム布教ラジオ発足
• あだ名 ◦ KAIZEN BOZU ▪ 一時期、坊主頭だったので→ 自己紹介 2
3
4
皆さんのチームのイテレーション期間は どのくらいですか?
うちのチームの場合 1週間 → 1日
私たちのチームの最近の仕事 • レガシーシステム上にあるデータを新しいDBへ移行 ◦ 約1億レコード • 正規化されてない状態 • どのデータが必要で不要かの整理ができてない ◦
現行システムの調査が必要 7 レガシーシステムのデータ移行
私たちのチームの最近の仕事 • レガシーシステム上にあるデータを新しいDBへ移行 ◦ 約1億レコード • 正規化されてない状態 • どのデータが必要で不要かの整理ができてない ◦
現行システムの調査が必要 8 レガシーシステムのデータ移行 作業が充分すぎる程に複雑
結果、1週間分のタスクの計画が 立てることができない状況が続く…
いまの自分たちには1週間分の計画が できるほど情報が無いことがわかった
1週間ですら見積もれないのだから 1日にしてみよう
1週間→1日を実践する前に • 毎日レビュー・計画することで方向転換がしやすくなる • 1日毎に完了したかどうか確認ができるのではないか • タスクが中途半端にならないか • ミクロな視点に陥って、全体の方向性を見失いそう
12 期待すること、不安なことを出し合う
3ヶ月やってみた結果
よかったこと • 1日ごとにレビューし計画し直せる • レビューした結果、昨日の成果を捨てることもできた ◦ 技術調査のサンプルコードなど ◦ 時間を掛けたのが少ない分、捨てやすい
14 方向転換のしやすさ
よかったこと • 今日の分だけ見積もるので、充分小さなタスクになる • 仮に緊急対応が必要になったら、今日計画したものを翌日 に回すなど対応 • バッファ見積もりが必要なくなった
15 結果的にバッファを取らなくなった
よくなかったこと • 計画を30分と定めていたが、それよりオーバーすることが多 かった • 1日1日に集中する為、ミクロな視点になりがちだった ◦ → ロードマップだけざっくり決め、方向性を見失わな いようにした
16
そして現在
1日 → 1週間
1日1日を積み重ね、先が見通せる状況に • 30分オーバーしていた見積もりが早くなってきた • 「今日これやったら明日はこれだよね」と、明日以降のタ スクに関する発言が多くなってきた • いまのチームは歩幅を小さくしなくても、充分に回るように なってきた
19 1日→1週間に戻すのを検討
まとめ
イテレーションはチームの歩幅 • 先が見えなくて不安なら、歩幅を小さくしてもいい • 検査、適応のフィードバックループを小さく早く回すことで 先を見通す為の情報を早く入手する • そこである程度自分たちが先を見通せるようになったと自 信がついたら、その時はまた歩幅を大きくしてもよい
21 状況に応じて変えてもいい
1週間→1日で得たもの • せっかくアジャイルになるために、プラクティスを実践してい るのに、そのプラクティスに縛られるのはもったいない ◦ イテレーションは通常1〜4週間だ、みたいな • プラクティスを守るのは大事だけど、環境の変化に適応する 為やり方を変えるのも大事だなという学び 22
プラクティスも状況に応じて変化させる
23 Thank you!