「いまさら仕事術」とは
社会人になると「仕事のやり方」を当たり前のように知っていることになっています。
しかし、実際には教わることも・学ぶ機会も無く、なんとなく手探りでやっていることが少なくありません。
その中でも特に「暗黙知」的な仕事術をピックアップし、連載形式で紹介していきます。
今回のテーマは、「イシュー ~良いイシューの3条件~」です。
いまさら仕事術#10イシュー~その2:良いイシューの3条件~いまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 1
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「いまさら仕事術」とは社会人になると「仕事のやり方」を当たり前のように知っていることになっています。しかし、実際には教わることも・学ぶ機会も無く、なんとなく手探りでやっていることが少なくありません。その中でも特に「暗黙知」的な仕事術をピックアップし、連載形式で紹介していきます。今回のテーマは、「イシュー ~良いイシューの3条件~」です。※本テーマは4回に分けてお届けしますいまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 2
丨もくじ:イシュー ~良いイシューの3条件~イシューを見極めることから、バリューのある仕事が生まれる良いイシューの3条件条件1:本質的な選択肢である条件2:深い仮説がある条件3:答えを出せるいまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 3
イシューを見極めることから、バリューのある仕事が生まれる前回のおさらい:「重要なことは、”正しい問い”を探すこと。間違った問いへの正しい答え(=犬の道)を探さない」「何に答えを出すのか」でイシューを見極めてから、「そのためには何を明らかにする必要があるのか」で仮説検証を行ういまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 4
良いイシューの3条件1. 本質的な選択肢である2. 深い仮説がある上記1「本質的な選択肢」と2「深い仮説」がそろって初めて、「答えを出す必要がある」と言える3. 答えを出せる「答えを出す必要がある」けれど、「答えを出せないもの」はイシューではないただし、答えを出せる・出せないを難易度で短絡的に判断してはダメで、答えを出すための条件の客観的な実現可能性で判断することいまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 5
条件1:本質的な選択肢であるその仮説に答えが出せれば、そこから先の方向性に大きく影響を与えることクリシン(クリティカル・シンキング)を駆使するなんちゃってイシューに注意!主語=「誰にとって」によって、同じ会社・同じ事業でもイシューになる・ならないが変わる:主語を変えても成り立つなら、それはイシューにまでたどり着いていないいまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 6
条件2:深い仮説がある1つ目の定石:常識=当たり前だと思っていることを否定してみる2つ目の定石:「新たな構造」で説明してみる共通性の発見:ex)恐竜には羽毛が生えていた。爬虫類より鳥類が系統的に近いのでは?関係性の発見:ex)案件数と受注数には正の相関がある。ただし、○○の要素が加わると負の相関となるグルーピングの発見:ex)顧客は実は「会計システム」「人事システム」で分けた認識をしておらず、○○を軸に「△△」「□□」と捉えているルールの発見:ex)経済指標○○が変動すると、その8ヶ月後の受注件数が上下するいまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 7
条件3:答えを出せるイシューは「答えを出す必要がある」のだから、いくらインパクトがあろうと、答えを出せないならイシューとはならないただし、答えを出すための手法・やり方がその時点の社内に無いからといってイシューではないとするのは、ただの思考放棄世の中を見渡して観察しろ!学べ!いまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 8
次回テーマも「イシュー」です。「イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる」を学んで行きます。いまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 9
より深く知りたい人への推薦図書『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』生産性の低い仕事、人数と時間ばかりを費やす会議、施策の数だけ増えて給料の上がらない毎日。繰り返されるこれらに共通するのは、”イシューずれ”にほかなりません。いまさら仕事術#10©2022 NobuhisaObara 10