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YOJOプロダクト開発まで道のり

 YOJOプロダクト開発まで道のり

新潟県の医療課題解決コミュニティ『 にいがたヘルスケアアカデミー』で発表させていただいた時の登壇資料です。

【登壇者】
・上野彰大(https://twitter.com/ueeeeniki

【イベントレポート】
https://note.com/yojo_engineering/n/ne09206b08dc2

【コーポレートサイト】
https://yojo.co.jp/

【採用情報】
https://herp.careers/v1/yojo

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Transcript

  1. 上野彰大 1992年大阪府堺市生まれ・育ち 東京大学大学院農学生命科学研究科卒 YOJO Technologies取締役・エンジニア • 自営業の家庭で将来自分も商売をするのかも?と思って育つ • 中高は奈良県の進学校で過ごす •

    大学入学後はテニスばかりして過ごす • サークルを引退して、研究室に入ってからは研究(・プログラミング)とビジネスの勉 強に打ち込む・VCでインターン • 新卒で経営コンサルティング会社のIGPI(経営共創基盤)に入社 • 8ヶ月で退社してYOJOを共同創業 自己紹介
  2. 医療業界全体を見渡し空いているところをひたすら探った • うまくいっているビジネスの調査 ◦ 例:m3、メディカルシステムネットワーク、メドレー ◦ どういうところにニーズ・課題はありそうか ▪ 医療業界全体を調べたり、医療業界の各プレイヤーの課題を抽出 ◦

    どういうところにお金は生まれるのか ▪ ニーズがあるだけではなくお金は生まれる構造か? • ある程度ニーズや勝てそうなビジネスの形が見えてきたら、課題を抱えているであ ろう人たちにヒアリングを繰り返す ◦ 患者、病院経営者、薬局経営者、医師、看護師、薬剤師、理学療法士 etc……
  3. • 創業期は50万円の資本金で始めたが、自己資金で検証を進めるために500万円 まで増資をした ◦ 創業者2人で親や親戚などを回って借金をした ◦ 漢方事業に行き着いた時点で創業から半年近くが経過、売上の 200万円をあわせても、 自分たちの月10数万円の役員報酬すらまともに払えないような状況だった ▪

    当然、事業の検証に使えるお金なんてなかった • 今の時代簡単に資金調達ができるようになった(バリュエーション5000万円で 500〜1000万円、1億円で1000〜2000万円など)が、事業の検証をしてからVCか らの調達はしたかった ◦ 無駄なコミュニケーションを減らすため & バリュエーションを高めるため、できる限り VCか らの調達を遅らせたかった 検証のために自己資金で増資
  4. 医薬品(漢方)EC事業が法律的に難しかった点② • 医薬品は薬局から届ける必要ありだが、薬局を作るほどの資金はなかった ◦ 最初は知り合いの薬局を販売主体にして、 YOJOはEC販売の実運用を委託されていると いうようなスキームにして、最低限の検証ができるように ▪ 漢方の売上は薬局に入る ▪

    YOJOに一部マーケティング支援やITシステムをつかって、実際の業務を薬局の代 わりに行っているとして、お金をいただく ▪ 法的には問題ないことを、弁護士に確認、保健所にも確認 YOJO EC販売業務の委託 売上の〇〇% 薬局
  5. ゲームチェンジャーになれるようなビジネスモデルを • 相談を軸に医薬品を売るビジネスモデル ◦ 相談を軸に儲かっている医療ITサービスはあまりない • オンラインに特化した薬局運営 ◦ オンラインに特化すればこそのオペレーションの効率化 •

    エコノミクスやスケール性の観点で思考を突き詰めていった結果、医療者の新しい 働き方も変えていかなければならないと気がついた ◦ リモート薬剤師という働き方がウケた結果、薬剤師の採用費はほぼ 0
  6. 最初は自分たちで手を動かしていくことが重要 • 労働力は自分たち自身 ◦ お金が追加でかからない ◦ 考えたことを即実行できる • 今の時代プログラミングは簡単に学べる ◦

    上野も本格的なweb開発はやったことがなかった ▪ データ分析などは学生時代からやっていたので、完全な初心者ではなかったが • 医療業界はIT分かりませんという人が多すぎるが、それで終わらせていては事業は作れな い ◦ エンジニアじゃなくても基本的な ITの知識やプロダクト開発の知識は持っているべき ◦ ちなみに辻のITリテラシー・プロダクト開発への知識は、世の中の IT企業で働いているPdMぐ らいはある