Regional Scrum Gathering Tokyo 2020での講演スライドです。 https://confengine.com/regional-scrum-gathering-tokyo-2020/proposal/11791/10
10年たってやっとアジャイルがわかりかけてきた話2020/01/09Regional Scrum Gathering Tokyo 2020株式会社ホロラボ代表取締役 CEO 中村 薫
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スライドURL⾳の出る写真撮影はご遠慮くださいCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reservedhttps://speakerdeck.com/hololab/my-agile-way
株式会社ホロラボ事業内容HoloLensやWindows MRなどxR技術やセンサー技術に関する・システム/アプリケーションの企画開発・調査研究・普及啓発活動設⽴ 2017/01/18住所 東京都品川区⻄五反⽥2-25-1 インテックス五反⽥ビル3F資本⾦ 96,940,000円取締役 5名従業員 27名Web https://hololab.co.jp/会社概要Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
こういうことやってますCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
アジェンダ• ⾃分のバックグラウンドとわかってきたこと• いまやっていること• 組織についてCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
⾃分のバックグラウンドとわかってきたことCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
理解度についてCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reservedhttps://twitter.com/kaitendaentai/status/1052689241744896001
理解度についてCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reservedイマココhttps://twitter.com/kaitendaentai/status/1052689241744896001
⾃分のバックグラウンドCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved2017/01~ 会社代表時代受託開発と⾃社サービス• HoloLnesアプリ開発• mixpace(⾃社サービス)2012/09~ 個⼈事業主時代受託開発• センサーアプリ開発• VRなどのアプリ開発2001/08~ 会社員時代受託開発• Windowsアプリ開発• 組み込みアプリ開発2010/06認定スクラムマスター(CSM)取得2009/06アジャイル/Scrumを知る
分かってきたこと当たり前の話かもしれませんが1. ⾃社サービスは受託開発と⽐べてアジャイル/Scrumしやすい2. チーム作りと組織作りは表裏⼀体3. 受託開発でも新しい領域は、お客さんと学習していくので、⼩さく進める⽅法が合っている(受託開発への応⽤)Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
⾃社サービスは受託開発と⽐べてアジャイルしやすい• きちんと作ってきちんと売らないと会社が死ぬので真剣に考える• ⾃社サービスは予算、スケジュールを⾃分たちで組む• ⾃社の状況と外部要因から、適切な機能を優先順位付けするCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved現⾦残⾼
チーム作りと組織作りは表裏⼀体• プロダクトを作るのはチームであり組織• 組織はチームの集合体Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved組織チーム チーム チーム
受託開発への応⽤• 受託開発でも新しい領域は、お客さんと学習していくので、⼩さく進める⽅法が合っている• お客さんは、業務はわかるが技術がわからない• ⾃分たちは、技術はわかるが業務がわからない• お互いやデバイスの期待値のすり合わせから⼊るので、必然的に⼩さく回すようになるCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reservedやりたいことできることお客さんの期待(夢⾒がち)実現可能なこと + チャレンジ要素(思ってるより少ない)期待値を現実的な場所に下げる
何が変わったのか• 受託開発と⾃社サービス• 社員から経営側へCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
会社としてのビジネス• スモールビジネス(受託開発)• スタートアップ(⾃社サービス)Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved時間利益⾃社サービススモールビジネス浮き上がるまでの時間をいかに早くするか
受託開発と⾃社サービス• 受託開発(スモールビジネス)• ⼀般的な受託開発• 会社の屋台⾻• 新しいものなので顧客も⾃社も明確なゴールのイメージを持てない• ⼩さく進める必要がある• 双⽅の学習• 期待値の調整• ⾃社サービス(スタートアップ)• 売上を上げるまではコストのみ• 逐⼀変わる外部と内部の状況から、開発項⽬を決めていくCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
社員から経営側へ• 売上を確保するために必死で考える• ⽴ち上げ段階の業種• 半⽉ごと(場合によっては何かを決めた次の⽇)に状況が変わる• 受託開発との⼈員バランス• ⾃社サービス開発チームの編成を固定する• チームを変えると開発速度が落ちるCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved業務負荷
いまやっていることCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
mixpace(ミクスペース)mixpaceは、3DCADやBIMデータのAR/MR化に必要な変換・管理・表⽰機能をワンストップで提供する3D⾒える化ソリューションですCopyright© HoloLab Inc. 2019 All rights reserved 23AR: Augmented Reality(拡張現実感)MR: Mixed Reality(複合現実感)
サービスイメージCopyright© HoloLab Inc. 2019 All rights reserved 24
サービスタイムライン2018/8開発開始2019/2HoloLens版リリース2019/12iOS版リリースCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
チーム構成• 何度か組み換えを実施• 相性、性格によって合う/合わない• チームメンバーの流動性をなくす• 元はメンバーの出⼊りがあった• メンバーは固定Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reservedmixpaceチームProduct Owner/UX DesigneriOS開発HoloLens 2開発/Scrum MasterWeb開発/Tech LeadWeb側開発(Azure)データ検証 営業事務プリセールス
チーム構成• 何度か組み換えを実施• 相性、性格によって合う/合わない• チームメンバーの流動性をなくす• 元はメンバーの出⼊りがあった• メンバーは固定Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reservedmixpaceチームProduct Owner/UX DesigneriOS開発HoloLens 2開発/Scrum MasterWeb開発/Tech LeadWeb側開発(Azure)データ検証 営業事務プリセールスWe are hiring
⾃社サービスでのアジャイル度合い(?)• 2018/8• 開発開始• 初期の仕様とリリース⽇のみ決定• 2019/2• HoloLens版(最初)のリリース• 最⼩限の機能• ⼒押し• 2019/3• プロダクトバックログを整える• 2019/12• iPad版のリリース• 4か⽉ごとのロードマップ⾒直し• デイリーミーティングなどの会議体を試⾏• スプリントバックログを運⽤Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
組織についてCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
社員数の推移Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
課題• 基本リモートでコミュニケーションがSlack中⼼かつ円滑にいかない• 30⼈の壁にあたる直前• ⼈が増えて相談相⼿がわかりづらい• ⽉曜⽇に出社⽇として、個⼈個⼈で先週やったこと、今週やることを共有しているが、⼈数が増えるにしたがって時間が伸びて飽きるCopyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved川⼝さんのサポート
コミュニケーションがSlack中⼼かつ円滑にいかない• 困りごと• 顔を合わせたコミュニケーションが少ないため発⾔が遠慮がち• 対策• オフラインで話す機会を増やす• 社員同⼠で話す機会を作る• 社員が起点で「開発者同⼠で話す会」を2回開催• 第⼀回テーマ:仕事でつらかったこと嬉しかったこと• 第⼆回テーマ:やりたい仕事、やりたくない仕事• 社員 - 経営での1on1を⾏う• 定期および要望があれば随時• 悩みの共有• 話相⼿を提案Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
⼈が増えて相談相⼿がわかりづらい• 課題• ⼈が増えて相談相⼿がわかりづらい• 対策• チーム分け• ⼤きくなってきたチームを⼩さく分解Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
週次で個⼈個⼈の先週やったこと、今週やることを共有• 困りごと• ⼈が増えるにしたがって時間が延びる• 内容が重複するため、聞いてる⽅が飽きる• 対策• 案件単位に変更• 2019/12から開始• 最初に経営からの共有事項(財務状況、案件状況など)• 45分くらいの発表が25分ほどに短縮• オールハンズ(All Hands)と呼ばれるらしい• https://www.nikkei.com/article/DGXKZO39272540R21C18A2XY0000/• Googleはオールハンズをやめたらしい• https://www.cnbc.com/2019/11/15/google-cancels-tgif-weekly-all-hands-meetings.html• オールハンズの後にチーム別の詳細な状況共有(⾃発的)Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
週次で個⼈個⼈の先週やったこと、今週やることを共有Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
ポイント⾃分が関わっておらず社員が⾃発的に作成し実施Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved
まとめ• ビジネスに対して責任をもってプロダクトを作れる状況にアジャイルは合う• 真剣に向き合い、考えること• 新規の領域で学習しながら進めていくとにも応⽤できる• 契約やお客さんとの関係は重要な要素• チーム作りや組織作りの基本は対話• 基本ができていればリモートでも変わらない• ⾃⾛できる組織やチームへ成⻑させる• 権限の移譲• 採⽤や⼈事Copyright© HoloLab Inc. 2020 All rights reserved