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ICH M6 遺伝子治療
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xjorv
March 03, 2021
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ICH M6 遺伝子治療
ICH M6は遺伝子治療(Gene therapy)に関するガイドラインです。
xjorv
March 03, 2021
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Transcript
ICH M6 遺伝子治療 (Gene Therapy) 2021/2/5 Ver. 1.0
ガイドラインの概要 Gene Therapyについて • ウイルス・遺伝子治療ベクターの拡散と伝染*について • 拡散・伝染研究を非臨床・臨床試験で実施する場合を想定 • 2011年にStep2となり、その後ICHから外された •
Appendixが2つ残っていて、Appendix 1が本体に近い *Virus and Gene Therapy Vector Shedding and Transmissionの訳 治療中にベクターやウイルスが医療従事者に移行することを指しているようだ Appendix 2はSheddingに関するReview論文
Appendix 1 Virus and Vector Sheddingについて • 患者の分泌・排泄物を通じたベクターの拡散を指す • 医療従事者や環境への影響を評価する必要がある
• 拡散を評価する非臨床・臨床研究の推奨方法を定める
ウイルス・ベクターの生物学的性質 どの野生型株から得られたものであるかが重要となる • ベクター・ウイルスの患者内での増殖可能性を検証する • 患者内での遺伝的変異による影響も検証の対象となる • 感染状態の持続性の評価も重要となる • 通常は増殖しないものを利用する
• 増殖しない場合は、伝染可能な期間が重要となる
分析方法 特異性・感受性が高く、繰り返し精度が良いものを用いる • 定量的方法を用いることが望ましい • qPCRと感染性検出法*が一般的に用いられる • 感染性検出法は伝染性を反映するため、第一選択となる *qPCR: 定量的PCRのこと。Infectivity
assays(感染性検出)はin vitroでの感染性を調べる方法
非臨床研究 ベクター・ウイルスの分泌・排出を検出する • 動物種により、ヒトでの応答とは異なりうる • 用量・用法は実臨床での最大用量に合わせて設定する • サンプリング頻度は検体等により異なる • 初期のサンプリング頻度を高く設定する
非臨床研究 ベクター・ウイルスの分泌・排出を検出する • 野生型株を頻度・研究期間設定の参考とするとよい • サンプルのとり方・採取量は分析法等に依存する • 非臨床の結果を臨床でのサンプル・頻度・期間に反映する • 伝染の可能性がある場合にはCage
mate伝染研究*が有用 *説明がないのでよくわからないが、同じ巣籠内で複数個体を飼育し、感染の状態を調べるものだと思われる
臨床研究 野生株の性質・非臨床結果・用量等を考慮して行う • 臨床研究の実施時期は規制当局により異なる • 非臨床研究結果に従い用量・サンプリング等を設定する • 投与初期のサンプリング頻度を高く設定する • 増幅する場合は比較的長期のサンプリングを必要とする
臨床研究 野生株の性質・非臨床結果・用量等を考慮して行う • 投与後の免疫応答性・ベクターの減少を検証しておく • ベクター等が検出可能な間はなるべく研究を続ける • 伝染可能性・伝染物を特定することが重要となる
Third party transmission 家族や治療従事者への移行を評価する • 免疫応答性などの変化について検証する