ICH Q1B 新規有効成分・製剤の光安定性

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August 05, 2020

ICH Q1B 新規有効成分・製剤の光安定性

ICH Q1Bは新規有効成分・新製剤の光安定性試験に関するガイドラインです。

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  1. ICH Q1B 新規有効成分/製剤の光安定性試験 2020/7/20 Ver. 1.0

  2. ICH Q1B 光安定性試験のガイドライン • Q1Aでカバーされない分を受け持つ • 光による許容できない変化が起こらないことを示す • 基本的には1ロット、必要なら繰り返す •

    原薬・製剤・包装形態ごとに調べるべき
  3. 光安定性試験の光源 光源には2種類のオプションがある • D65/ID65*1で規定される、日光に近いもの • 白色蛍光灯と紫外ランプ*2を組み合わせたもの • 温度は一定になるようにする必要がある • 光源の波長は製造メーカーの報告に従ってよい

    *1: D65はISO10977の規格。ID65は太陽光を模した人工光の規格。320nm以下の光はフィルターで切る *2: 白色蛍光灯はISO10977の規格のもの。紫外ランプは350-370nmに極大を持つ320-400nmの光源を用いる
  4. 試験の方法 光の量、当て方、対照サンプルについて規定がある • 120万Lux-hour*以上の光を当てる • エネルギーが200Wh/m2以上のUVを照射する • 試料の両面に照射する • アルミなどで包んだ試料を対照とする

    *Lux-hourという単位はない。おそらく積算するのだと思われる *試料に当たる光は光量子計で確認しておく
  5. 原薬の光安定性 2種類の試験(強制分解・確認)を実施する • 強制分解試験は原薬の光応答性の理解のために実施する • 強制分解試験により分析法をバリデートする • 確認試験で実際の原薬取り扱い時の光応答性を確認する • 試験を1ロット行い、曖昧な結果なら2ロット追加する

  6. 原薬の光安定性: 試料の曝露 試料は固体、または溶液で準備する • 分解産物が気化して逃げないようにする必要がある • 容器との反応や容器による光吸収に注意する • 固体試料は透明な容器に3mm以下の厚みで広げる

  7. 原薬の光安定性: 試料の分析 保管後、各種の試験を実施する • 物理的特性・定量・分解産物を測定する • 固体試料のときは代表的な部分を取って試験する • 懸濁品などでも不均一性について考慮する必要がある

  8. 原薬の光安定性: 結果の評価 試験後に結果を評価する • 強制分解では試験方法のバリデートが重要 • 確認試験で製造・処方のための情報を調べる • 確認試験の結果から遮光などの包装形態を決定する

  9. 製剤の光安定性 包装なし、一次包装、二次包装品をそれぞれ検証する • 開発時に1ロット、処方決定後に1ロット試験を行う • 処方決定後の結果が曖昧なら、追加で2ロット試験する • 完全遮光の包装を用いる場合は、包装なしのみ調べる • 輸液や皮膚に適用する製剤では使用中の影響を調べる

  10. 製剤の光安定性: 試料の曝露 試料は固体、または溶液で準備する • 分解産物が気化して逃げないようにする必要がある • 容器との反応や容器による光吸収に注意する • 試料の光曝露面積が最大となるよう留意する •

    曝露条件が均一になるよう包装品の設置角度を決める
  11. 製剤の光安定性: 試料の分析 保管後、各種の試験を実施する • 物理的特性・定量・分解産物を測定する • 経口剤の物理的特性には溶出性・分散性を含む • 粉末などのときは代表的な部分を取って試験する

  12. 製剤の光安定性: 結果の評価 試験後に結果を評価する • 結果により遮光などの包装を選択する • 有効期限内に規格を外れないことを確認する