コロナ禍によって一気に広がったリモートワーク。そしてようやく動き出したデジタル化の流れの中でバスワード化した「DX」。デジタル化に適合できる人、職種、業種によって社会が二分されたかのように感じます。
一方でDXという言葉が一人歩きしたことにより、システム導入がDXだと勘違いしたり(させたり)する事例も多数あります。システムを導入することは手段に過ぎず、重要なのは業務プロセスや組織をデジタルに最適化したものにアップデートすることです。
これまで紙と手作業によって効率化を阻まれてきたバックオフィス。その中でも経理は特にデジタル化による恩恵を受けやすい職種の一つであると私は考えています。重要なのは、これまでの作業を「仕事」だととらえずに、ビジネスの解像度を上げ、デジタルを活用できるように根本から業務を見直すことです。デジタルシフトはまだ始まったばかりですが、この流れは後退することはないでしょう。その中でどれだけ全体最適を見据えて業務を再構築できるかが重要になってきているのです。