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20220622_GCカレッジ/キャリア研修(第25回)|学校教育で学んだ自立力と自律力(論理的思考力と創造力編)

 20220622_GCカレッジ/キャリア研修(第25回)|学校教育で学んだ自立力と自律力(論理的思考力と創造力編)

社内研修で登壇した際のスライドです。

Naoshi Nomura

June 22, 2022
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  1. 1 Copyright © GOODCREW Co., Ltd. All Rights Reserved./GC₋College  Page-

    キャリア研修  自分のキャリアを豊かにする『思考法』   第25回:学校教育で学んだ自立力と自律力(論理的思考力と創造力編) 実施日時:2022年6月22日(水)、19時00分~20時00分 実施者:野村尚史 株式会社グッド・クルー 執行役員 ヒューマンリソースコンサルティング事業部    リクルート担当兼セカンドキャリアエージェント担当 国家資格キャリアコンサルタント 米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー アンガーマネジメントファシリテーター® アンガーマネジメントキッズインストラクター®
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    研修テーマ 自分のキャリアを豊かにする『思考法』 対象者 今後のキャリアについて漠然とでも良いから考えたい人 研修後の状態 自分のキャリアと向き合う気持ちが醸成されている状態 研修の内容 キャリアについて考えるタイミングはいずれ必ず訪れます。 自分の人生を自分でコントロール出来るようになる為に、 自分の人生を自分で豊かにする為に、 キャリアと向き合うことがどんなに重要なのかを語ります。 皆さんへ 一言 僕自身が実践してきたこと・実践していることを伝えます。 自身のキャリアと向き合う機会にしてくれたら幸いです。 当研修の全体像 【毎回共通のスライド】
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    僕自身もみんなと同じ立場です 『自分で自分の人生をコントロール出来るようになる』 この状態を目指して毎日を過ごしています ↓ 一緒に成長していきましょう 毎回参加しても新たな気づきが得られると思います 常に僕自身も成長しているので (直前まで何を話そうか考えてるので、同じ研修は二度とできません!) 【毎回共通のスライド】
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    プロフィール 1989年 3月:新潟県燕市に誕生 2007年 3月:新潟県立三条高等学校 卒業 2011年 3月:東京理科大学 理工学部 建築学科 卒業 2013年 3月:東京理科大学大学院 理工学研究科 建築学専攻 修了 2013年 4月:戸田建設株式会社 入社(施工管理→建築構造設計) 2016年 3月:株式会社ディ・ポップス 入社(携帯販売提案型営業→採用担当) 2016年10月:株式会社グッド・クルー 転籍(採用担当→人材紹介→人材マネジメント) 2021年 3月:株式会社グッド・クルー 執行役員就任 2018年12月:米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー 認定 2019年 9月:国家資格キャリアコンサルタント 認定 2019年 9月:アンガーマネジメントファシリテーター® 認定 2021年 9月:アンガーマネジメントキッズインストラクター® 認定 【毎回共通のスライド】 趣味:ライフログ サッカー歴は18年間 妻&娘と3人で千葉県在住
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    毎日note更新中 【毎回共通のスライド】 ライフログとして、noteに毎日何かを書いてます note
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    皆さんとの約束 【毎回共通のスライド】 僕が話す内容は全て自分が 『実践してきたこと』 『実践していること』 『実践しようと考えていること』 ↓ 中途半端なことは話しません! 頭の中にあることの全ては話せないので 深く聞きたいことがあれば個別メッセージでも良いので連絡をください
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    キャリアとは? 『生きていくこと』そのもの キャリアに対する考え方・捉え方は人によって違うので、 100人いれば100通りのキャリアがある。 「仕事のことだけを指しているわけではない」 ということを理解しておけば大丈夫です。 【毎回共通のスライド】
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    キャリアは不確実の連続 人生は壮大な実験だ(本田直之氏の言葉) 実験だと思っていろいろ試せば良い。 正解なんてないから、うまくいかなければやり直せば良い。 これからのことなんて想像もつかないんだから。 【毎回共通のスライド】
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    今日のタイトル 学校教育で学んだ 自立力と自律力 (論理的思考力と創造力編) 改めて・・・
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    『社会的・職業的自立、学 校から社会・職業への円滑 な移行に必要な力』を定義 する際に、『生きる力』に 注目をしているようです。 これがベースになっている ような記載があるので、調 べてみました。 大切なのは 自立と 自律 『全容の説明編』より 学校教育の中で育まれた『ビジネスパーソンとしての礎』とは?
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    学校教育の中で育まれた『ビジネスパーソンとしての礎』とは? ※生きる力:単に過去の知識を記憶しているということではなく、初めて遭遇するような場面でも、自分 で課題を見つけ、自ら考え、自ら問題を解決していく資質や能力である。  僕らがこれまで当たり前のように受けて来た学校教育には、『生きる力』の考え方があっ たということを、僕自身は調べるまで知りませんでした。受けてきた教育の中で説明される 時間があったかもしれませんが、その聞いた話を意識して、教育を受けてきた自覚がありま せん。自覚していないだけで、無意識に刷り込まれていた可能性はありますが。  また、親自身が学校教育を理解して、家庭での教育にも活かしていくことが大切だと感じ ました。学校教育だけでは『生きる力』や『社会的・職業的自立、学校から社会・職業への 円滑な移行に必要な力』は身に付かないと思いますから。  学校教育について調べていくと、「今のビジネスシーンでの人材育成における課題を解決 する土台というのは、既に学校教育で受けてきたものの中に存在しているのではないか」と 感じました。なので、これらの話をキャリア研修の中で扱っていこうと考えました。 『全容の説明編』より これに注目! 社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力
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    『社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力』 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日) 論理的思考力・創造力
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    『社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力』 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日) 論理的思考力・創造力
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    『社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力』 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日) 論理的思考力・創造力 あっさりと言及されている・・・ なんか物足りない・・・
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    『論理的思考力・創造力』について何か言及している文献はないか・・・ 特に見つからなかった!
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    こんな面白い文献を発見! 『論理的思考力・創造力』に ついて言及されていたわけ じゃないけど・・・
  17. 22 Copyright © GOODCREW Co., Ltd. All Rights Reserved./GC₋College  Page-

    その前に・・・こんな面白い文献を発見! 『論理的思考力・創造力』に ついて言及されていたわけ じゃないけど・・・ 「やっぱりそう思うよね!」というコメントがあったので、共感の意味を込めて記載しておきます。  中央教育審議会(2011)は、「基礎的・汎用的能力」については約2ページ(pp.25-26) をかけて説明してい るのに対し、「意欲・態度及び価値観」や「論理的思考力、創造力」については、特段の説明をしていな い。中央教育審議会(2011)が、キャリア教育で育成すべき能力として、「基礎的・汎用的能力」を重視して いることは明らかである。  国立教育政策研究所が2011年に作成した教育委員会 向けキャリア教育支援資料2は、「中教審が示すキャ リア教育の新たな方向性」として、「『4 領域 8 能力』から『基礎的・汎用的能力』へ」と明確に述べ、 図 2 (次頁)のように、「意欲・態度及び価値観」や「論理的思考力、創造力」には全く触れずに「基礎 的・汎用的能力」のみを強調した図を掲載している。当時の文部科学省の姿勢として、 キャリア教育で育 成されるべき能力として「基礎的・汎用的能力」のみが強調されていたことが確認できる。
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    その前に・・・こんな面白い文献を発見! 『論理的思考力・創造力』に ついて言及されていたわけ じゃないけど・・・ 「やっぱりそう思うよね!」というコメントがあったので、共感の意味を込めて記載しておきます。  中央教育審議会(2011)は、「基礎的・汎用的能力」については約2ページ(pp.25-26) をかけて説明してい るのに対し、「意欲・態度及び価値観」や「論理的思考力、創造力」については、特段の説明をしていな い。中央教育審議会(2011)が、キャリア教育で育成すべき能力として、「基礎的・汎用的能力」を重視して いることは明らかである。  国立教育政策研究所が2011年に作成した教育委員会 向けキャリア教育支援資料2は、「中教審が示すキャ リア教育の新たな方向性」として、「『4 領域 8 能力』から『基礎的・汎用的能力』へ」と明確に述べ、 図 2 (次頁)のように、「意欲・態度及び価値観」や「論理的思考力、創造力」には全く触れずに「基礎 的・汎用的能力」のみを強調した図を掲載している。当時の文部科学省の姿勢として、 キャリア教育で育 成されるべき能力として「基礎的・汎用的能力」のみが強調されていたことが確認できる。
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    『論理的思考力=ロジカルシンキング』とは 事実に基づき、筋の通った(理路整然とした)論理的な思考 ロジカルシンキング コミュニケーション 問題解決
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    『論理的思考力=ロジカルシンキング』は一歩を踏み出すためにも必要 行動しない人間は、自分が行動しない理由を、すぐに「勇気」のせいにする。「勇気がないから一 歩踏み出せない」と言う。これは大間違いだ。行動することに、勇気は必要ない。 (中略) 一歩踏み出すために必要なのは、ポジティブシンキングではなく、ロジカルシンキングだ。説明で きてしまう事柄に「勇気」は必要ない。一歩踏み出すことに勇気が必要だと思っているのであれば 尚のこと、そんな不確かなものを取っ払ってやる為にも、もっと情報を仕入れた方がいい。そし て、コチラから仕入れようともせずとも、自然と情報が集まってくる身体作りをしておいた方がい い。情報は、行動する人間に集まり、更なる行動を生み、また情報が集まってくる。行動の連鎖 だ。勇気のせいにしてはいけない。今、あなたが行動できていない理由は、あなたが情報収集をサ ボっているせいだ。努力だ、圧倒的努力。これに尽きる。 ※引用:『革命のファンファーレ』西野亮廣
  21. 26 Copyright © GOODCREW Co., Ltd. All Rights Reserved./GC₋College  Page-

    『論理的思考力=ロジカルシンキング』は一歩を踏み出すためにも必要 仕事をしている中で「結局何が言いたいの?」とか「結局何がしたいの?」とか、 相手を困らせないためにも、論理的思考力というのは大切な能力です。 論理的思考力という言葉が一人歩きしてしまうと難しくなりますが、 算数とか理科とかの理系の授業というのは、論理的に物事を捉える良い機会になっていたんです。 参入障壁、すなわち、大学への入りやすさで言えば、理系の方が障壁が高いといえます。これは決して文系の勉強 が簡単というわけではなく、現代の日本の教育構造が関係しているのです。文系と言えば国語・社会、理系と言え ば理科と数学なのですが、国語と社会の勉強は、学習順序は順不同で、20歳を過ぎて突然、浦島太郎について知り たいと思えば、僕のような素人でも調査して、資料を作成することが可能です。しかし、数学や理科の勉強は学習 順序を守らないと、学習を進めることができません。足し算や分数ができない人に積分を習得させることは不可能 です。その学習順序というのは6歳から始まっており、例えば8歳における1年間だけでも算数から離れれば、以後、 算数や数学を理解することが難しくなってしまいます。子どもが勉強から離れてしまう要因は、その子どもが親の 言うことを聞かず、遊んでばかりだったという、個人の要因もあれば、両親の不仲やいじめなど、環境の要因もあ ります。それに対して、6~15歳の義務教育期間のカリキュラムは決まっているので、子ども個人個人の事情な ど気にせず、冷酷に進んでいきます。こういった事情から、参入障壁は理系の方が高いと言えると思います。 ※引用:文系と理系の共通点と違い~学問の在り方と選択の考え方~(http://shimaphoto03.com/science/bunri/)
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    『論理的思考力=ロジカルシンキング』はこんな体験から 僕も経験があります。 小学生の時から「算数や理科の授業は休みたくない」と感じていました。 当時は「論理的に学ぶ必要がある」なんてことは思っていなかったですけど、 「1回休むと次の授業を理解するのが大変」と思っていたので、 休みたくなかったんですよね。 ただ一方で、順序立てて学んでいけば正解に辿り着けるという学びの特徴が、 僕の性格にハマったんだと思います。 特に中学生以降は理系の授業は好きで、 やればやるだけ結果に繋がるというのが心地良く、 理系の授業に熱中していました。
  23. 28 Copyright © GOODCREW Co., Ltd. All Rights Reserved./GC₋College  Page-

    変化の激しい時代において、自ら新しい社会を創造・構築していくことが求められる 『創造力』について
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    変化の激しい時代において、自ら新しい社会を創造・構築していくことが求められる 『創造力』について これしか言及されていない 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・ 職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日)
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    変化の激しい時代において、自ら新しい社会を創造・構築していくことが求められる 『創造力』について これしか言及されていない 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・ 職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日) そりゃそうなんだけど・・・、これだけだと抽象度が高いし、学校教育 の中でどうやって創造力を身に付けていくのかってことは、教育現場に おいても議論が必要なんじゃないかなと思ったり(教育現場について詳 しくないので、めちゃくちゃ議論されている領域かもしれませんが)。
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    理系の授業で論理的思考力を高めてきた一方で、僕にとっては難敵だったのが美術の授業です。 美術の授業は、創造力をトレーニングする場だったなと思います。 もっといろいろあったはずですけど、後から振り返っても、 創造力を鍛える場として印象的なのは美術の授業です。 嫌だったんです、美術・・・。 それこそ、「真っ白なキャンバスの中に自由に何かを書いて良いよ」と 放置されるのが本当に嫌で、自分の想像力の無さに直面する時間でした。 大学では建築学科に所属していたので、ここでかなり創造力を鍛えることができました。 「自分で考えて形にする」というのがベースにあったので、 僕が苦手な領域を矯正できたと思ってます。 最近は『アーキテクト思考』という本を読み、まさに創造力に必要な思考法だと感じました。 ※次頁にて簡単に紹介 論理的思考力は理系の授業、創造力は美術の授業
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    アーキテクト思考 アーキテクトとは「全体構想家」のこと 冒頭で触れたとおり、本書で定義されている(カタカナの)「アーキテクト」とは「全体構想 家」。もともとの語源である建築家のように、白紙の上に抽象度の高いコンセプトや将来像を構想 できる人間のことを意味するのだといいます。つまり、誰かが設定したフィールドでプレイするの ではなく、フィールドそのものを更地から想像し、「そこにどんなプレイヤーを呼んでどんなゲー ムをするのか」という全体像を設計するための思考だというわけです。 またここでいうアーキテクトとは、各々のコアスキルをさらに一般化してあらゆる領域に拡大し、 各領域で「抽象化してゼロベースで全体構想を考える」ことができる人を指すそう。
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    野村の主観を一気に  創造力に該当する教育って、小中高の教育の中でも体感しているのは間違いありません。 僕自身が苦手意識を持っていたというのも、体感しているからこそ「苦手だなぁ」と感じら れたはずなので。「嫌だなぁ」「早くこの時間終われ」と思っていたら、記憶には残らない ですから。  「日本の足し算は『2+3=◯』を解かせる。海外の足し算は『◯+◯=5』を解かせる。」 というのは、一時期テレビCMで流されていたほど有名な話。その後、日本の学校教育がどの ように変化しているのかというのは、僕の娘が小学校に通うようになってから知ろうと思っ ていますけど、「フレームを変えたらそれで良いのか?」とも思います。  確かに、フレームを変化させれば、そこに関わる人のマインドも変わっていくでしょうか ら、ハード面から変化を起こし、ソフト面も変化させていくというやり方は有効だと思いま す。ただ、大切なのは、「学ぶことを通してどんな力を養ってもらいたいか?」という、教 育者が抱いている教育することの目的だと思います。「創造力を身に付けてほしい」という 前提があれば、『2+3=◯』という問い方でも問題ないと思うんです。  あとは、学ぶ側の姿勢ですね。教えられたことを教えられた通りに受け取るだけじゃなく て、「これってどういうことなんだろ?」とか「この場合はどうなるんだろう?」とか、そ ういうことを考えられるようになれば、外的要因に左右されずに学びの幅を広げられるのか なと思います。ただしこれは、親の関わり方(家庭教育)が非常に大切だと感じます。最近 はこんなことを考えています。(右のツイート)  論理的思考力と混ぜるようになってしまいますけど、親が子に対して中途半端な回答をし ていたり、子がわからないことをそのまま放置していたり、一貫性のないことばかり伝えて いたら、論理的に物事を考えるようになりませんよね。そうすると、何かに気づいたり、知 らないことを知ったり、新しい発見をする喜びを感じられなくなって、「自分の中で何かを 創造する」ということをやらなくなるんだろうなと。  創造力を育むことに関しては、とても難しいなぁと感じることがあります。子の思考を形 にしてあげたい、思うままに行動させてあげたいと親としての考えていても、そこに危険が 伴ったりすると「ダメだよ」と注意することになる。その時に思うのは、例えば「この環境 だと危険だけど、自分が育った環境だと危険じゃないよな」ということ。ただ、「今の環境 だとしても、やり方を工夫したり適切な場を作ってあげれば、住んでいる場所に関わらず可 能性を広げてあげることはできるよな」とも考えます。
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    野村の主観を一気に  少し話が逸れてしまいましたけど・・・、学校教育では論理的思考力や創造力を育む体制はあると思い ますけど、時代が変化していく中で価値観も変化して、学びのプログラムがどのように変化しているのか を親自身がキャッチする必要があると考えます。学校教育に依存することなく、学校教育で学べることを 最大化させるためにも、家庭教育というのが大切になってくると感じました。  これは、ビジネスシーンにおける人材教育や人材育成でも同じですけど、大切なのは目的を持つことで す。「言われたから学ぶ」「言われたからやる」じゃなくて、「なんで学ぶの?」「なんでやるの?」を 考えて、自分なりに説明できるようになったら良い。でも、そういう問いを自分で立てるのってとても難 しいので、教育する側が繰り返しそのような問いを立てたり、目的を持つことの大切さを伝えたりするこ とが大切なんだと思います。  論理的思考力と創造力というのは、いつになってもどんな環境に行っても必要とされる能力です。なの で、小さい頃から意識して身につけておくと、大人になってからの生きやすさに繋がるはず。  もう既に社会人として働いている人は手遅れなのかというと、そんなことはありません。僕の経験上で すけど、論理的思考力と創造力がないという評価(自己評価や他者評価)を受けてる人だとしても、自分 自身が継続して取り組んできたことや夢中になってきたこと、興味があったり好きな分野においては、論 理的思考力と創造力を発揮できる傾向にあると思っています。  じゃあここに、何が必要かというと、具体的な体験を抽象化して、そこからさらに具体的な何かに当て 込んでいくという『具体と抽象を行き来する能力』です。これを身につけていけば、これまでの体験をこ れからの自分に活かすことができるようになって、自身の新たな可能性に気づくこともできます。  論理的思考力と創造力という2つの能力に視点を当てて、過去の体験を振り返ってみるという機会を、 研修の中でも作っていこうと思います。それだけで、新たな自分に気づけるようになり、自己肯定感や自 己効力感を上げる手助けになるはず。 引用:具体と抽象の行き来がキャリア構築の手助けになる/Day-789 (https://note.com/nnlifelog/n/n73033cc57fa6)
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    『社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力』 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日) 自己理解・自己管理能力 人間関係形成・社会形成能力 課題対応能力 キャリアプランニング能力 7 4 8 9 前提として・・・ 個性を大切に 点数化して 自身の特徴を掴むのは大切 ↓ 得意不得意があって良い この能力はなんで◯点なんだろう? ↓ 事実ベースで考えてみる 『能力』というのは 何かしらの成果を出せている時に 「能力が高い」と評価されるものだから 『基礎的・汎用的能力編』より
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    『社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力』 引用:中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成23年1月31日) 自己理解・自己管理能力 人間関係形成・社会形成能力 課題対応能力 キャリアプランニング能力 創造力 論理的思考力 7 6 5 6 8 9
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    研修テーマ 自分のキャリアを豊かにする『思考法』 対象者 今後のキャリアについて漠然とでも良いから考えたい人 研修後の状態 自分のキャリアと向き合う気持ちが醸成されている状態 研修の内容 キャリアについて考えるタイミングはいずれ必ず訪れます。 自分の人生を自分でコントロール出来るようになる為に、 自分の人生を自分で豊かにする為に、 キャリアと向き合うことがどんなに重要なのかを語ります。 皆さんへ 一言 僕自身が実践してきたこと・実践していることを伝えます。 自身のキャリアと向き合う機会にしてくれたら幸いです。 当研修の全体像 【毎回共通のスライド】 (再掲)
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    キャリア研修  自分のキャリアを豊かにする『思考法』   第25回:学校教育で学んだ自立力と自律力(論理的思考力と創造力編) 実施日時:2022年6月22日(水)、19時00分~20時00分 実施者:野村尚史 株式会社グッド・クルー 執行役員 ヒューマンリソースコンサルティング事業部    リクルート担当兼セカンドキャリアエージェント担当 国家資格キャリアコンサルタント 米国CCE,Inc.認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー アンガーマネジメントファシリテーター® アンガーマネジメントキッズインストラクター® EOF