Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ソニックガーデン11期〜経営方針

 ソニックガーデン11期〜経営方針

More Decks by Yoshihito Kuranuki / 倉貫義人

Other Decks in Business

Transcript

  1. 第11期 経営方針説明会
    2021/06/25 ー 代表取締役 倉貫義人

    View Slide

  2. 会社概要
    社名 株式会社ソニックガーデン(SonicGarden Inc.)
    設立 2011年7月1日(決算期:6月)
    事業内容 「納品のない受託開発」、自社企画のクラウドサービス
    各種資格 届出電気通信事業者:A-27-14398
    プライバシーマーク付与事業者:10824905
    関連会社 ケアコラボ株式会社、株式会社ジェントルワークス
    沿革 2009年5月 TIS株式会社の社内ベンチャーとして創業
    2011年10月 TIS株式会社からのMBOを実施
    2015年9月 取締役に西見が新任
    2019年7月 株式会社ラクロー設立、取締役に岩崎が新任

    View Slide

  3. 納品のない受託開発
    新規事業を
    立ち上げたい
    既存システムに
    課題がある
    基幹業務を
    システム化したい
    業務改善で
    効率化を図りたい
    まるで優秀な内製チーム、しかもマネジメント不要
    月額定額の顧問形式で、事業の成長を支え続けます

    View Slide

  4. 創業から10年

    View Slide

  5. View Slide

  6. View Slide

  7. View Slide

  8. View Slide

  9. View Slide

  10. 10年ありがとう

    View Slide

  11. 写真で見る10年
    ● 「遊ぶように働く」というより、遊んでいた
    ● 会社というより、家族・コミュニティだった
    ● ソニックガーデンは良い会社であり続けたい

    View Slide

  12. 10年タイムライン
    設立
    MBO
    n2jk開始
    7.19事件
    セキュリティ委員会
    働きがい・ホワイト
    ラクロー分社
    SGTV開始
    ザッソウ本
    オフィス廃止
    RTS
    エフチェア
    神戸合宿
    AWS障害
    リモートワーク開始
    ギルド開始
    ジェントルワークス
    n2jk本の出版
    Remotty
    アカデミー
    トライアウト
    ファーム
    ケアコラボ
    業務ハック
    スタンド委員会
    テレワーク受賞
    管理ゼロ本
    Pマーク取得
    Remotty成長
    社長室
    1 期 2 期 3 期 4 期 5 期 6 期 7 期 8 期 9 期 10 期
    外苑前 宮益坂 神南 自由が丘:JWP
    Remotty
    JWP v2
    world
    2011/7 2015/7 2019/7



    2021/7

    View Slide

  13. 創業10年のふりかえり
    ● 5人から50人越え、生存重視から社会視点へ
    ● n2jk事業の成長と、自社サービス事業の誕生
    ● 若手の採用とプログラマ以外の職種の広がり
    ※n2jk = 納品のない受託開発
    納品のない受託開発

    View Slide

  14. 10年での仲間の広がり
    平均年齢

    36歳
    25〜55歳
    社員数
    52人
    役員含む
    男女比率
    85:
    15%
    男性:女性
    常勤の業務委託も含む
    (論理社員)

    View Slide

  15. 10年の経営でやってきたこと
    ● 計画を立てない、変更容易性を維持し続けた
    ● 機会を避けない、実態から制度を作り続けた
    ● 数字を追わない、ベストエフォートを続けた
    ● 博打を打たない、リスク範囲で挑戦し続けた

    View Slide

  16. 経営の指針
    技術を高め、知性を磨き、人間性を陶冶し、
    自立を促すこと。そうした自立できる人が、
    それでなお働きたいと思える環境を創ること

    View Slide

  17. 事業の成長
    ● 「納品のない受託開発」約10倍の事業規模へ
    ● 外部環境の変化によりRemotty事業が急成長
    ● ラクローの黒字化、じぶんシリーズの事業化

    View Slide

  18. 私たちは何のために存在するのか
    ● お客様に「納品のない受託開発」を提供する
    ● 納品型システム開発で起きる問題を解決する
    ● 私たちがお客様にとってのパートナーになる

    View Slide

  19. ソニックガーデンのアイデンティティ
    ● ソニックガーデン=「納品のない受託開発」
    ● 腕利きのプログラマが集まったコミュニティ
    ● 「プログラマを一生の仕事にする」ビジョン

    View Slide

  20. ラクローの今後

    View Slide

  21. View Slide

  22. 検討すべき課題
    ● ラクロー事業の更なる成長を実現する次の策
    ● 子会社の社長と親会社取締役の兼任の難しさ
    ● ソニックガーデンとの関係をどうするのか?

    View Slide

  23. 組織文化の拠りどころ
    ● 組織の文化は、事業とビジネスモデルに従う
    ● n2jk事業だとセルフマネジメント&フラット
    ● プロダクトサービスでは同じにはなりえない

    View Slide

  24. 事業の拠りどころ
    ● 事業とビジネスモデルは、理念と目的に従う
    ● n2jk事業だと「プログラマを一生の仕事に」
    ● 社会を良くして、人を幸せにすることが事業

    View Slide

  25. 今後の考え方のロジック
    ● 「事業成長」を最優先の判断基準とすること
    ● 事業の成長とは、社会への貢献を広げること
    ● 個人や会社の利益より、社会全体を優先する

    View Slide

  26. ラクローの今後に向けて
    ● 資本関係の解消および経営体制の独立を支援
    ● ラクロー社、ソニックガーデンからMBO実施
    ● 岩崎さんは、ソニックガーデン取締役を退任
    ラクロー社の社長

    View Slide

  27. ソニックガーデンとの関係
    ● ラクロー社は、n2jkのお客様として対応する
    ● 岩崎さんとは労務関係のアドバイザ契約する
    ● 基本的に現場レベルでは今までと変わらない

    View Slide

  28. カンパニー制度

    View Slide

  29. View Slide

  30. kintoneと連携した
    マイページが提供できます
    お問い合わせフォームや
    アンケートフォームが作成できます

    View Slide

  31. Remotty事業の成長ふりかえり
    ● 更なる成長には意思決定するリーダーが必須
    ● 採用・評価の人事に関して権限委譲すること
    ● ソニックガーデンの人事制度から外れること

    View Slide

  32. カンパニー制度の発足
    ● 子会社に相当する、独立した経営体制とする
    ● 法人として分けるのは、煩雑さの方が大きい
    ● 社内のバーチャルカンパニーとして運営する

    View Slide

  33. 最初のカンパニー2社
    ● Remottyカンパニー
    ● じぶんカンパニー
    ● 倉貫・藤原はカンパニーに経営の支援で入る
    カンパニー長
    カンパニー長

    View Slide

  34. ソニックガーデンとの関係
    ● 基本的に現場レベルでは今までと変わらない
    ● カンパニー独自の採用は、本社に影響しない
    ● 現メンバーの本籍はソニックガーデンのまま

    View Slide

  35. プロデューサーという仕事
    ● マーケティングなどの職種の専門家ではない
    ● 事業全体をみて意思決定して育てていく仕事
    ● 最初は小さくても事業全体を見る経験が必要

    View Slide

  36. プロデューサーのビジョン
    ● 自分の事業を作って飛び立つまでの止まり木
    ● 事業に貢献しながら、事業開発の経験を積む
    ● 安定報酬を得ながら、自分の事業に挑戦する

    View Slide

  37. 起業家のインキュベーション
    ● 事業への投資ではなく、起業家の庇護と支援
    ● 経験を蓄積して、成功まで何度も打席に立つ
    ● 起業家が、習慣を変えるソフトウェアを創る

    View Slide

  38. 業務ハックについて

    View Slide

  39. View Slide

  40. 解決したい課題
    ● 業務ハックチームでフルスクラッチできない
    ● 経験・スキルの差でチーム分けをしたくない
    ● プログラマのコミュニティとして交流したい

    View Slide

  41. 取り組みの方向性
    ● 業務ハックだけをするチームではなくしたい
    ● 業務ハックとn2jkビジネスモデルを分けたい
    ● 業務ハッカーをn2jkのキャリアパスにしない

    View Slide

  42. 業務ハック・業務ハッカーとは何か
    ● 業務ハックは、業務改善+IT化のコンセプト
    ● 業務ハックは、一般に使われる言葉にしたい
    ● 業務ハッカーは、SG以外にも沢山いてほしい

    View Slide

  43. これまでの業務ハックチームでの仕事
    ● kintoneを活用したカスタマイズとプラグイン
    ● 運用がないため継続的な契約でなく卒業前提
    ● フルスクラッチになるとVCTOに移管してきた

    View Slide

  44. 「納品のない受託開発」に集約
    ● VCTOも業務ハッカーも同じプログラマである
    ● 新規事業・業務システムという分類ではない
    ● お客様から見た分類はサービスプランの違い

    View Slide

  45. 3つのn2jkサービスプラン
    ● スタンダード:フルスクラッチ・運用を含む
    ● ライトプラン:カスタマイズ・運用はしない
    ● チームプラン:複数メンバーとマネジメント

    View Slide

  46. 新規事業や業務システムの扱い
    ● 新規事業・業務システムは対象ドメイン違い
    ● 対象ドメイン+サービスプランの組み合わせ
    ● 例えば業務システムをフルスクラッチで開発

    View Slide

  47. プログラマとして取り組むこと
    ● ライトに限定せず、スタンダードも取り組む
    ● フルスクラッチのプログラマに進む道も可能
    ● 「業務ハックチーム」の名前は役割を終えた

    View Slide

  48. 会社としての向き合い方
    ● プログラマの会社であり、そこに区別はない
    ● 同じプログラマのコミュニティの一員である
    ● Rails/firebaseの人たちも業務システムを作る

    View Slide

  49. 「業務ハック」の文化を広げる
    ● 業務ハックは、会社を越えたコミュニティへ
    ● 一人情シスやフリーの業務ハッカーとの交流
    ● 業務ハックを広めて、日本のITを先に進める

    View Slide

  50. 公共活動と
    課外活動について

    View Slide

  51. 企業経営に必要な要素
    コーポレート・ガバナンス
    (取締役会)
    マーケティング
    (n2jk事業)
    サステナビリティ
    (公共活動)
    イノベーション
    (課外活動)
    情報セキュリティ
    プライバシー保護
    品質コントロール
    コンプライアンス
    労務マネジメント
    etc...
    新規事業・サービス
    研究開発(R&D)
    ナレッジマネジメント
    オープンソース
    新規技術・ツール調査
    etc...

    View Slide

  52. 課外活動の分類
    ● 売上に直結しないが会社に重要な2つの活動
    ● 委員会など不可欠な仕事を分担する公共活動
    ● 勉強会や部活など学びの機会とする課外活動

    View Slide

  53. 公共活動の定義・意義:サステナビリティ
    ● 社長室および福祉課により企画・統括される
    ● 継続的に必ず誰か一人以上がアサインされる
    ● 定期的な打ち合わせを行い改善を続けていく

    View Slide

  54. Toolbox委員会
    firebase委員会
    スタンド委員会
    トゥーリオ委員会
    セキュリティ委員会
    SGTV運営
    ジム運営
    SGTech運営
    world開発
    SGサイト開発
    トライアウト開発
    まもるくん開発
    SUZY開発
    Gyomy v2開発
    Pマーク
    経理/総務
    フロント
    TimeCard開発
    ※定例なし
    草プロ運営
    ハッカソン運営
    Wordpress委員会 SGTBP運営
    活動中の公共活動

    View Slide

  55. 公共活動に参加すると
    ● 特定領域での専門的な知識や経験が得られる
    ● 社内の存在感と関係性を増やすことができる
    ● 経営に関わる楽しさと、仲間たちからの感謝

    View Slide

  56. 課外活動の定義・意義:イノベーション
    ● 自由に立ち上げ、自由に解散しても構わない
    ● 興味関心で集まり、主催と運営は分離しない
    ● 学びを最大化し、ナレッジを蓄積・共有する

    View Slide

  57. 課外活動の狙い
    ● 同世代や社歴の近い仲で集まる勉強会をする
    ● 一人では読みきれない本を読む読書会をする
    ● 新しいサービスやアプリを一緒に開発をする

    View Slide

  58. 主な活動
    ● 勉強会:Stripe、Hotwire、TypeScript、など
    ● 読書会:Refactoring UI、管理ゼロ本、など
    ● 部活:

    View Slide

  59. ステージ制度の導入

    View Slide

  60. 課題)プログラマの拡大と成果のバラツキ
    ● 新卒・第二新卒・若手枠の報酬体系の未整備
    ● 「一人前」「若手」などの称号と実態のズレ
    ● 採用と育成および自己成長の為の指針の不足

    View Slide

  61. 施策)報酬テーブル(年俸ステージ)を設定する
    ● 中世職人制度を参考に3段階に分けて考える
    ● アプレンティス・ジャーニーマン・マスター
    ● 「若手枠」を2つに分けて、呼び方を変える

    View Slide

  62. 適用に関しての前提事項
    ● 今いる個人の報酬を改訂することはしません
    ● 今回の制度を遡って適用することはしません
    ● 今から入社される方とステージ変更時に適用

    View Slide

  63. 年俸ステージと期待
    ステージ1(S1) ステージ2(S2) ステージ3(S3)
    ・業務未経験や第2新卒クラス
    ・社内システムか自社サービス
    ・日報とふりかえりは必須とする
    ・顧客対応スキルより開発スキル
    ・コード読み書きして経験を積む
    ・この段階でコスパは気にしない
    ・質よりも量を増やしていく段階
    ・自習室・ジムへの参加を推奨
    ・1年を待たずに昇格可能(推奨)
    ・チームプランに参加できる
    ・独力でタスクばらしができる
    ・フォローにコストがかからない
    ・安定したフルタイムの勤怠
    ・自律的にふりかえりができる
    ・自律的な時間配分ができる
    ・時間内のコスパを上げる段階
    ・効率的な仕事を身につけていく
    ・委員会や部活に参加していく
    ・フルスクラッチで開発ができる
    ・主体でリリース&運用ができる
    ・顧客MTG中にライブ設計できる
    ・チームプランでリーダーができる
    ・他者を助けられる得意領域がある
    ・後から入る人のメンターができる
    ・委員会や部活でリーダーができる
    ・社外で会社を代表して発表できる
    ・経営の視点を持って協力できる
    ※項目すべてを満たしていること

    View Slide

  64. 基本的なスタンス
    ● 成果と能力への期待であり、ノルマではない
    ● 階層型ではないのでポジションに上限はない
    ● ステージを進める人が増えることは望ましい

    View Slide

  65. ステージ変更について
    ● ステージに合わせて仕事をするわけではない
    ● 実際にしている仕事に応じてステージを設定
    ● 会社からの評価ではなく、実態に対する感謝

    View Slide

  66. S1の位置付け
    ● 仕事をしながら修行するために入社している
    ● 業務時間外でのトライアウト実施とジム参加
    ● S2への移行タイミングは、4半期ごとのYWT

    View Slide

  67. S2の位置付け
    ● 価値のある状態なので長く続けることも可能
    ● 年齢による制限をなくし「若手」と呼ばない
    ● S3への移行タイミングは、年1入社月のYWT

    View Slide

  68. S3の位置付け
    ● 会社全体における人数比が最も多く在籍する
    ● 旧来の「一人前」に対する期待と同等とする
    ● 定期的なYWTによって経営の視点を同期する

    View Slide

  69. 採用における指針
    ● S2以降で入社する採用には長い時間をかける
    ● S1は入社後にフルタイムでトライアルをする
    ● S1は、社長室が適切に管理と指導をしていく

    View Slide

  70. 採用〜入社までの流れ
    トライアウトLv1
    トライアル
    (副業・業務委託)
    社員S2〜
    【S2】
    トライアウトLv1
    トライアウトLv2
    社員S1
    (最短半年〜最大2年)
    【S1】
    入社
    Lv2クリア
    入社
    社員S2〜
    YWT
    S2試用期間
    (半年)
    YWT
    トライアウトLv2
    Lv1クリア
    業務+入社時研修
    価値観すりあわせと確認
    条件面の確認
    条件面の確認
    S1試用期間
    (半年)
    業務+入社時研修
    ジム
    業務時間外
    価値観すりあわせと確認

    View Slide

  71. 育成における指針
    ● 入社半年はステージ関係なくメンターがつく
    ● メンターは、OJTとKPTで主に技術面を指導
    ● S1の間はメンターが育成、S2以降は自己研鑽

    View Slide

  72. 実際の運用方法
    ● 権限と連動する職位ではないので公表しない
    ● 個人ごとのステージは経営と当人のみが知る
    ● 経営とフロントが連動して案件の加減を行う

    View Slide

  73. 公表しない理由
    ● S1はメンターが付くので、自ずと明示される
    ● S2だからといって、仕事の期待値は下げない
    ● S3相当の仕事までするかどうかは本人の意思

    View Slide

  74. 背景にある考え方
    ● 他人との比較よりも、過去の自分と比較する
    ● 同列に並べるよりも、各自がベストを尽くす
    ● 立場を気にするより、自分なりの意見を出す

    View Slide

  75. 一般的な会社との違い
    一般的なヒエラルキーの会社 ソニックガーデン
    ・人をマネジメントするために上席が必要
    ・上席のポスト数が限られている
    ・全員を上席に昇格することはできない
    ・階級によって権限が大きくなる
    ・昇格しなければ仕事の幅を広げられない
    ・評価が先にあって、行動させる
    ・一定のポストに到達したらゴール
    ・案件数を増やすことでステージは上がる
    ・個人ごとの売上でポスト数は無限
    ・全員が上位ステージにいることができる
    ・ステージに依らず権限はフラット
    ・仕事の幅は本人の意思だけで広げられる
    ・行動が先にあって、感謝を伝える
    ・ステージに関係なく全体が向上する

    View Slide

  76. 社長室の立ち上げ

    View Slide

  77. ソニックガーデンの構造
    プラットフォーム
    プログラマ
    公共活動 n2jk事業
    マーケティング
    案件担当
    ガバナンス
    委員担当

    View Slide

  78. プラットフォームの仕事
    ● 認知を広げる (広報・プロモーション・取材対応・応募etc)
    ● 募集と採用 (トライアウト・面談・見極め・体制検討・評価etc)
    ● 既存事業の集客 (プラン設計・提案書・事例作成・ウェブサイトetc)
    ● 顧客対応 (契約・相談・クレーム対応・炎上鎮火・満足度調査etc)
    ● リスク対策/対応 (セキュリティ・勤怠/労務・法務・インシデントetc)
    ● 社内業務 (請求・経費・給与・入退職・会計・法人登記etc)
    ● 社員対応 (ふりかえり・すりあわせ・評価・福利厚生・社内広報etc)
    ● 社内イベント (家族会・ビジョン合宿・ハッカソン・お歳暮etc)
    ● 環境整備 (委員会の発足・world開発・sonic開発・SUZY開発etc)
    ● 新規事業 (n2jk以外の受託パターン・自社サービス・部活運営etc)

    View Slide

  79. プラットフォームの仕事(抽象化)
    ● プログラマコミュニティの組織運営をする
    ● 「納品のない受託開発」の事業運営をする
    ● 株式会社ソニックガーデンの会社経営をする

    View Slide

  80. 会社経営の仕事
    ● 人事・総務・経理・財務・法務・労務・知財
    ● 広報・社内広報・マーケティング・新規事業
    ● 戦略検討・制度策定・緊急対応、他なんでも

    View Slide

  81. 社長の仕事
    ● 重要だけど緊急ではないこと:新規事業など
    ● 数年の単位で影響があること:新卒採用など
    ● 意味づけと希望をつくること:経営方針など

    View Slide

  82. 社長室のメンバーと仕事
    ● 社長が感じている課題を解決する手を打つ
    ● 現場では優先されない課題解決に取り組む
    ● 社長が自由に動けるための時間を作り出す
    ライター
    長瀬さん
    ライター
    水谷さん
    デザイナー
    大島さん
    広報支援
    ポムソラさん

    View Slide

  83. 社長室のプロジェクト
    コーポレート
    アイデンティティ
    価値観の言語化
    価値観
    ワークショップ
    ミッション・ビジョン
    の言語化
    会社サイトの改善
    採用サイトの改善 会社概要の刷新
    顧客事例の追加
    カルチャーブック
    Social Change 対談記事の追加
    MCCさん
    WLBさん
    遠藤さん
    伊藤さん
    社史
    SNS運用 新企画:ラジオ
    文化事業
    取締役会の運営
    SGTVの運営
    プレスリリース
    ビジョン合宿
    ケーススタディ
    採用 オンボーディング S1マネジメント
    草プロの運営
    トライアウト改修

    研修コンテンツ

    View Slide

  84. 福祉課の立ち上げ

    View Slide

  85. 多様化する人材と課題
    ● 年齢幅の拡大と人数増に伴う健康リスク増大
    ● 弱い立場になることや危機は他人事ではない
    ● レクリエーションなどの懇親する機会の喪失

    View Slide

  86. 福祉課(すこやかチーム)の設置
    ● ダイバーシティ&インクルージョンを進める
    ● 働く人たちが心身ともに健やかな状態を保つ
    ● 将来にわたって安心して働ける制度をつくる

    View Slide

  87. 福祉課の必要性
    ● 50名以上の会社では衛生委員会の設置が義務
    ● 「衛生管理者」の国家資格を持つ社員が必要
    ● 健康診断やストレスチェックの行政への報告

    View Slide

  88. 福祉課のメンバーと活動
    ● 藤原・上田を中心に、企画ごとに体制を組む
    ● セルフケアとエンターテイメントを企画する
    ● メンバーに自分ごとにして取り組んでもらう

    View Slide

  89. 福祉課の活用
    ● 何か心配ごとや不安があれば相談して下さい
    ● 会社の業務に関係のないことでも構いません
    ● 声をかけて、ゆっくり温泉などに行くかもよ

    View Slide

  90. 福祉課のビジョン
    ● あらゆる不安がなく、心穏やかに働ける会社
    ● 家族と共に、物心両面で豊かに暮らせる会社
    ● ゆりかごから墓場まで健やかに過ごせる会社

    View Slide

  91. 福祉課のプロジェクト
    すこやかダッシュ
    ボード(ストレスチェック)
    SGウォーク
    セルフお歳暮
    10周年お祝い
    健康診断の受診マ
    ネジメント
    インフルなどのワク
    チン接種の支援
    家族会
    運動部
    SG Goto
    慶弔対応(出産祝
    い・香典など)
    福利厚生
    サンクスカード
    まかない(オフィス
    おかん内製化)
    健康マネジメント
    把握
    予防
    社内行事
    登山部
    フットサル大会
    対応 相談窓口
    ねぎらい合宿


    View Slide

  92. ● 広げる社長室
    ● 支える福祉課
    ● 続ける経営
    社長室・福祉課・運営の関係
    社長室

    広げる
    福祉課

    支える
    プログラマ
    事業運営・組織運営

    続ける

    View Slide

  93. n2jk経営チーム

    View Slide

  94. n2jkの事業モデルと課題
    n2jk
    相談
    選考
    プログラマ
    問い合わせ
    応募
    お客様
    リモートワークが一般化
    SGならではの認知の必要性
    問い合わせは一定数
    対応できる人員が不足 若手を含む人数の増加
    マネジメントコスト増
    お客様の課題の高度化
    お客様の要望の多様化

    View Slide

  95. 組織モデル
    お客様
    プログラマ
    n2jk経営チーム
    会社経営
    価値提供
    n2jk・委員会など
    部活・自社サービス
    n2jk事業・委員会運営
    自治組織の制度作り
    取締役会・財務・広報
    現実社会とのAPI

    View Slide

  96. n2jk経営チームの発足と目的
    ● n2jk事業の稼働率・継続率を安定させること
    ● トラブル対応などのバッファとして動くこと
    ● トラブルを未然に防ぐリスク対策を取ること

    View Slide

  97. n2jk経営チームのメンバーと活動
    ● 案件状況と人の負荷を把握して手と口を出す
    ● 現場と別に、お客様の経営層と関係構築する
    ● 公共活動が適切に運営されるように支援する

    View Slide

  98. n2jk経営チーム=執行役員
    ● 通常のn2jk案件を持たず、全体最適を考える
    ● 業務時間の縛りから外れないと対応できない
    ● 物理的な契約は、取締役/管理監督者とする
    特別案件での売上は持つことは可能。その際は、n2jk経営チーム内でサブ対応する。

    View Slide

  99. n2jk経営チームの役割分担
    ● 中間管理職ではない為、現場の管理はしない
    ● 全員が同じことをせず、得意分野で分担する
    ● メンバー全員のYWTは倉貫・藤原が担当する

    View Slide

  100. 経営とリスクマネジメント
    ● 事前のリスク対策にコストをかければ平和に
    ● 平和であるほどに事前のリスク対策ができる
    ● リスクに対してポジティブループを回したい

    View Slide

  101. 経営と現場の関係
    ● 経営も現場も含めてソニックガーデンである
    ● 社会や顧客に対して、問題vs私たちで向かう
    ● 経営は現場で困ったことを投げる先ではない

    View Slide

  102. 経営体制まとめ
    じぶんシリーズ Remotty
    カンパニー
    (経営関与)
    取締役会 社長室
    n2jk経営チーム
    福祉課
    イシュラン ケアコラボ
    関連会社
    (独立経営)
    執行役員
    代表取締役
    カンパニー長

    View Slide

  103. 取締役会の役割:コーポレートガバナンス
    ● 健やかに持続的に統治する意思決定の仕組み
    ● 代表取締役は、社員を代表して資産運用する
    ● 取締役会とは、社員への報告と決議をする場

    View Slide

  104. チーム再編について

    View Slide

  105. チームの現状と課題
    ● 新規案件は、チームを超えて組むことがある
    ● 育成が目的の自社サービス開発チームは解消
    ● チームの責任と活動の決まりがなくバラバラ

    View Slide

  106. n2jkチーム共通の意義と目的
    ● 各自のn2jk案件を安定してサービス提供する
    ● 案件数を増やすよりも、助け合って維持する
    ● 個人だけではできない持続可能性を実現する

    View Slide

  107. 各チームでの必須活動
    ● 相互のコードレビュー
    ● 障害発生時の協力体制
    ● 基盤のメンテナンス
    ● 定期的な運用タスクの対応
    ● ヒヤリハットの対策検討
    ● 相互にふりかえりを実施
    ● 案件へのサブで参加
    ● 定例で案件状況の共有と相談
    ● 叩き会などによる品質保持
    ● 本番環境でのペアオペ
    ● 休暇取得の調整とサポート

    View Slide

  108. 必須活動の意義・背景
    ● n2jkは継続すること、自分たちで改修が前提
    ● 最初の開発よりも、保守と運用の期間が長い
    ● リスク発生を抑え、発生した場合に対応する

    View Slide

  109. プログラマ・現場チーム・経営チーム
    ● n2jkプログラマは、担当案件の継続を目指す
    ● n2jk現場チームは、継続のリスクに対応する
    ● n2jk経営チームは、事業全体で継続支援する

    View Slide

  110. チームに求める自治
    ● 自治と独立は違う、会社全体と整合性をとる
    ● ビジネスモデルやインフラは公共活動で実施
    ● n2jk案件で成果を出すためにフォローしあう

    View Slide

  111. パフォーマンスとメンテナンス
    ● 案件のパフォーマンス最大化を目指すチーム
    ● 人間関係を維持するメンテナンスは課外活動
    ● 二つ以上の居場所を持つことが自立に繋がる

    View Slide

  112. チームと個人の考え方
    ● 案件本数(馬力)は目安でしかないと考える
    ● 一律の成果でなく、個人ごとに100%を目指す
    ● 全員がベストを尽くせば結果的に黒字になる

    View Slide

  113. チームの再編しましょう
    ● 案件状況や人の組み合わせは、変化し続ける
    ● 実態と構造の不一致→実態に構造を合わせる
    ● チームをシャッフルすることが目的ではない

    View Slide

  114. チームの再編における諸条件
    ● S1除いたチームの適正人数は5人以下とする
    ● 孤立しないよういずれかのチームに所属する
    ● S1はメンターが所属しているチームに属する

    View Slide

  115. 組織の定期メンテナンス
    ● 毎年1回は再編をしてチューニングしていく
    ● 普段からチーム内だけに閉じすぎないように
    ● 新規案件やチームプランなど柔軟に対応する

    View Slide

  116. 私たちの価値観

    View Slide

  117. 変化への姿勢
    ● 変化を予測して、あらゆる場合に備えること
    ● 変化を予測せず、変化できる状態を保つこと
    ● 私たちは、前者より後者の価値観を重視する

    View Slide

  118. 中心にある価値観
    ● 変化を抱擁する ・・・ Embrace Change
    ● 変化を恐れない ・・・ Fearless Change
    ● 変化を先駆ける ・・・ Social Change

    View Slide

  119. なぜ共通の価値観が大事か
    ● 正射必中のスタイルで高い生産性を出すため
    ● 開発の進め方を共通にすれば継続性が高まる
    ● 進め方の認識合わせには時間をかけたくない

    View Slide

  120. 行動指針となる価値観
    ● 結果だけでなく過程を楽しむこと
    ● 仲間を信頼して自己開示すること
    ● 「問題vs私たち」で取り組むこと
    ● 小口化して見える成果を出すこと
    ● 納得いくまで考えて話し合うこと
    ● 持続可能なように無理しないこと
    ● 強みに着目して頼り頼られること
    ● おもてなしの精神で接客すること
    ● ふりかえりし素直に改善すること
    ● 人を責めずに仕組みを変えること

    View Slide

  121. 価値観の目的と使い途
    ● 行動指針だが記憶することは本質的ではない
    ● ふりかえりでフィードバックする人の指針に
    ● 経験をもとに価値観を認知するから身に付く

    View Slide

  122. 価値観と仕事のプロセス
    ● 価値観は、仕事のプロセスに大きく影響する
    ● 仕事のプロセスは細かくマニュアル化しない
    ● Howを改善するためには、Whyを共通化する

    View Slide

  123. 価値観すりあわせの機会
    入社前後〜入社半年 入社時〜 S2入社後1年以降
    ・トライアウトで実施
     ・n2jk本を読んで感想を書く
     ・ブログを読んで感想を書く
    ・トライアルから実施
     ・ストレングスファインダー
     ・メンターとの毎週ふりかえり
     ・自分専用掲示板で日報を書く
     ・カルチャーブック読んで感想
     ・面談を兼ねたワークショップ
    ・入社オリエンテーション
    ・社長ラジオ1年分聞いて質問会
    ・SG学ぶ会へ参加
    ・チームビルディングプログラム
     ・チームワークを学ぶ機会
     ・希望者を募って最大6人まで
     ・半年に1度の実施(3ヶ月)
    ・毎年のイベント
     ・期末のチーム再編メンテソン
     ・年末恒例の全社プレゼン納会
    入社半年〜
    ・管理ゼロ本の読書会
     ・入社近い3人+先輩1人
     ・半年に1度の実施(3ヶ月)
    ・ビジョン合宿オンライン
     ・価値観エピソードの共有
     ・YWTと宣言大会で全員に発表

    View Slide

  124. 次の10年を迎えて

    View Slide

  125. 10年やってきて見えてきたもの
    ● 「納品のない受託開発」事業は成長フェーズ
    ● ただし事業規模だけを求めても面白くはない
    ● 安定的な成長を基盤に、次の段階に進めたい

    View Slide

  126. この10年間で変わったこと
    ● プログラマとして腕を磨き続ける道ができた
    ● プログラマが子供の憧れの職業になってきた
    ● プログラマの市場価値が非常に高まってきた

    View Slide

  127. 私たちが実現したこと
    ● 私たち自身で、プログラマの働き方を変えた
    ● 安定的に成長していける規模と体制ができた
    ● 次は自分たちだけでなく、社会に目を向ける

    View Slide

  128. 私たちと社会との繋がり
    ● n2jkのお客様の事業を支えることが社会貢献
    ● 私たちの取り組むモデルが社会の規範となる
    ● プログラミングを楽しむ文化を社会に広める

    View Slide

  129. 日本のデジタル化を進めるビジョン
    ● 日本のソフトウェア開発は、高コストな構造
    ● 私たちのモデルが広まればコスト削減できる
    ● 国全体のソフトウェア開発の生産性を高める

    View Slide

  130. 次の10年かけて取り組むテーマ
    ● ソフトウェア開発のあるべきモデルを広める
    ● 職人的なプログラマの価値を更に高めていく
    ● 趣味でプログラミングする人の裾野を広げる

    View Slide

  131. グラスルーツプログラミング
    ● grass(草) + roots(根), Programming for All
    ● プログラミングを、もっとみんなのものへ
    ● プログラミングは、すべての人たちのために
    参考 https://www.sakaiku.jp/column/thought/2013/005639.html

    View Slide

  132. 裾野が広がれば、よりプロの価値が高まる
    ● アマチュアからは、プロへの憧れが生まれる
    ● 少年野球があるから、プロを目指す人がいる
    ● 経験者だからこそ、プロの試合観戦が面白い

    View Slide

  133. 今のプログラミングスクール
    ● 職業プログラマ育成を掲げるスクールが多い
    ● ピアノ教室に通ってもピアニストになれない
    ● ただ楽しむための教室があっても良いのでは

    View Slide

  134. 損得勘定からのパラダイムシフト
    ● 資本主義ではリターンを掲げて動機付けする
    ● それだけで本当に豊かになれるのだろうか?
    ● 趣味なら、プログラミングを学ぶことが目的

    View Slide

  135. 改めてソニックガーデンで取り組んできたこと
    ● ブログを書くことは採用が目的ではなかった
    ● 売上・利益といった数字は目的ではなかった
    ● 目的よりも理念のために取り組んできた結果

    View Slide

  136. プログラミングを楽しむ文化を広げる
    ● 職人として極めていくプログラミングがある
    ● 趣味として遊んでいくプログラミングもある
    ● 「遊ぶように働く」「作ることを遊ぶ」文化

    View Slide

  137. ソニックガーデンとして取り組む意義
    ● 採用でもCSRでもなく短期的な数字でもない
    ● 純粋に文化を広げていくこと自体を楽しもう
    ● 挑戦に失敗はなく取り組むことに意義がある

    View Slide

  138. マーケティングより広報より文化活動
    ● マーケティングだと数字をあげることが大事
    ● 広報だと会社自体を知ってもらうことが大事
    ● 文化活動ならば見返りを求めずに続けられる

    View Slide

  139. プログラミングの文化を広げる活動
    n2jkプログラマ
    インハウスプログラマ
    コードレビュー大学
    グラスルーツプログラミング
    ツクアソハッカソン

    View Slide

  140. 実現したいモデル
    n2jk事業 新規事業
    文化活動
    課外活動
    公共活動
    部活から事業へ
    n2jkの顧客へ
    ナレッジ
    活動へ投資

    View Slide

  141. プログラミングの文化が広がった社会
    ● 下手でも好きで楽しめる世界こそ豊かな社会
    ● 様々な業務の場面でプログラミングする社会
    ● プロフェッショナルがリスペクトされる社会

    View Slide

  142. 経営を10年やってきた
    ● 頭を使って、構造化と抽象化で仕組みを作る
    ● まるでプログラミングみたいな経営してきた
    ● 大変だけど、やりがいのある仕事で続けたい

    View Slide

  143. とはいえプログラミングが好き
    ● プログラミングやってると、やっぱり楽しい
    ● 楽しさを知る人が増えると、やっぱり嬉しい
    ● プログラミングを仕事にできるのは最高では

    View Slide

  144. ソニックガーデンのプログラマたちへ
    ● プログラマとして切磋琢磨できる場所にいる
    ● リスペクトされる憧れのプログラマになれる
    ● プログラミングを楽しむ文化の中心にいよう

    View Slide

  145. プログラミングで遊ぶ文化つくろう
    プログラマを一生の仕事に

    View Slide

  146. https://www.sonicgarden.jp/

    View Slide