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モブプロをやってみて「作業工程を分担する」という固定観念から脱出した話

 モブプロをやってみて「作業工程を分担する」という固定観念から脱出した話

Sakamoto Keisuke

October 02, 2021
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  1. 自己紹介 経歴 2013年 Web制作会社を経て、ナイル株式会社に入社 • スマホアプリ開発でアジャイルUX実践 2016年 合同会社DMM.comに入社 • 事業横断でUXリサーチ&改善提案

    • プロダクトオーナーとしてブロックチェーン関連の 新規プロダクトを企画 2018年 同グループの合同会社EXNOAに転籍 • フロントエンドエンジニアにジョブチェンジ • Spotifyモデルを参考にプラットフォーム開発(大変だった...) 2021年 株式会社POLに入社 • LabBase(研究を頑張る理系学生のための就活サービス)開発 • チームとしてより良い状態に向かって邁進中 坂本 圭佑 Webエンジニア Certified ScrumMaster® 大学ではマヤ文明の考古学 を専攻 最近の趣味は有志と「 攻殻機動隊」視聴 試行錯誤しながら日々皆さんから学んでいます ...!(感謝)
  2. 今回のお話 皆さんスウォーミングしてますか? 私はスウォーミングしている時の 「みんなと一緒にゴールに向かって突き進むぞ〜」という一体感が大好き です! 私が所属しているチームでもユーザーストーリーやスプリントゴールの導入など、 自然とスウォーミングしやすくなる仕組みを導入してきました。 そんな中、「他のチームはどのようにスウォーミングしているんだろう? 」 と調べ始めて出会ったのがモブプロです。

    実際にモブプロをやってみて、「作業工程を分担する」という固定観念に囚われていた ことに気づく ことができました。 今回はそんな自分自身が学んだ話を共有したいと思います。 単純に「モブプロ楽しい」という話をしたくて 応募しました! 「モブプロ...試してみようかな?」 と、ちょっとでも思ってもらえたら嬉しい...
  3. スウォーミングを促すためにやってきたこと 課題 • チームとして優先度の高いプロダクトバックログアイテムを 終わらせる動きが弱い 目的 • フロー効率の改善(機能リリースまでのリードタイム削減) ◦ 参考:フロー効率性とリソース効率性、再入門

    by 黒田 樹さん 解決策 • スプリントゴールの導入 ◦ 共通の目標に沿った取り組みを促進 • ユーザーストーリーの導入 ◦ 共通のプロダクトバックログ項目に対する取り組みを促進 個人からチームへと意識がシフト
  4. 1.モブプロに関する書籍や記事を読んで勉強 モブプロとは • 3人以上の人々が1台のコンピューターの前に座って協力し ながら問題を解決していくこと 役割分担 • ドライバー ◦ ナビゲーターから依頼された内容を実装する

    ◦ 実装する時は思考発話する ◦ 依頼内容がはっきりしないときには質問をする ◦ ナビゲーターを信頼し、自分では通常試さないような アプローチを躊躇せずに試す • ナビゲーター ◦ 問題解決に向けてドライバーをナビゲートする ◦ ドライバーがやっていることを理解できるまで質問を する 進め方 • 交代:時間制(10分 ~ 15分) or 申告式 • 適度に休憩する • 1日の最後にふりかえり
  5. 2.モブプロの効果についてチームメンバーに共有 特定の個人に頼らずに、品質の高いソフトウェアを 堅実なペースで生み出していけるようになる 属人性が下がる • チーム内の経験の浅いメンバーのスキルを早く引き上げられる • チーム全体に効率的な仕事の仕方が共有される 品質が担保される •

    コードが書かれると同時に複数人がレビューするのでバグが入り込みにくい • スプリント後半のコードレビューにおける忖度が起きにくい フロー効率(機能を早く市場に送り出す効率性)が高まる • 最も優先度の高いものから1つずつ完成させていくことができる • 早い段階でバグを見つけて修復できるのでコストが下がる
  6. 2週間試しにやってみた感想 モブプロの効果を実感できた 属人性が下がる • 設計方針や実装方法について理解が怪しかった箇所の認識を合わせることができた • お互いに効率的な仕事の進め方(IDEの使い方など)を伝えたら、知らないことが結構あった 品質が担保される • スプリント後半でコードレビューを疎かにするという事態が起きなくなった

    フロー効率(機能を早く市場に送り出す効率性)が高まる • 1個流しを実践したため、スプリント半ばで最優先のユーザーストーリーが完成 • メンバー間で合意できる方法を効率よく導き出すことができた • リアルタイムにコードレビューできて楽