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日本薬局方-一般試験法 1.09 定性反応(2)

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June 22, 2020

日本薬局方-一般試験法 1.09 定性反応(2)

定性反応とは、医薬品中に特定の元素・分子・イオンが含まれていることを確認するための試験のことです。50種以上の物質に対してそれぞれ方法が定められています。

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June 22, 2020
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  1. 定性反応(2) 定性反応の対象は多いため、5つに分ける • 過マンガン酸塩 • カリウム塩 • カルシウム塩 • 銀塩

    • クエン酸塩 • グリセロリン酸塩 • クロム酸塩 • 酢酸塩 • サリチル酸塩 • シアン化物 • 臭化物 (2)で示すもの 基本的に • 呈色 • 沈殿 • 沈殿の溶解 • 気体の発生 • におい • 炎色反応 などを用いて検出する *反応の詳細については記載がなく、論文などに目を通してもわかりにくい
  2. クエン酸塩 クエン酸(C 6 H 8 O 7 )の存在を調べる方法 • 溶液1-2滴にピリジン/無水酢酸混液(3:1)20mLを加え2-3分放置すると、赤褐色

    を呈する • 中性溶液に等量の希硫酸、2/3量の過マンガン酸カリウム試液を順番に加え、試液 の液が消えるまで加熱する。1/10量の臭素試液を滴下すると、白色沈殿が生じる • 中性溶液に過量の塩化カルシウム試液を加え煮沸すると、白色結晶性沈殿が生じ る。沈殿は水酸化ナトリウムで溶けず、希塩酸で溶ける クエン酸 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E9%85%B8
  3. サリチル酸塩 サリチル酸(C 7 H 6 O 3 )の存在を調べる方法 • 過量のソーダ石灰と混ぜて加熱すると、フェノール臭がする

    • 濃溶液に希塩酸を加えると、白色結晶性沈殿を生じる。沈殿を洗い乾燥させ、融 点を測定すると159ºCである • 中性溶液に希塩酸を滴下していくと、紫色になり、色が消える サリチル酸 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%AB%E9%85%B8