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日本薬局方-一般試験法 2.55 ビタミンA定量法

xjorv
June 03, 2020

日本薬局方-一般試験法 2.55 ビタミンA定量法

ビタミンAとは、レチノールのことを指します。水に不溶なビタミンの一つで、酸化しやすい物質です。皮膚細胞の分化や、目での光受容に重要な働きを持ちます。測定は吸光光度法、または液体クロマトグラフィーで行います。

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June 03, 2020
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Transcript

  1. 第1法-1 紫外可視吸光光度法による測定 • 試料をビタミンA定量用2-プロパノールに溶かし、希釈する • 220~400 nmの吸収スペクトルを測定する • 300、310、320、326、330、340、350nmの吸光度を調べる •

    各波長と326nm*の吸光度比を計算する = 326 × 100 × 1900 C: 1g中のビタミンA単位数、A326: 326nmの吸光度、V: 試料溶液の体積、M: 試料溶液中の試料の量 *ビタミンAの吸光度は326nm付近に極大を持つ
  2. 第2法 アルコール型レチノールを吸光光度計で測定する方法 • ビタミンA 500単位相当で、油脂1g以下を含む試料を量る • 無アルデヒドアルコール30 mLとピロガロールのエタノール溶液1mLを加える • 水酸化カリウム水溶液を3mL加え、還元冷却器を付け、水浴で30分加熱・けん化する

    • 常温に冷却し、水30mLを加え、分液漏斗Aに移す • フラスコは水10mL、ジエチルエーテル40mLで洗い、洗液を分液漏斗Aに移す • 水層を分液漏斗Bに移し、フラスコをジエチルエーテル40mLで洗い、洗液を分液漏斗Bに移す • エーテル層を分液漏斗Aに移し、水層は分液漏斗Bにジエチルエーテル30mLに入れ、振り混ぜる • エーテル層を分液漏斗Aに移し、分液漏斗Aに水10mLを加え、混ぜた後水層を除く • 洗液がフェノールフタレインで抵触しなくなるまで、水50mLで洗い、水を取り除く • 洗液はエーテル10mLで二回洗い、無水硫酸ナトリウム5gを加えて振り混ぜる • ジエチルエーテル抽出液を45ºCの水浴で濃縮し、1mLとする • ビタミンA定量用2-プロパノールを加えて溶かし、希釈する • 希釈液の310、325、334nmでの吸光度を測定する とても複雑
  3. 第2法の手順 • ビタミンA 500単位相当で、油脂1g以下を含む試料を量る • 無アルデヒドアルコール30 mLとピロガロールのエタノール溶液1mLを加える • 水酸化カリウム水溶液を3mL加え、還元冷却器を付け、水浴で30分加熱・けん化する •

    常温に冷却し、水30mLを加え、分液漏斗Aに移す • フラスコは水10mL、ジエチルエーテル40mLで洗い、洗液を分液漏斗Aに移す • 水層を分液漏斗Bに移し、フラスコをジエチルエーテル40mLで洗い、洗液を分液漏斗Bに移す • エーテル層を分液漏斗Aに移し、水層は分液漏斗Bにジエチルエーテル30mLに入れ、振り混ぜる • エーテル層を分液漏斗Aに移し、分液漏斗Aに水10mLを加え、混ぜた後水層を除く • 洗液がフェノールフタレインで抵触しなくなるまで、水50mLで洗い、水を取り除く • 洗液はエーテル10mLで二回洗い、無水硫酸ナトリウム5gを加えて振り混ぜる • ジエチルエーテル抽出液を45ºCの水浴で濃縮し、1mLとする • ビタミンA定量用2-プロパノールを加えて溶かし、希釈する • 希釈液の310、325、334nmでの吸光度を測定する ビタミンAの抽出 と夾雑物の除去 濃度調整 測定 ほとんどはビタミンAの単離工程になっている