Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ユースケースから学ぶクラウドネイティブの始め方
Search
smokeymonkey
March 19, 2016
Technology
1
1.1k
ユースケースから学ぶクラウドネイティブの始め方
2016/3/19 Innovation EGG 第7回 『クラウドネィティブ化する世界』
smokeymonkey
March 19, 2016
Tweet
Share
More Decks by smokeymonkey
See All by smokeymonkey
StackHawkを使ってWebアプリケーションの脆弱性を診断する
smokeymonkey
0
1.9k
内製化をネクストステージへ〜クラスメソッドのSaaSソリューション〜
smokeymonkey
0
1.1k
Digital waiting room that supported vaccination reservations
smokeymonkey
0
1.1k
完全テレワークを実現した企業のカルチャーを支える Slack 活用実践事例
smokeymonkey
0
1.8k
ケーススタディで学ぶ企業運営〜クラスメソッドの新型コロナ対応〜
smokeymonkey
3
1.9k
ピンチをチャンスに変える!カルチャートランスフォーメーション
smokeymonkey
1
2.4k
テックブログとCI
smokeymonkey
0
8.9k
40分で理解するAWS re:Invent 2019アップデートまとめ
smokeymonkey
0
1.4k
EmulatingAmazon GO
smokeymonkey
0
1.4k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Platform Engineering for Software Developers and Architects
syntasso
1
530
組織成長を加速させるオンボーディングの取り組み
sudoakiy
3
270
型チェック 速度改善 奮闘記⌛
tocomi
1
150
Chasing the White Whale of Open Source - ROI
mrbobbytables
0
110
SRE×AIOpsを始めよう!GuardDutyによるお手軽脅威検出
amixedcolor
1
220
初心者向けAWS Securityの勉強会mini Security-JAWSを9ヶ月ぐらい実施してきての近況
cmusudakeisuke
0
140
Next.jsとNuxtが混在? iframeでなんとかする!
ypresto
2
580
SSMRunbook作成の勘所_20241120
koichiotomo
3
180
リンクアンドモチベーション ソフトウェアエンジニア向け紹介資料 / Introduction to Link and Motivation for Software Engineers
lmi
4
300k
iOS/Androidで同じUI体験をネ イティブで作成する際に気をつ けたい落とし穴
fumiyasac0921
1
110
個人でもIAM Identity Centerを使おう!(アクセス管理編)
ryder472
4
250
複雑なState管理からの脱却
sansantech
PRO
1
170
Featured
See All Featured
BBQ
matthewcrist
85
9.3k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
109
49k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
2.9k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5k
Unsuck your backbone
ammeep
668
57k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.1k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
325
24k
Building Adaptive Systems
keathley
38
2.3k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
Being A Developer After 40
akosma
87
590k
Transcript
ユースケースから学ぶ クラウドネイティブの始め⽅方 Innovation EGG 第7回 『クラウドネィティブ化する世界』 classmethod.jp 1 2016年年3⽉月19⽇日
クラスメソッド株式会社 AWSコンサルティング部⻑⾧長 佐々⽊木 ⼤大輔
classmethod.jp 2 ⾃自⼰己紹介 ⾃自⼰己紹介
⾃自⼰己紹介 classmethod.jp 3 • 佐々⽊木 ⼤大輔 – クラスメソッド株式会社 – AWSコンサルティング部⻑⾧長 – 札幌オフィスエリアマネージャー – インフラエンジニア歴16年年
– AWS認定プログラム・ダブルプロ – JFA公認C級コーチ
クラスメソッド株式会社 classmethod.jp 4 • 事業:AWSスペシャリスト集団によるサービス提 供 – プレミアコンサルティングパートナー認定 – ビッグデータコンピテンシー取得
– モバイルコンピテンシー取得 – AWSマネージドサービスプログラム(MSP)認定取得 – 得意領領域:クラウドネイティブ、ビッグデータ、モバイ ル、IoT • オフィス:秋葉葉原、札幌、上越、シアトル、 ベルリン • 従業員数:約110名
classmethod.jp 5 ⽉月間100万PVの技術ブログ「Developers.IO」
classmethod.jp 6 テッキーな話は他 の登壇者にお任せ して、僕は泥泥臭い 話をします
classmethod.jp 7 クラウド ネイティブに ついての おさらい クラウド ネイティブに ついての おさらい
クラウドネイティブなシステムとは classmethod.jp 8 • クラウドで提供されるサービスの利利⽤用を前 提に構築するシステム • 必要な機能を仮想サーバ上で⼀一から全て構 築するのではなく、最初から⽤用意された サービスを利利⽤用することで、効率率率的にシス
テムを構築
クラウドネイティブのメリット classmethod.jp 9 • 機能の作り込みが必要なくなるので、開発 コストを最⼩小化できる • 仮想サーバからサービスに変更更することで、 監視もバックアップもパッチ当ても勝⼿手に やってくれる
classmethod.jp 10 クラウド=ニューノーマルと なった現在、新規に構築/開発 するシステムでは、クラウド ネイティブな設計が普通に なった https://www.flickr.com/photos/_̲boris/360570188/
classmethod.jp 11 では、既に構築 されたシステム や、オンプレミ スからクラウド に移⾏行行するシス テムを、クラウ ドネイティブに するにはどうし
たらいいか? https://www.flickr.com/photos/photoloni/6321527653/
クラウド ネイティブを 阻む課題 クラウド ネイティブを 阻む課題 classmethod.jp 12
クラウドネイティブを阻む課題 classmethod.jp 13 • 今動いている仕組みを変えたくない。 何で今動いてるものを変えないといけないの? 変えること⾃自体がリスクあるでしょ? なんか起きたら誰が責任取るの?
クラウドネイティブを阻む課題 classmethod.jp 14 • 知らない。 ラムダ?なにそれOS?ソフト?有名なの? ⼤大⼿手企業での利利⽤用事例例はどのくらいあるの? なんか起きたら誰が責任取るの?
クラウドネイティブを阻む課題 classmethod.jp 15 • 既存システムの運⽤用だけで⼿手⼀一杯で、新し い技術やサービスをキャッチアップする余 ⼒力力がない。 ⽇日々の運⽤用だけでカツカツなのに、新しいサービスな んて使ったら運⽤用負担が増えるだけでしょ。
クラウドネイティブを阻む課題 classmethod.jp 16 • 内製していないので、構築ベンダに追加発 注が必要だし、そもそも構築ベンダがクラ ウドに詳しくない。 構築ベンダに聞いたら、クラウドのサービス使うなら 出来ませんって⾔言ってきたんだけど...
classmethod.jp 17 なぜ課題を感じるのか? 失敗が怖い https://www.flickr.com/photos/alexandra_̲sweeney_̲photography/5734716295/
classmethod.jp 18http://www.slideshare.net/AmazonWebServices/innovation-‐‑‒ cloud-‐‑‒powered-‐‑‒dr-‐‑‒werner-‐‑‒vogels
課題の解決 classmethod.jp 19 • “イノベーションを増やしたいなら失敗のコ ストを下げなければならない” – by 伊藤穰⼀一(Joi Ito)
• 失敗コストが⼩小さくなれば、失敗への恐怖 が薄れ、失敗しやすくなる。 • 失敗コストが⼩小さいところ=説得コストが⼩小 さいところ • リスクが⼩小さく簡単に導⼊入できるところか ら徐々にクラウドネイティブ化する。
ユースケース (AWSの場合) ユースケース (AWSの場合) classmethod.jp 20
Webシステムのオンプレからの移⾏行行 classmethod.jp 21 Webサーバ DBサーバ • とりあえずその まま移⾏行行しちゃ う。 •
なんの変更更も無 いのでリスクも 無い。
DBサーバをRDSに変更更 classmethod.jp 22 Webサーバ DBサーバ • DBサーバを置き 換えるだけなの で⼀一番簡単。 •
パラメータを⼤大 きくカスタマイ ズしているケー ス以外はリスク が少ない。 • MySQLならいっ そAuroraで可⽤用 性も向上。 ⾃自動バックアップ、 フェイルオーバー (Multi-‐‑‒AZ)、 オンラインでのスト レージ拡張、 リソース監視
Webサーバの冗⻑⾧長化 classmethod.jp 23 Webサーバ DBサーバ • 前提としてWeb システムが冗⻑⾧長 化可能な仕組み になっているこ
と(状態を持たな い) • バランシングは ELBで⾏行行うのが⼀一 番簡単。 • Auto Scalingに すればEC2も勝 ⼿手にスケール。 Webサーバ Elastic Load Balancing Auto Scaling group メンテナンス不不要、 SSL termination、 勝⼿手に冗⻑⾧長化、 勝⼿手にスケール 勝⼿手にスケール
静的コンテンツの外出しとCDNの利利⽤用 classmethod.jp 24 Webサーバ DBサーバ • 静的コンテンツを S3に配置。特に画 像や動画などの ファイルサイズの
⼤大きいもの。 • CloudFrontによっ てアウトバウンド 通信量量を抑⽌止。 • Webシステムとし ては画像ファイル のパスを変更更する だけ。 Webサーバ Elastic Load Balancing S3 Cloud Front Auto Scaling group メンテナンス不不要、 ⾼高信頼性、 CDNによるレイテンシ低下、 アウトバウンド通信料料が安い
CDNのキャッシュ更更新 classmethod.jp 25 Webサーバ DBサーバ • コンテンツを更更 新したら即時反 映させたい、と いうニーズに応
えるケース。 • S3イベントから Lambdaをキッ クし、 CloudFrontの Invalidationを実 ⾏行行する Webサーバ Elastic Load Balancing S3 Cloud Front Lambda Auto Scaling group サーバレスでメンテナンス不不要、 実更更した回数だけ課⾦金金
Webアクセスログ解析 classmethod.jp 26 Webサーバ DBサーバ • Webアクセスロ グを Elasticsearch
Serviceに投⼊入 • Kibanaで可視化 • Webシステム⾃自 体には何の影響 も無い Webサーバ Elastic Load Balancing S3 Cloud Front Lambda Elasticsearch Auto Scaling group 勝⼿手にスケール、 クラスタ管理理不不要、 メンテナンス不不要、 簡単に可視化
⾮非同期処理理をキュードリブンで実⾏行行 classmethod.jp 27 Webサーバ DBサーバ • 集計処理理や動画 のエンコーディ ングなど、⾮非同 期実⾏行行が可能な
処理理を、SQSに キューとして登 録 • システムを疎結 合に Webサーバ Elastic Load Balancing S3 Cloud Front Lambda Elasticsearch SQS Worker Auto Scaling group ⾼高信頼性、 ⾃自動スケーラビリティ、 使った分だけ課⾦金金
クラウドネイティブっぽくなった classmethod.jp 28 Webサーバ DBサーバ Webサーバ Elastic Load Balancing
S3 Cloud Front Lambda Elasticsearch SQS Worker Auto Scaling group ⼩小さなリスクの積み重ねで、 信頼性と可⽤用性を向上、 運⽤用負担を軽減
classmethod.jp 29 まとめ まとめ
まとめ classmethod.jp 30 • クラウドネイティブ化のメリットはみんな わかってる • 新規システムをクラウドネイティブ化する のは今や当然 •
既存の仕組みを変更更するのはコストからも ⼼心理理的抵抗からも簡単ではない • まずはリスクが⼩小さく簡単に導⼊入できると ころから始める • クラウドネイティブで開発も運⽤用も楽しま しょう
classmethod.jp 31 宣伝 2016年年6⽉月1⽇日(⽔水) クラスメソッド ⼤大阪オフィス スタート!
classmethod.jp 32
classmethod.jp 33
None