本資料はSatAI.challengeのサーベイメンバーと共に作成したものです。
SatAI.challengeは、リモートセンシング技術にAIを適用した論文の調査や、より俯瞰した技術トレンドの調査や国際学会のメタサーベイを行う研究グループです。speakerdeckではSatAI.challenge内での勉強会で使用した資料をWeb上で共有しています。
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紹介する論文は、「Scale-Aware Recognition in Satellite images Under Resource Constraints」です。本研究では、予算制約がある衛星画像の認識(画像検索)で正確な性能を出すために以下の(1)~(3)の方法を用いています。(1)LLMが衛星画像認識する概念を理解し、概念のスケールに応じてどの解像度(高解像度or 低解像度)が認識において適切なのかを判断します。(2) 高解像度画像が適切な概念の認識タスクが来た時に、それでも予算を節約するために高解像度モデルを低解像度モデルに知識蒸留をする手法を用いて、高解像度知識蒸留モデルで高解像度画像の認識性能を高めます。(3)知識蒸留を用いても認識できない画像があるので、不一致度と呼ばれる指標を計算し、高解像度画像が必要なケースを特定します。