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ネクストビート プロダクト開発の課題と方針/engineer-issues-and-policies

nextbeat
October 14, 2022

ネクストビート プロダクト開発の課題と方針/engineer-issues-and-policies

ネクストビートのエンジニア組織の課題と方針に関する資料です。

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October 14, 2022
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  1. ネクストビートの課題 組織・人 ⚫ 開発プロセスがプロダクトチームごとに バラつきがあり、ナレッジの横展開がしづら い。 ⚫ 開発すべきプロダクト・機能の拡大に、 人材の採用・育成が追いついていない。 事業・プロダクト

    ⚫エンジニアが事業にコミットするカル チャーはあるが、外部環境や業界動向を踏 まえて、よりクリエイティブ組織主導でプロダ クトの方向性を決定していく必要がある。 ⚫ユーザにより包括的な価値を提供するた めに、事業間シナジー・プロダクト間連携を 強化する必要がある。 技術 ⚫複数プロダクトで共通すべき方式が個別 実装になっている。 ⚫最新技術のキャッチアップとプロダクトへ の適用判断のスキーム化が不十分であり、 エンジニア個人の力量に依存している。 ネクストビートでは創業以来、人々のインフラとなり得るサービスを次々と作るために複数事業を迅速に立ち上げてきました。 これまでは事業の立ち上げスピードを重視してきたため、各個別事業に最適化した動きになっていました。 また、関連性のあるプロダクトが複数存在していますが、今後はよりプロダクト全体としての最適化が必要となります。 今のネクストビートは 「個別最適」から「全体最適」という改革期を迎えています。 04
  2. 組織・人 エンジニアリング マネージャー 各セクションの課題を解決するため、ネクストビートならではの柔軟なキャリアパスを設定しています。 ネクストビートでのキャリアパス 05 事業 技術 プロジェクト マネージャー

    プロダクト マネージャー テックリード エンジニア組織全体の最適化 プロダクト開発における上流フェーズ& スクラム運営 プロダクトが顧客に提供する価値の最 大化(プロダクト戦略立案と実行) エンジニア組織全体の最適化 責任範囲:組織力向上 目指せるキャリア:VPoE 責任範囲:PL・シェア 目指せるキャリア:事業責任者 責任範囲:開発の全体最適化 目指せるキャリア:CTO/フェロー マ ネ ジ メ ン ト 要 件 定 義 マネジメント ・SRE ・プリンシパルエンジニア ・チーフアーキテクト
  3. 各ポジションの役割と 得られる経験 Platform プリンシパル 川井 プリンシパルエンジニア 役割:プロダクト横断の技術課題の解消 ・担当プロダクト以外の設計/実装に関するレビュー ・プロダクト横断で利用する技術の調査/実装 ・組織の技術的課題の解消

    得られる経験: ・複数プロダクトを横断した認証/決済/分析等のアーキテクチャ設計経験 ・インフラ、サーバー、フロントと一気通貫した基盤の設計/実装経験 ・会社全体を俯瞰し、課題解決/生産性向上にむけた技術選定、ライブラリ開発 ・技術面からみた開発組織作りの経験 ・広範囲への影響を意識した設計/実装 06 新しい技術の調査と導入にチャレンジでき、プロダクト貢献 だけでなく、組織貢献につながる仕事ができます。 また、自分のアウトプットがユーザの生活を変え、社会を変 えていく可能性があるということは、日々の業務に対するモ チベーションに大きく影響してますね!
  4. 各ポジションの役割と 得られる経験 おもてなしHR プロジェクトマネージャー 一石 
 プロジェクトマネージャー 役割:プロダクト開発における上流フェーズ&スクラム運営 新規事業やリニューアルにおける企画、機能開発やマーケティング施策における要件定義、ス クラム開発の運用、進捗/スケジュール/タスク管理、事業責任者やビジネス担当者とのコ

    ミュニケーション、メンバーの教育・評価、ベンダーマネジメント 得られる経験: ・モダンな技術 × アジャイル × 新規機能やサービスの上流工程の経験 ・要件定義~効果検証までのプロジェクトの全工程をリードする経験 ・事業責任者を含むステークホルダーとの密な連携による事業開発 /グロースの経験 ・定量/定性両観点からの分析とユーザからのフィードバックに基づくプロダクトの 継続的改善の経験 07 プロダクトが円滑にグロースしていくよう交通整理と課題解 決を行なっていくことや、開発メンバーが最大限のパフォー マンスを発揮できるようスクラム運営を改善していくことにや りがいを感じています! 様々な課題を解決し、より円滑に業務が回りパフォーマンス が向上していくよう日々奮闘しています。
  5. 各ポジションの役割と 得られる経験 保育士バンク!コネクト テックリード 久保 テックリード 役割:プロダクト開発における技術リード 各種施策に基づく開発を中心に設計、実装、効果検証及びプロダクト内での技術方針の決 定、メンバーの技術指導、レビュー、メンバーのパフォーマンス定性評価 得られる経験:

    ・新規機能/新規サービス開発におけるゼロベースの設計・実装の経験 ・採用技術の意思決定に携わる経験 ・メンバー指導/育成を含めた技術的側面からのチームビルディングの経験 ・他プロダクトのテックリード陣と連携したプロダクト基盤の全体最適化の経験 ・エンジニア以外のメンバーを含めたチームでプロダクト/事業を成長させる経験 08 エンジニア自身が事業にコミットできる環境なので、 0→1で プロダクトを創り上げていけます。 特に技術移行フェーズにおいては、新規技術の選定~調 査~導入~構築までのチャレンジをさせてもらえるので、や りがいに繋がっています!
  6. 各ポジションの役割と 得られる経験 エンジニアリング マネージャー 上原 エンジニアリングマネージャー 役割:エンジニア組織全体の最適化 複数プロダクトの開発マネジメント /プロセス改善、エンジニアの採用 /育成、エンジニアの生

    産性測定方法/評価制度設計、メンバーとの 1on1による目標達成の支援 得られる経験: ・外部環境、内部環境(会社の事業展開・成長速度、エンジニア組織の規模や構成 )などに より、ダイナミックに変化する課題を捉え、仮説を立てつつ、組織の最適解を考え続ける経 験 ・エンジニアリング機能の不足箇所に入り事業運営で経験しながら、その経験を EMとして 組織・人の運営に還元していく経験 ・組織と人の成長に、教育、制度、学習機会などで寄与する経験やコーチング経験 09 成長中の組織なので、日々様々な事を決める必要がありま すが、VPoEの三井との距離が近いので、意思決定スピー ドが早いところが良いところです。 また、心理的安全性を担保している環境なので、意思決定 のための議論の場などもあり、なぜこう決めたのかを学べ る場にもなり、やりがいに繋がっています!
  7. 実例紹介: 会社から開発組織への権限移譲 1. 開発組織独自の評価制度 エンジニア個人の成長と、事業の成長の両軸を満たすた めに、開発組織独自の評価制度を運用しています。 11 2. 職種特性を理解した働き方 エンジニアの業務の特性を理解、フレックスやリモート勤

    務制度が開発組織に適用されています。 評価項目 詳細 1 OKR (目標管理のフレームワーク) 全社目標から逆算して設定された個人目標に対する達成率を評価 
 事業OKR(売上・ユーザー数 等)50%、機能OKR(機能リリース・ベロシティ 等)50% の構成で、事業成果とプロダクト改善の両方にコミット。目標・実績の管理は、 GitHub上で行います。 
 2 能力 スキルレベル:キャリアパス×グレードに対する自己評価 
 3 マインド カルチャーに基づいて日々の業務に対する姿勢を評価 
 4 組織貢献 資格取得、社内への知見共有、登壇、執筆、面接対応等、組織貢献に繋がる行 動を自己申告

  8. 実例紹介: 豊富な挑戦の機会 ハードウェア(カードリーダー)の自社 開発 12 「保育士バンク!コネクト」ではSony製のカードリーダーを使いICカード で打刻できることを前提にサービスを提供していましたが、Sony製の カードリーダーが生産終了となってしまいました。他社に事業継続性を 左右されたくないという思いから、ネクストビートとして初のハードウェア の自社開発に挑戦。

    必要パーツの調達先・製造工場・量産体制の構築など全てが白紙の状 態からのスタート。法務省の承認や電波法、その他著作権法令に抵触 していないかなど法務部と連携しながら進め、無事開発に完成しまし た。今回の開発で得た知見を活かし、今後はIoTデバイスを用いた機能 開発を強化していきたいと考えています。
  9. 実例紹介: 顧客ファーストのプロダクト開発 技術の本質を理解した開発 営業やカスタマーサクセスのメンバーと深く 連携しながら、ユーザーからのフィードバッ クを得ています。 ユーザーの課題解決を一番に考えており、 得たフィードバックを基に各種機能をバー ジョンアップさせています。また、プロダクト によっては、直接ユーザーの声を聞く機会

    を設けています。 事業運営に必要な機能をインハウス化。プ ロダクト開発に携わる営業・デザイナー・ マーケター・カスタマーサクセスのメンバー とのスクラム開発を実施。エンジニアも自ら 考え実現できる環境にて、開発~効果検証 まで一貫して取り組むことで、エンジニアが こだわり抜いたプロダクト開発を実現してい ます。また、背景や意図を理解した上で開 発を行うため、技術が目的になることもあり ません。 ネクストビートでは、技術自体を目的化した り、開発スピードを重視するあまり妥協した コードを書くということはありません。 ユーザーの方に長期的に安定して価値を 提供するためには、技術負債を生まないこ とが重要なため、技術の本質を理解した設 計や実装を大切にしています。 ユーザーとの共創 インハウス×スクラム開発 13
  10. 03 実例紹介: 技術選定への参画 14 完全な0→1でのプラットフォーム開発 KIDSNAプラットフォームでは、共通IDを構築することで、サービス利用に応じて特典を付与し、別のサービスもお得に利用できるといった世界を目指しています。そ の世界を実現するためには、サービス共通の認証基盤や決済・クーポン基盤等の設計/開発が必要となるため、この大きな枠組みでの認証・認可、リソースの操作 /提供方法をどのように実現するかを考え、実現していくチャレンジができる環境です。  認証基盤:メールアドレス/電話番号 +

    PINコードを利用することで、より簡潔かつセキュアに認証ができる方式を採用  決済基盤:共通基盤で登録したクレジットカード等の情報を各サービス側で利用できるように、 Stripe Connectを使って実現  Angular Universal:toC 向けのサービスを展開するにあたり、 SEO やページ表示速度等の UX を考慮する必要がでてきますが、通常の    Angular では上記の面でデメリットが非常に多いです。しかし、レガシーな HTML/CSS/JavaScript では生産性や品質という面で大きく  劣るので、こ のタイミングで SSR に挑戦しようと意思決定。これに合わせて、 AWS のインフラ構成も SSR に合わせる形に変更
  11. 実例紹介: 技術選定への参画 15 DevSecOps推進 ⚫ 自動化を含めた開発・運用の有機的な 連携を実現するプロジェクト ⚫CI/CD洗練化(高速化、lint、セキュリティ 等)アラート洗練化、Terraformスキル向上/ 標準化、ログ基盤洗練化 等

    Scala3対応 ⚫全プロダクトのアプリケーション共通基盤 の刷新を行うプロジェクト ⚫言語仕様理解、業務への適用方針決 定、共通方式のフレームワーク化 /ライブラ リ化、成果物のOSS化 等 ノーコード開発推進 ⚫ エンジニアがよりコアな技術開発に注力 できるよう、開発体制に依存しないプロダク ト創出スキームを構築するプロジェクト ⚫エンジニアが不在な状況でも新規事業を 立ち上げるスキームの確立、ツール選定、 教育/支援体系の確立 Nextbeat Developers Lab 各領域において秀でたスキルを持つと認められたメンバーにより、稼働の一部を使ってプロダクト開発の「 全体最適化」を図るプロジェクト 現在進行中のプロジェクトの一部をご紹介します。
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