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1分1秒を争う障害対応のためのリーダブルコード
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Takuya Shibata
PRO
October 26, 2012
Technology
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1分1秒を争う障害対応のためのリーダブルコード
Ohotech 特盛 #5で発表した内容です。
ブログで幾つか補足をしています。
-
https://blog.shibata.tech/entry/2013/10/28/002943
Takuya Shibata
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October 26, 2012
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Transcript
1分1秒を争う障害対応のための リーダブルコード 2013/10/26 Ohotech 特盛 #5 素敵なおひげ(@stknohg) 1
自己紹介 ハンドルネーム 素敵なおひげ Twitter : @stknohg
Blog : http://stknohg.hatenablog.jp/ 誰? 札幌市内で働く”残念”SIer。 基本何でも屋ですが、最近はWindows系の インフラ設計やシステムの基盤アプリケーション を作ったりしてます。 数年前からCLR/Hの裏方として活動中。 2
今日の内容 1. はじめに 2. リーダブル?コード 3. 障害対応のためのリーダブルコード 4. まとめ 3
リーダブルコード 4
読みやすいコードとは コードは理解しやすくなければいけ ない。 コードは他の人が最短時間で理解 できるように書かなければいけない。 5
本日の趣旨 リーダブルコードは、より良いコードを 書く・コードの品質を上げるのを主題と しているが、緊急を要する様な障害対応 の場合にも 『読みやすいコード』 は有用であることをお伝えしたい。 6
お断り 今日のお話は事実を基にしている箇所が あるかもしれませんがフィクションです。 あくまでフィクションです。 具体的なコードはスライドには載せられ ません(できません)のでご了承ください。 7
今日の内容 1. はじめに 2. リーダブル?コード 3. 障害対応のためのリーダブルコード 4. まとめ 8
こんな処理があったとして… 9 現在時刻 17:00 ※実行すると対象の時刻に荷物を配達するためのデータを作る感じの 処理だと思ってください。
落ちた! 10
まだ大丈夫 明日までまだまだ余裕があるし… 11
次にこんな場合… 12 現在時刻 11:30
また落ちた! 13
これはヤバい あと30分しか猶予がない… 14
はやくコードを読んで 調査しないと! 15
アプリが何の情報も出してないのでどこを読む べきかわからない… でも どこ読んだらいいの!? 16
リーダブル?コード コードが読めなければ始まりすらしない。 ログ重要。超重要。 17
リーダブルコードに至るまで のログ設計 ログ取得の方式は何でもよい ログの粒度は業務次第 取りすぎれば必要な情報を得るのに時間がかかる 足りなければ意味をなさない
何を取得するべきか 情報ログはそれなりに 致命的なエラーログはしつこいくらいに 18
リーダブルコードに至るまで のログ設計 最低限必要なエラーログ スタックトレース (DBを扱う場合)エラー時のSQL あると望ましいログ
重要なパラメーター値 先ほどの例でいえば『対象時刻』など 画面のキャプチャ画像 入力項目が多い画面だと有効 19
リーダブルコードに至るまで のログ設計 ログを取得すべきタイミング 業務要件次第 基本重要と思われる処理の前後 何が重要かは実装者次第なところもある
エラー時はライブラリ・フレームワークが 自動でログを採取する仕組みがあることが 望ましい。 20
今日の内容 1. はじめに 2. リーダブル?コード 3. 障害対応のためのリーダブルコード 4. まとめ 21
ログファイルから読むべき ソースを判断する スタックトレースがあればとりあえず 見るべきメソッドまではわかる。 22 スライドではお見せできない ログファイルの例 至って普通のテキストログとスタックトレースです。
ソースを読む 23 スライドではお見せできない ソースをお楽しみください。 1クラス7000行ほどのちょっとした処理です。
1分1秒を争う障害対応の ためのリーダブルコード リーダブルコード内にあるいくつかのテク ニックを紹介する。 ()書きの部分は書籍での章番号を記載。 具体的なコードは書籍で確認していただきたい。 24
巨大な式を分割する 緊急を要する状況下で調査する対象が大き すぎるととても間に合わない。 巨大な式を分割する (8章) メインとなる処理から見える処理の抽象度を揃える
無関係の下位問題を抽出する (10章) 適切な抽象化 変数のスコープを縮める (9.2) グローバルな変数があると常に調査対象がグローバルに なってしまう 短いコードを書く (13章) 25
制御フローを読みやすくする 制御フローが簡易であればある程、より 迅速な対応をすることができる。 If/elseブロックの並び順 (7.2) 関心を引く条件や目立つ条件を先に書く
関数から早く返す (7.5) ガード節は非常に有効 ネストを浅くする (7.7) 3段を超えるネストはツライ(個人の感想です) 26
名前に情報を詰め込む 緊急を要する状況下では、変数や関数の名前 が持つ情報の役割は極めて大きい。 抽象的な名前よりも具体的な名前を使う (2.3) GetData()メソッド、Dataって何を指してる?
Tmpやretvalなどの汎用的な名前を避ける (2.2) スコープや生存期間が短い場合はその限りでない 誤解されない名前 (3章) 27
コメントは正確で簡潔に コメントが冗長であったり内容が不正確 (古い情報であったり、そもそも嘘が書いてある) だと、対応の邪魔になってしまう。 読み手の立場になって考える (5.3) 他人に読ませるためのコメント
過去の自分は他人 コードの意図を書く (6.6) コードを見ればわかることはコメントにいらない 関数の動作を正確に記述する (6.4) コメントもメンテナンス対象 28
今日の内容 1. はじめに 2. リーダブル?コード 3. 障害対応のためのリーダブルコード 4. まとめ 29
まとめ ログ重要。超重要。 『読みやすいコード』はソフトウェアの品質 を上げるだけでなく、障害時に迅速な対応を 可能にする。 ただ、この点を含めて“品質”という気もする。
そもそも論として『読みやすいコード』が 書けていれば1分1秒を争う障害対応には至 らないのかもしれない… 30
参考文献 リーダブルコード 31
ご清聴ありがとうございました 32