Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
統計の基礎4 仮説検定の基礎
Search
xjorv
January 27, 2021
Education
260
0
Share
統計の基礎4 仮説検定の基礎
統計の基礎4では、統計でよく用いられる、仮説検定の基本的なことについて説明します。
xjorv
January 27, 2021
More Decks by xjorv
See All by xjorv
コンパートメントモデル
xjorv
3
5.9k
コンパートメントモデルをStanで解く
xjorv
0
500
生物学的同等性試験 検出力の計算法
xjorv
0
3.6k
生物学的同等性試験ガイドライン 同等性パラメータの計算方法
xjorv
0
6.5k
粉体特性2
xjorv
0
2.6k
粉体特性1
xjorv
0
2.9k
皮膜5
xjorv
0
2.4k
皮膜4
xjorv
0
2.3k
皮膜3
xjorv
0
2.3k
Other Decks in Education
See All in Education
地区危機管理委員会 出前セミナー「ロータリーにおける危機管理」:膳所 和彦 氏(国際ロータリー第2720地区 パストガバナー・日田ロータリークラブ・医療法人恒心会ぜぜ医院 理事長):2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ2026年2月16日卓話
2720japanoke
1
620
ブランチ操作 / 02-a-branch
kaityo256
PRO
0
250
SARA Annual Report 2025-26
sara2023
1
280
Fulbright DAI 2025 學人經驗分享
joannie
0
740
Adobe Express
matleenalaakso
2
8.2k
GitHubによるWebアプリケーションのデプロイ / 07-github-deploy
kaityo256
PRO
1
230
バージョン管理とは / 01-a-vcs
kaityo256
PRO
1
280
リモートリポジトリの操作 / 02-c-remote
kaityo256
PRO
0
140
勝手にCULTIBASE で広げよう、探究の輪! - CULTIVAL 2026
hiroc_sk
1
110
2026年度春学期 統計学 第2回 統計資料の収集と読み方 (2026. 4. 16)
akiraasano
PRO
0
110
理工学系 第1回大学院説明会2026|東京科学大学(Science Tokyo)
sciencetokyo
PRO
1
1.1k
Modelamiento Matematico (Ingresantes UNI 2026)
robintux
0
260
Featured
See All Featured
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
360
30k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
141
35k
Deep Space Network (abreviated)
tonyrice
0
110
Paper Plane (Part 1)
katiecoart
PRO
0
6.5k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
82
6.2k
Tips & Tricks on How to Get Your First Job In Tech
honzajavorek
1
480
A better future with KSS
kneath
240
18k
Skip the Path - Find Your Career Trail
mkilby
1
100
Building an army of robots
kneath
306
46k
How Software Deployment tools have changed in the past 20 years
geshan
0
33k
Practical Orchestrator
shlominoach
191
11k
Applied NLP in the Age of Generative AI
inesmontani
PRO
4
2.2k
Transcript
統計の基礎 仮説検定の基礎 2020/8/20 Ver. 1.0
Yes/No的な判断 統計的に何かを比較したいとき、 • 2つの集合の平均が同じか、違うか • 傾きがゼロか、そうでないか • 2つの集合のばらつきが同じか、違うか などを示したいときがある 検定と呼ばれる手法を用いる
検定の問題 差があると言いたいとき、 • どの程度差があれば差があると言えるのか? • 標本が少ないときには差があると言えるのか?
差があることを説明する 差があることは、 • 差があるとする基準に達している* • 差がないとすると矛盾する のどちらかでしか示せない 統計では2つ目のアプローチを取る *いろいろな条件でそれぞれ基準を設けるのは現実的ではないので、普遍的には採用しない
2つの分布の差 2つの分布の差の分布はどうなっているのか?
差の分布 2つの分布の差の分布はどうなっているのか? 差 • やや幅が広い分布になる • 0より大きければ差があるはず
差がないとすると矛盾する 差が無い確率が低すぎることを示す シミュレーションで試してみる
平均値がある値より大きいかどうか 正規分布の平均が0より大きい確率を計算する • 正規分布から3つ乱数を取り、平均値を計算する • 10000回計算したときの0より大きい確率を計算する
平均0の正規分布からの乱数のとき Rでシミュレーションすると 49.3%の確率で0より大きくなる (もっと計算すれば50%に近づく) *標準偏差は1としている
平均0.5の正規分布からの乱数のとき Rでシミュレーションすると 80.1%の確率で0より大きくなる
平均1の正規分布からの乱数のとき Rでシミュレーションすると 95.93%の確率で0より大きくなる
3サンプルの平均が0以上である確率 平均0、標準偏差1の正規分布 平均0.5、標準偏差1の正規分布 平均1、標準偏差1の正規分布 49.3% 80.1% 95.93% • 平均0だとまず0より大きくならない •
平均1だとほぼ0より大きい • 平均0.5だと20%ぐらいは大きくない
差があるといえるのか? • 0.5のときは20%も0以上にならない • 1のときは0以下にはほぼならない この差を表現する 仮説を立てて、検証する形にする
0以上では無いとする仮説 3点取った平均値は0以上ではない、と仮説する 平均0のとき: 平均0.5のとき: 平均1のとき: 50%の確率で否定できない 20%の確率で否定できない 5%の確率で否定できない 平均1のときは、否定できない確率が非常に低い 仮説は棄却できるとする
仮説検定における仮説 差があるときに棄却する仮説を立てる 帰無仮説*と呼ぶ 帰無仮説を棄却できない: 帰無仮説を棄却できる: 差がないといえない 差があるとする *否定するために立てる仮説なので、帰無(無に帰る)仮説と呼ぶ
帰無仮説を棄却できないとき 平均0のとき: 平均0.5のとき: 平均1のとき: 50%の確率で否定できない 20%の確率で否定できない 5%の確率で否定できない 平均0のときは、棄却できなさそう 3点取った平均値は0以上ではない、と仮説する 平均値は0以上では無いと言える?
(帰無仮説は肯定できるのか?)
帰無仮説を棄却できないとき 3点取った平均値は0以上ではない、と仮説する 平均0のとき: 50%の確率で否定できない • 50%で0以上となる • 平均が0以下になる確率は50% 平均が0以上でない、といえないわけではない 帰無仮説を棄却できないことは、
帰無仮説を肯定できることではない
帰無仮説を棄却できないとき 帰無仮説を棄却できないことは、 帰無仮説を肯定できることではない 仮説検定で言えることは、 仮説検定を棄却する: 仮説検定を棄却しない: 差がある 差がないとはいえない 差があるとは言えるが、差がないとは言えない
サンプル数と棄却検定 正規分布から取る乱数を変えてみる 3個取ったとき 5個取ったとき 10個取ったとき 81.7% 88.9% 95.15% 分布が同じでも、サンプル数によって確率が変わる
サンプル数と棄却検定 平均が0以上である確率 平均の計算に使う乱数の数 サンプルの数が増えると、確率は上がる 仮説検定ではサンプル数が多くなると棄却しやすくなる
まとめ • 差があることを説明したいときには仮説検定を用いる • 仮説検定では、棄却する仮説である帰無仮説を立てる • 仮説検定はサンプル数の影響を受ける