Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
KASHIKOIHAKO
Search
ufoo68
October 16, 2021
Technology
0
480
KASHIKOIHAKO
ufoo68
October 16, 2021
Tweet
Share
More Decks by ufoo68
See All by ufoo68
初めて開発リーダーをやってみた話
ufoo68
0
65
M5Stack用の指紋認証デバイスを試す
ufoo68
0
550
結婚式のクイズアプリを自作した話
ufoo68
0
520
M5Stack Core2とAlexaでインターフォンに自動で対応してくれるIoTデバイスを作りたかった話
ufoo68
0
580
LIFF通話をつくろう!
ufoo68
0
1.2k
KASHIKOIHAKO計画その4
ufoo68
0
250
AWS CDKで作るLINE bot
ufoo68
0
330
解説!LINE bot開発
ufoo68
0
250
Udonで始めるVR開発
ufoo68
0
390
Other Decks in Technology
See All in Technology
ガバメントクラウドのセキュリティ対策事例について
fujisawaryohei
0
560
なぜCodeceptJSを選んだか
goataka
0
160
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
LINE Developersプロダクト(LIFF/LINE Login)におけるフロントエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
120
Qiita埋め込み用スライド
naoki_0531
0
5.1k
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
Oracle Cloud Infrastructure:2024年12月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
200
生成AIをより賢く エンジニアのための RAG入門 - Oracle AI Jam Session #20
kutsushitaneko
4
260
ブラックフライデーで購入したPixel9で、Gemini Nanoを動かしてみた
marchin1989
1
540
Storage Browser for Amazon S3
miu_crescent
1
210
生成AIのガバナンスの全体像と現実解
fnifni
1
190
kargoの魅力について伝える
magisystem0408
0
210
Featured
See All Featured
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
28
4.4k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
170
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
82
5.3k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
54
9.1k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
127
18k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
232
17k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.9k
KATA
mclloyd
29
14k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.3k
Transcript
KASHIKOIHAKO PWAで作るIoTアプリケーション
自己紹介 • SNSでの名前 ◦ ufoo68(@ufoo_yuta) • 出身 ◦ 温泉じゃない方の草津 •
すきなこと ◦ シンプルなものづくり
ある日のこと こんな景品をもらいました
この箱なにかに使えそう
さらにある日のこと スイッチサイエンスにてあるものを購入した
これでなにか作れないだろうか ・・・・・・・・
それでつくったもの これをスマートボックスのプロトタイプと勝手に定義した 180度回転するサー ボアーム サーボアームが回転すると 箱がロックされる
スマートボックスとは • 箱の開閉をスマートに制御できる ◦ PC・スマホのアプリを用いた開閉制御 ◦ 箱の開閉者の認証 • 箱の状態管理ができる ◦
GPSを使った位置情報のトラッキング ◦ 内包物の状態の確認 つまりは、より賢い(KASHIKOI)ことができる箱のことをいう
イメージ図(つくりたいもの) スマホを用いた認証機能で開く箱 1. スマホアプリでログイン 2. 箱のロック解除 認証されたユーザー以外は箱を開くこ とができない
最初にやったこと • ロック機構の実装 ◦ サーボモータを使用 • セキュアな通信 ◦ M5Stack Core2
for AWSに内蔵されたセキュア通信の機能を使用 ◦ MQTT + TLSでAWS IoT coreと通信
サーボモータの動かし方 PWMの波形の形がサーボモータの角度と連動する https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0708/22/news116.html
セキュアな通信 X.509を使用した証明書認証をデバイスとAWS IoTの間で行う デバイス AWS IoT core 認証された(証明書を持っている)デバ イス以外は通信できない
MQTT over TLSを用いた通信 openとcloseのトピックをサブスクライブする
次にやったこと • ユーザー認証との連携 ◦ CognitoとIoT Coreを組み合わせる • UIの実装 ◦ AmplifyライブラリでAWSリソースと連携
ユーザー認証との連携 やりたいことのイメージ
Cognitoとはなにか • AWSが提供する認証サービス • Apple、Facebook、Google、Amazon などのソーシャル ID プロバイダー、SAML 2.0 および
OpenID Connect によるエンタープライズ ID プロバイダーを使用した サインインをサポート • 早い話がログインとかパスワード管理とかの機能を作りたいときに使うサービス
AWS IoTと連携する 1. Cognitoでユーザーを作成する 2. 以下のコマンドを実行する aws iot attach-policy --policy-name
{{policy name}} --target {{cognito identity id}} policyは証明書を持ったデバイスが持つ権限。Cognitoのユーザーをpolicyにア タッチすることで、証明書と同じ権限をユーザーが持つことができる。
具体的な実装内容は こちらのQiita記事を参照してください
UIをつくる Amplifyを使えば認証機能を楽々実装できる
その次にやったこと AWS IoTのデバイスシャドウを使って、 箱の開閉状態を管理してみた
今までの課題 例えば箱の開閉を操作するとき、 目の前に箱があるときは 「開」「閉」の どちらを押せばいいのかがわかる
今までの課題 しかし、 箱が目の前にないときは「開」「閉」 のどちらを押せばいいのかがわからない (これはあまりかしこくない)
そして考えたこと 箱とアプリの間で箱の開閉状態を管理するものを立ててみる ?
デバイスシャドウを使ってみた デバイスの状態を管理するためのAWS IoTの機能 { "desired": { "boxStatus": "open" }, "reported":
{ "boxStatus": "open" } } desired: { “boxStatus”: “open” } reported: { “boxStatus”: “open” }
デモ動画 使用技術 • ハードウェア ◦ M5Stack Core2 for AWS ◦
Free RTOS • バックエンド ◦ AWS Cognito ◦ AWS IoT • フロントエンド ◦ Amplify ◦ React ◦ Material UI
おまけにやったこと アプリをPWAに対応してみた WEBマニフェストを記述してスタートアイコンを作り、 ネイティブアプリのように起動させてみた。
ソースコード https://github.com/ufoo68/kashikoihako-ui https://github.com/ufoo68/kashikoihako-device デバイス側 アプリ側
さいごに • まとめ ◦ AWS IoTとAmplifyを組み合わせることで、手軽に IoTのウェブアプリケーションをつくることができた ◦ M5Stack core2
for AWSを使うと手軽にデバイスと AWS IoTとの連携が実現できる(ただし FreeRTOSでの開発となる) ◦ PWAを導入することでネイティブアプリのような動きを実装できた • 今後やってみたいこと ◦ プッシュ通知をなにかに活かしたい ◦ 箱をもう少しかっこよくしたい ◦ ロック機構とかも本格的なものを作ってみたい
というわけで より賢いスマートボックス、 KASHIKOIHAKOの製作を今年はやっていきたいと思っています