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インタビュー研修

 インタビュー研修

2022/5/9開催分

中尾将志

May 09, 2022
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Transcript

  1. インタビュー研修
    2022/5/9
    中尾将志
    講師・ファシリテーター

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  2. 自己紹介 中尾将志

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  3. サービス検討
    アジャイル開発
    分室運営
    社内
    コール業務
    システム保守
    顧客
    自治体職員
    図書館司書
    副業
    インタビュー
    経験

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  4. 本日の構成
    1
    )背景を知る
    2
    )インタビューしてみる
    3
    )テクニックの解説を聞く
    4
    )インタビューしてみる
    5
    )計画・設計の解説を聞く
    6
    )インタビューしてみる
    7
    )今後の取り組みを考える
    延長戦(任意参加)
    3
    人1
    チーム
    1
    人1
    分で聞く
     2→1
    、3→2
    、1→3

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  5. 教えてください
    どんなサービス? 誰に? 何を聞く?
    各チーム3分

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  6. 本編
    の前に

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  7. 肉じゃがをつくる

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  8. 肉じゃがをつくる
    レシピを参考につくる
    娘に食べてもらう
    「美味しい」という感想

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  9. 肉じゃがをつくる
    レシピを参考につくる
    娘に食べてもらう
    「美味しい」という感想
    リピートオーダーがない

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  10. 肉じゃがをつくる
    レシピを参考につくる
    娘に食べてもらう
    「美味しい」という感想
    実際やったことは

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  11. 肉じゃがをつくる
    レシピを参考につくる
    娘に食べてもらう
    「美味しい」という感想
    食べるの遅いな?
    「じゃがいも好き?」「給食
    は?」

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  12. 肉じゃがをつくる
    レシピを参考につくる
    娘に食べてもらう
    「美味しい」という感想
    食べるの遅いな? 行動観察
    「じゃがいも好き?」「給食
    は?」 インタビュー

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  13. 肉じゃがをつくる
    レシピを参考につくる
    娘に食べてもらう
    「美味しい」という感想
    食べるの遅いな? 行動観察
    「じゃがいも好き?」「給食
    は?」 インタビュー
    大きさ、味付けの改良
    レギュラーメニューへ!

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  14. 本編

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  15. これまで
    相手がニーズを知っ
    ている
    インタビュー背景の変化
    ヒアリング相手がニー
    ズを知らず、利用者も
    ニーズを把握できてい
    ない
    VUCA
    の時代
    正しく情報を
    収集すること
    無自覚の情報を
    引き出すこと

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  16. 方法 特徴 課題
    エスノグラフ
    ィー
    集団・社会に入り込み、質の高い調査を
    行なう 時間・コストがかかる
    行動観察 消費行動など観察し、多様な事実をとら
    えることができる 観察できない事象が対応できない
    アンケート 設問を準備し、回答を集める
    多くの情報を収集できる
    事前に想定している設問以外は収集で
    きない、設問にバイアスされる
    デプスインタ
    ビュー 1
    対1
    で深く掘り下げていく、質が高い情
    報を得ることが出来る
    コストがかかる、インタビュアーのス
    キルに依存する
    グループイン
    タビュー 複数名を集めてインタビューを行なう 他者の発言にバイアスがかかる
    調査の方法
    調査ニーズに合わせて選択(組み合わせ)します

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  17. 機会探索型 仮説をたてるために行なう調査
    仮説検証型 課題やニーズ、解決策などに根拠のある仮説が立ってい
    て、それを検証すべく行なう調査
    インタビューの種類
    「ユーザーの心の声を聴く技術」 奥泉直子著 より
    根拠のない仮説、単なる思い込みのまま仮説検証型を進めても、
    ニーズに刺さりません
    仮説を立てるためのインタビューも大事です

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  18. 掘り下げる必要性
    Q

    顕在化しているのは、何パーセント?

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  19. 掘り下げる必要性
    A

    物理学 11

    心理学 3
    ~10
    %(表層意識)
    CX 苦情件数(グッドマンの法則)
      実際に届く声      1
    ~4

      クレームを申し立てる  4
    ~30

      モノ言わない      70
    ~96

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  20. 掘り下げる必要性
    解説)
    アンケートで収集する・単に聞く
    ここで収集できるのは10
    %ほどの表象情
    報に過ぎません
    中の声を引き出すためには、相手を掘り下
    げるインタビューのスキルが必要です

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  21. やって
    みよう

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  22. プチインタビュー(6分)
    考える
    1分
    1分×

    3分
    感想
    2分
    テーマは「今年のゴ
    ールデンウィーク、
    何が楽しかった?」
    タイムキープは3の
    人が!
    1回目 2が1へ
    2回目 3が2へ
    3回目 1が3へ
    タイムキープは観察
    者の人が!
    ①観察者として気付
    いたこと
    ②聞かれてみて気付
    いたこと
    タイムキープは3の
    人が!

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  23. 工程

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  24. インタビュー工程がないと
    収集したい情報を全て事前に整理できていれ
    ば、アンケートでいい
    何も準備していないと、雑談になってしまう
    「いい話聞けたね~」

    大事なことを聞けていない!

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  25. インタビュー工程
    要件定義 設計 実装
    どんな情報が欲しい
    のか?
    得た情報から何を作
    る(仮説、要件)?
    目的を整理
    誰に聞く?
    何を聞く?
    質問の優先度を設定
    導入部で安心
    聞き出すよりも、相
    手主体に喋らせる
    変化が大前提
    ゴールイメージでピ
    ンボケを防ぐ
    インタビューガイド
    で発散を防ぐ
    相手中心で質を深め
    ていく

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  26. スキル

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  27. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    インタビュースキル

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  28. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    インタビュースキル
    できる! やろう! めざそう!

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  29. 事実

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  30. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    事実の収集
    どういう工夫、やっちゃいけないことがありそう?

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  31. 事実の収集
    聞く 促す 広げる
    相手を見る
    姿勢を正す
    はっきり喋る
    コンパクトに話す
    「なるほど」などの
    接続詞
    オウム返し、言い換
    える
    頷く、表情豊かに
    時系列を遡る
    様々な観点を用いる
    (職務、親・子、経
    営・社員、…

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  32. 思い

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  33. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    思いを聞き出す
    どういう工夫、やっちゃいけないことがありそう?

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  34. 思いを聞き出す
    聞く 考えて
    もらう
    気付きを
    産む
    事実を喋ってもらっ
    てから思いを聞く
    意見しない、評価し
    ない
    行動や感想に「な
    ぜ?」と問う
    主観を促す
    待つ
    別観点に立たせる
    メタファーをつかっ
    てみる
    外部反応から客観視
    させる

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  35. 質問は?

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  36. やって
    みよう

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  37. プチインタビュー(6分)
    考える
    1分
    1分×

    3分
    感想
    2分
    テーマは「SIP
    の活
    動を通じて何を楽し
    みたいのか?」
    タイムキープは3の
    人が!
    1回目 2が1へ
    2回目 3が2へ
    3回目 1が3へ
    タイムキープは観察
    者の人が!
    ①観察者として気付
    いたこと
    ②聞かれてみて気付
    いたこと
    タイムキープは3の
    人が!

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  38. 調査

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  39. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    準備して調査する

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  40. 準備して調査する
    計画を
    立てる
    ガイドを
    作る 場を作る
    何を聞く?
    アンケート/インタ
    ビュー?
    いつまでに?
    次のタスクは?
    目的、優先順位、バ
    ージョン
    質問事項
    挨拶やクロージン
    グ、時間配分も
    簡単な事実確認から
    スタートする
    喋り始めたら流れを
    重視する
    ラポール
    共感的好奇心

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  41. 計画

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  42. 計画を立てる
    計画を
    立てる
    何を聞く?
    アンケート/インタ
    ビュー?
    いつまでに?
    次のタスクは?



    事実を収集したい アンケートやヒアリングシートで
    具体的な仮説があ
    り、仮説が妥当であ
    るかを検証したい
    モック/
    プロトタイプを用いたエス
    ノグラフィックインタビューなど
    で、仮説を検証する
    ターゲットの課題を
    把握したい
    リーンキャンバスの「課題」を「対
    象」へデプスインタビューする
    サービス構想を尖ら
    せたい
    市場情報を調査し、複数セグメント
    へインタビューすることで、リーン
    キャンバスを具体化する

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  43. ガイド

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  44. ガイドを作る
    ガイドを
    作る
    目的、優先順位、バ
    ージョン
    質問事項
    挨拶やクロージン
    グ、時間配分も



    タイトル バージョンや日付を記載しておく
    目的 優先順に4~6程度、目的を絞る
    挨拶文章
    言い忘れないように「目的」「録音有
    無」「聞き出したことの今後の扱い」
    「インタビューアの立ち位置」など
    質問事項 事実、Yes/No
    から段々思いを引き出す
    想定時間を記載しておく
    クロージング お礼や次のアクションなど、言い忘れな
    いように書き記しておく

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  45. やって
    みよう

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  46. プチインタビュー(16分)
    考える
    3分
    1分×

    3分
    感想
    10

    テーマは「SIP
    の活
    動、何を改善したい
    か?」
    タイムキープは3の
    人が!
    1回目 2が1へ
    2回目 3が2へ
    3回目 1が3へ
    タイムキープは観察
    者の人が!
    これまでを通じて
    何を学んだ?
    何が足りない?
    何からやるべき?
    意見交換ください

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  47. 質問は?

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  48. 今後

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  49. 計画は?
    今後にどう活かすか?(10分)
    ガイドは? 誰が?
    アンケートと
    インタビュー
    誰に聞く?
    いつまでに作
    る?どう整理
    する?
    聞き上手は
    誰?何を強化
    する?
    ファシリテーションはリーダー以外で!
    チーム議論後、各チーム2分でリーダーから発表!

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  50. 発表

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  51. まとめ

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  52. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    インタビュースキル

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  53. レベル1
    レベル2
    レベル3
    事実を 聞く 促す 広げる
    思いを 聞く 考えてもらう 気付きを産む
    調査の 計画を立てる ガイドを作る 場を作る
    インタビュースキル
    動き、頷き、なるほど、なぜ?、待つ、
    簡単な事実から段々掘り下げる、
    共感的好奇心=なぜそう思うのだろう?


    計画大事!何のために誰に聞くの?
    聞きたいことより相手が喋りたいこと
    ガイドで立ち戻る

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  54. 試行
    経験
    省察
    概念化
    経験学習モデル

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