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ポジティブ・サラダバー 紹介編

ポジティブ・サラダバー 紹介編

個人の多様性を尊重し、チーム・組織のポテンシャルを引き出すコミュニケーション・セッションの手法である「ポジティブ・サラダバー」の解説スライド。

Wikipedia記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%90%E3%83%BC

英語版もあります: https://speakerdeck.com/masayamoriofficial/introduction-of-positive-salad-bar-a-communication-method-for-diversity

他にもNote に、チーム・組織と多様性に関する記事を書いています。

・チーム・組織のパフォーマンスを高める比較優位論
https://note.com/masayamori/n/n1295a567ffc7

・多様性に社会もまた支えられていることの気づきを: 神経多様性 (ニューロダイバーシティ)について
https://note.com/masayamori/n/n71199cbacff9

Transcript

  1. XCM (eXtreme Communication Method) ポジティブ・サラダ・バー 【紹介編】 チーム・組織のための、 新しく効果的なコミュニケーション 森 正弥

    & プロジェクト鷲星チーム 2006/07/26 – Last Updated 2006/08/07
  2. はじめに • 「ポジティブ・サラダ・バー」は、とある会社のとあるプロ ジェクトで生まれました。 • 毎週決まったビュッフェ・バイキングのレストランでランチ をしながら、よりよいコミュニケーションについてのディス カッションを重ねてきた中で編み出されてきた、チーム・ 組織のコミュニケーションに対する新しいアプローチです。

  3. 【参考】 ポジティブサラダバーの使用について • ポジティブ・サラダ・バーの著作権は、 作者である森正弥に帰しますが、 使用に関する制限はありません。 • 森正弥が著作権を保持することだけをご明示いただければ、 ご自由に資料の再配布・ご活用(およびそもそもの主旨から 外れない範囲での改変)をいただいてかまいません。

  4. ポジティブ・サラダ・バーとは? 1. 一人ひとりのポジティブな気持ちに注目 します。 2. それぞれの欲しいポジティブな気持ちを 言葉に出して、共有します。 3. 共有を通して、組織のあり方を考えます。 4.

    これは、まったく新しいといっても過言で ない、グループワークにおけるコミュニ ケーションの方法です。
  5. 比ゆ サラダ・バー = 仕事や組織 サラダ = その人が その仕事や組織を通して欲しい ポジティブな気持ち (例:充実感、安心感)

  6. 仕事とはサラダ・バーである サラダ・バーでは、自分の食べたいサラダを作りますね。 仕事は、本当は、「サラダ・バー」なのです。 仕事を通して、みんなが食べたいサラダが作れると「いい仕事」と言える のです。 みんなが食べたいサラダとは何か? ここでは、「モノ」や「成果」や「仕事の内容」ではなく、「ポジティブな気持 ち」のことを指します。 達成感とか、信頼感とかです。 人の本当に欲しいものを理解するには、物や成果ではなく、それによっ

    て得られる「ポジティブな気持ち」に注目する必要があります。
  7. なぜ「ポジティブな気持ち」なのか? なぜ「ポジティブな気持ち」に注目するのか? 例えば、「お金が欲しい」というAさんとBさんがいるとします。 でも、Aさんが欲しい気持ちは、「お金によって得られる経済的な自由= 解放感」であるのに対し、Bさんが欲しい気持ちは、「人より優れた生活 をしているという優越感」かもしれません。 また、「営業の仕事がしたい」というCさんとDさんがいるとします。 でも、Cさんが欲しい気持ちは、「常に多くの人とコミュニケーションして いるという充実感」であるのに対し、Dさんの欲しい気持ちは、「自社製 品を売ってコンペティターに打ち勝つ達成感」かもしれません。

    つまり、同じ「お金が欲しい」「営業の仕事がしたい」でも、欲しい気持ち という意味では、フォーカスが異なってくるのです。
  8. どんなサラダが食べたいのか? 逆に言えば、 ・みんなはどんなサラダが食べたいか?(=気持ちになりたい か?) ・それは充実感なのか、帰属意識なのか、仲良し感なのか? ・そして、この仕事・組織はみんなの食べたい食材(わくわく感とか 安心感とか)を提供しているのか? ・ いいポジティブ・サラダ・バーなのか? を考えることで、仕事や組織のあり方を考えることができるようになりま

    す。
  9. 各人のポジティブ・サラダ 例えば、Eさんが食べたいポジティブサラダは、 ・人に自分の貢献を認められたい気持ち ・感謝 ・チームの連帯感 です。 対して、Fさんが食べたいポジティブ・サラダは、 ・やりとげた感 ・兄貴・姉御みたいな先輩たちに守られている感 ・新しいモノや考えに触れる喜び

    です。 みんなでディスカッションしつつ、自分の体験を振り返りながら、自分の食べたい ポジティブ・サラダを明確化していって組織で共有していくことが、仕事・組織を 「いいサラダ・バー」にする第一歩です。
  10. 色々なポジティブ・サラダの素材 成長している 実感 連帯感 解放感 わくわく感 信頼関係 一体感 充実感 知的驚き

    気楽さ 守られている 感 安定感 冒険心 達成感 新鮮さ 感謝 尊敬 安心感 面白さ 気づき 頼られている 感 高揚感 喜ばれる 喜び 認められ ている感 形あるものを 作り上げていく 幸せ 着実にこなせ ている 感覚
  11. 書き出してみます • あなたの食べたいポジティブサラダは? – 素材を3つあげてみる • 以前、どんなときにそのサラダを食べることができま した? – 出来事を3つあげてみる

    • 今後そのサラダのために必要なアクションは? – 思いつくアクションを3つあげてみる
  12. ポジティブ・サラダ・ディスカッション • みんなで、各人が欲しいポジティブ・サラダにつ いて話し合う。 • 各人が大事に思っていること、価値観について 知ることができ、チームやグループのメンバ間の 相互理解が深まる。 • すると、連帯感が強くなり、グループワークがうま

    くいく。(かもしれません。)
  13. 更には、 更には、次のようなこともディスカッションして みるといいかもしれません。 – 仕事がうまくいっていると感じるのはどんなときか? – いい仕事をしたと感じるのはどんなときか? – 組織に貢献しているなと感じるのはどんなときか? –

  14. 【補足】ポジティブな気持ちを個人から組織へ • 従来、欲しい「ポジティブな気持ち」というのは個 人のレベル(自分)でしか認識されず、自分という 枠から外へ出ることはありませんでした。 • その「ポジティブな気持ち」を外に出し合う。積極 的に話題として取り上げ、コミュニケーションし、 共有していく。そうすることで、個人が働くための 支えとなる信頼感を、組織の中に醸成することが

    できるのではないかと思います。
  15. 【補足】「ポジティブな気持ち」は変化する • 欲しい「ポジティブな気持ち」を見つめ、言葉で表 現することは時としてとても難しいかもしれませ ん。仕事が多忙を極め、組織がプレッシャーの渦 中にいるときは尚更です。 • 「ポジティブな気持ち」を言葉で表現することは一 度だけのアクションではありません。そのため、 まず表現することの感触をつかんでみるのが大

    事だと思います。 • また、自分への理解、組織への理解が深まるに つれ、表現できる「ポジティブな気持ち」も変化し ていくようです。
  16. 【補足】無理に答えをださなくていい • グループで「ポジティブ・サラダ」を共有したあと に、そのあとのアクションや組織としてのあり方 に対して無理に答えを出す必要はないと思って います。 • 「ポジティブ・サラダ」を一度共有できれば、自然 に意見を言える・意見を受け入れる雰囲気のよう なものが生まれ、今までできなかった議論も始め

    ることができるようになると思うのです。
  17. 【参考】感想・コメント • 「いいですね。久しぶりに、新鮮な気持ちになりました」 • 「ポジティブ・サラダを話しあえるグループになるってことが、まずとてもすば らしいんだとわかりました」 • 「これ、すばらしいです。『職場が楽しくなる!ポジティブ・サラダ・バー』です よ」 •

    「話してみると面白いですね。一緒にずっと働いている人でも『へえー』『そう かー』とか新鮮な驚き・発見・納得がありました」 • 「こういうのいいですね。ポジティブな気持ちを追及していた子供時代とか思 い出します。あと、『あの人のポジティブ・サラダは何だろう?』と他の人への 興味や関心がわきます。」 • 「部下や上司との接し方に対して示唆を与えてくれますね」
  18. 【補足】ポジティブ・サラダ・バーの冒険 • 「ポジティブ・サラダ・バー」は何も、仕事や 組織だけのものではありません。団体・ サークル・学校・家族・夫婦・恋人・友人、 人が二人以上集まるところには、必ず「サ ラダ・バー」があります。 • できれば、身の回りの多くの「サラダ・ バー」を「いいサラダ・バー」にしていけれ

    ば、と思っています。