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組織におけるAWSのアカウント管理とコスト管理

sumi
March 20, 2021

 組織におけるAWSのアカウント管理とコスト管理

2021/03/20 (Sat.) JAWS DAYS 2021 トラックB 10:40〜

sumi

March 20, 2021
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Transcript

  1. 組織でAWSを
    使い始めるときに考えたい
    アカウントとコストの管理
    JAWS DAYS 2021 re:connect

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  2. 1988年⽣まれ∕⼤阪府出⾝
    webエンジニア、情シス、CSIRTを経て
    現在株式会社オークンで情シスのお姉さんを
    しています。
    AWSStartupCommunity
    -Coremember
    好きなAWSサービス
    -AWSCostExplorer
    -AWSOrganizations
    -AWSSSO O-KUN, Inc. Business IT
    SUMI SHIOMI
    suemin_jp

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  3. 組織における
    AWSのアカウント管理と
    コスト管理のお話。
    ⽇のおはなし
    ⽇お すること

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  4. はじめに

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  5. めちゃくちゃ
    当たり前のことを
    ⾔います
    ⽇のおはなし
    ですが

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  6. AWSは従量課⾦
    ⽇のおはなし
    ※⼀部固定のサービスもあります

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  7. クラウドのコスト管理は
    ITガバナンスに直結する
    つまり、管理されていない状況もコストとして現れてくる
    従量課⾦=リソースの利⽤状況がコストにそのまま反映される

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  8. アカウントの整理
    請求情報を取得 コストの可視化 分析 最適化
    コスト管理って何やんの?

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  9. アカウントの整理
    請求情報を取得 コストの可視化 分析 最適化
    コスト管理って何やんの?

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  10. 組織における
    AWSのコスト管理
    の課題

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  11. 案件/部⾨ごとに
    予算・請求を分けたい
    複数あるアカウントの
    請求をまとめたい
    組織全体で
    コスト最適化がしたい
    管理部⾨
    開発部⾨
    AWSのコスト管理のよくあるお悩み

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  12. AWSOrganizationsの⼀括請求(Consolidatedbilling)
    複数アカウントの請求をまとめられる機能
    タグルールやポリシーなどを配下のアカウントに対して適⽤させられる
    取りまとめたアカウント間での各種割引の共有
    •ReservedInstanceやSavingsPlans、クレジット等の割引を組織アカウント間で共有
    •組織全体で、使⽤量を合算しボリュームディスカウントを適⽤

    複数AWSアカウントにわたってのコスト状況をトラックできる
    •管理アカウント側で、配下アカウントの利⽤状況を確認
    •ReservedInstancesやSavingsPlansの活⽤状況も確認可能

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  13. Organizations使っとけば
    マルチアカウントの
    コスト管理は楽勝?

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  14. やりがちなアンチパターン

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  15. いでやってしまったもん
    タグで請求を分割してもきっちり分けられないのよね
    env:dev
    env:stg
    env:prod
    env:prod
    env:prod
    env:dev
    pj:A案件
    pj:A案件
    pj:A案件
    pj:B案件
    pj:C案件
    env:dev

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  16. なんかいっぱいアカウントできてきたもん
    もしくはOrganizations

    理されていない場 も。
    とりあえず まとめるために
    Organizations
    つかってみたけど

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  17. 組織が成⻑すると...

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  18. アカウント
    SCP
    もいい じにあてられんし
    タグもみんなバラバラ…

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  19. まずは
    アカウントを 理
    コスト 理の

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  20. コスト管理のための
    準備を整える

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  21. AWSアカウントは利⽤⽬的別に分割する
    AWSOrganizationsのOUを整える
    タグポリシーでタグを標準化する
    予算を設定する
    AWSのコスト管理を楽しむための準備ポイント

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  22. AWSOrganizationsのOUを整える
    タグポリシーでタグを標準化する
    予算を設定する
    AWSアカウントは利⽤⽬的別に分割する
    AWSのコスト管理を楽しむための準備ポイント

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  23. CORE
    DEVELOPMENT
    A社案件
    B社案件
    開発部⾨
    QA部⾨
    A社案件
    B社案件
    開発部⾨
    研究部⾨

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  24. env:dev
    TAG:poc_A
    env:verify
    env:prod
    env:dev
    TAG:pj_B TAG:verify
    TAG:poc_B
    Organizationsで管理アカウントに請求をまとめる&タグを活⽤
    PJ:A社
    PJ:B社
    PJ:A社
    PJ:In-house
    dept:team_A
    dept:team_B

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  25. AWSOrganizationsのOUを整える
    タグポリシーでタグを標準化する
    予算を設定する
    AWSアカウントは利⽤⽬的別に分割する
    AWSのコスト管理を楽しむための準備ポイント

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  26. AWSOrganizationsの基本的なOU構成

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  27. 組織で共有されるインフラサービス
    セキュリティ監査ログなど
    AWSOrganizationsの基本的なOU構成

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  28. AWSOrganizationsの基本的なOU構成
    顧客向けアプリケーションや
    バックエンドプロセスなど

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  29. AWSOrganizationsの基本的なOU構成
    AWSのサービスを学んだり試したりするために利⽤

    社内ネットワークから切り離して構築
    ⼀定の料⾦制限を設定して使いすぎを防⽌

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  30. タグルールの適⽤で
    命名のばらつきを解消
    SCPを利⽤して
    アカウント/OU全体に
    禁⽌事項の設定
    AWSOrganizationsの基本的なOU構成

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  31. AWSOrganizationsのOUを整える
    タグポリシーでタグを標準化する
    予算を設定する
    AWSアカウントは利⽤⽬的別に分割する
    AWSのコスト管理を楽しむための準備ポイント

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  32. ENV:DEV
    ENV:
    Development
    Env:dev
    タグの命名って重要
    タグによる検索性や分析性が下がってしまう
    例えば:
    Nameタグキーがnameになっている...
    バリューは「DEV」で統⼀したいのに
    「dev」や「Development」が混在してしまったり...
    適切なタグ付けができていれば、
    コストを予測してコントロールするのに役⽴つ◎
    でも、ある程度きっちりそろえないと超⾯倒なことに…

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  33. タグ付けの運⽤ルールを考える
    各サービスや環境にいくら⽀払っているかを確認
    個⼈情報を含むアカウントなのかどうかがすぐに判別できる
    チーム別に請求情報をまとめられる
    Service:サービス名
    Env:dev|stg|prod
    おすすめのタグ付け戦略(例
    サービスベースのタグ付け
    User-data:true|false
    contact:責任者のusername
    コンプライアンス向けのタグ付け
    Unit:部署|チーム
    チームの環境のためのタグ付け

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  34. タグポリシーを使う

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  35. AWSOrganizationsのOUを整える
    タグポリシーでタグを標準化する
    予算を設定する
    AWSアカウントは利⽤⽬的別に分割する
    AWSのコスト管理を楽しむための準備ポイント

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  36. 予算を設定していなかったおバカなわたしにおきた事件
    あっこのサービス
    無料でつかえるんだぁ〜
    えーい☆
    この話の続きは後⽇またどこかで…
    1ヶ⽉後

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  37. ちゃんと反省しました。
    想定されないコストが発⽣したことに気づくこと
    想定しているはずのリソースが使われていないことに気づくことが⼤事
    コストまたは使⽤量が予算額や予算量を超えたとき
    (あるいは、超えると予測されたとき)にアラートを発信できる
    機能が⽤意されているコスト管理サービスの⼀つ。
    -予算を作成して管理
    -フィルターで複数の条件に基づくコストと使⽤状況を追跡
    -Eメール・Slack・AmazonChime・AmazonSNSで通知
    AWSBudgets

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  38. ちゃんと反省しました。
    GetMetricStatisticsで
    Billingから当⽇と前⽇の
    合計請求額を取得
    GetMetricWidgetImageで
    請求額情報をプロットした
    グラフを取得
    1 2 3 4 5
    50
    40
    30
    20
    10
    0
    昨⽇までの使⽤料は$200
    前⽇との差分は$10です

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  39. 予算アラート
    死ぬほど⼤事

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  40. 準備が整ったら

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  41. 可視化 分析 予測
    可視化 分析
    通知
    Redshift/QuickSight/Athenaで
    データを読み込み、分析ができる
    AWSリソースの使⽤量・料⾦を
    可視化して確認・分析
    分析 節約
    節約
    予算のしきい値を超えたら通知
    RIの管理とモニタリング
    ⼀定の利⽤料をコミットすれば
    その利⽤料に対して割引を適⽤
    ここまで が ったら、コスト 理ツールを しもう

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  42. 最近はこんなのも楽しそうです

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  43. AWSの各種リソースと組み合わせて
    コスト管理を楽しもう

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  44. まとめ

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  45. コスト管理はガバナンスに直結している
    ベストなコスト管理をするために、
    まず組織のアカウント管理から整えよう
    準備が整ったら、コストのデータを活⽤して
    コスト最適化・無駄の削減・異常検知に活かそう
    まとめ

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  46. THANK YOU.
    https://twitter.com/suemin_jp
    @suemin_jp
    O-KUNInc.
    https://o-kun.com/

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