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スタートアップしてからの失敗の数々
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tsuyoshi nakamura
March 10, 2018
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スタートアップしてからの失敗の数々
tsuyoshi nakamura
March 10, 2018
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Transcript
スタートアップしてからの失敗の数々 2018.3.10 @phperkaigi2018
- Software Engineer (CyberAgent group) - @nakamura_tsuyo4 - Makuake -
創業エンジニア (from 2013) About me
Makuakeはスタートアップ時のメイン言語として PHPを採用しています。 無い無いづくしのスタートアップですが、過去を振り返りここは妥協 せずにやっておけば良かったなどを紹介します 前段
たくさんあるので早速いきます
1 --- 過度なファイルの存在確認処理 s3に保存している画像のfile_exists(AWS SDK)処理が至る所に存在。 = インターネット経由でAPIをコールしまくってい る。performanceは引きづられる > そもそもファイルの存在確認が必要な場面を
見極める。必要な場合であっても1度file_exits した結果をストレージに置いておくべきだった
2 --- preg_matchの多用 preg_matchじゃなくても良い場面でも preg_matchを使ってた。 > そもそもpreg_matchしなくても良い設計はな いか、多くの場合はstrposで代用できて、とても 高速
3 --- ImageMagic運用 元画像から綺麗にサムネイルを作る要件に対 して自前でImageMagicをインストールしてオン デマンドに活用してた。 > Lambdaで非同期的にサムネイルを作る方法 もあるけど、そもそもサムネイル+CDN配信して くれるsaasを活用した
4 --- AWS SESの上限を使い切ってしまった メールを送信できる上限が決まってます。がそ の閾値を見逃して上限に達してしまい、メール が送れない問題 > すぐに上限緩和依頼。監視の追加
5 --- 不要になったtableがたくさん 過去使ってたけど今は使ってないテーブルが多 数。しかもめっちゃレコード持ってるDBの Aurora移行の時に見積りに影響。 > 不要になれば期限を決めてdrop tableしま しょう。とりあえずとっておくではなくて、N日まで
に使わなかったら消すとかbackupして消すが 必要
6 --- Unuse method classたくさん問題 利用されていないコードが沢山散らばっていて 可読性が悪く開発効率がみるみる落ちる > IDEなどから不要なものは念のためgrepして 消すリリースを繰り返した。total:300PR’s。
Phanも活用
7 --- Blogシステムを自前で運用 SEOに効果あるっぽいから同じサービスの domain内でblog記事を運用したい...が、効果 が未知数なものを運用していくツラさ > SEOは無視できないけど自分たちの本業の サービス開発に集中すべし。クオリティーの高 いサービスを提供することが一番のSEO対策!!
結局外部blogサービスへ引越した
8 --- ハウスキーピング意識の欠如 とりあえずログを取っておくで放置されるパター ンが後々、ログが肥大化してdiskを食いつぶし たり問題が表面化 > 無駄にログを溜め込まない。N日経って不要 となるものは積極的にpurge処理を追加
9 --- 外部API 変更を見逃しての障害 通知はだいたいメールのみ。それを忘れさら れ、或る日突然エラー > メールだけでは気づかないのでslackへの通 知や通知をメールをメーリス化で
10 --- mysqlのレコードに0とnullが同居問題 プログラムの作り上、ケアすべきことが増え、冗 長になっている > プログラムを修正して蓋をする 過去のデータを洗い替えするバッチで一気に修 正 今後はdev環境にSQLモード設定を検討
ここまでは技術的な話
組織的な話を少々
11 --- コードを書く以外の役割 少しTeamが大きくなると必然と古株にマネージ メント的要件や社内情シスのような役割を求め られるようになる。 思考と合えば良いが、今後もバリバリコードを 書いてプロダクト開発したいと思考しているとツ ライ >
PM的な役割の人を早めに採用すべし
色々と話してきましたが、何は妥協すべき でなかったのか?
❏ もっと必要最低限の機能に絞れば... (MVP) ❏ 後発サービスとしては難しい面もあるけど... ❏ 本来集中すべきコア機能などに集中 ❏ 提供するものを小さくすることで運用コストを下げる ❏
役割が変わったなと感じ、不満に思えば早めに 1 on 1 ❏ 流れに任せてなんとなくその役割を担うのはリスク
おまけ(実は)
スタートアップのエンジニアになることはそれなりの苦 労があります 遊んでいる暇などなく、ひたすら仕事します。 システム・組織のトラブルなど日常になります。 この状況を下支えするモチベーションが必要
▸ ゼロから事業を立ち上げをし たいと強く思っていた In My Case 人によるけど - CEOの思いに強く共感したとか -
Stock Optionをもらったとか 多くの困難に立ち向かう為の信念が大事!
ご静聴ありがとう ございました