Save 37% off PRO during our Black Friday Sale! »

経営者が新規事業を失敗させてしまう7つの罠

 経営者が新規事業を失敗させてしまう7つの罠

社内ベンチャーを立ち上げて新規事業に挑戦した中で気付いたこと、MBOして独立した後で多くの新規事業に挑戦する人たちの相談を受けて気付いたことをまとめています。「成功する秘訣はないが、これをやったら失敗する教訓はある。」「イノベーションを目的化してイノベーションは起こせない。」

Transcript

  1. 経営者が新規事業を失敗 させてしまう7つの罠 株式会社ソニックガーデン 倉貫義人

  2. 倉貫 義人 株式会社ソニックガーデン代表取締役(創業者) 株式会社クラシコム社外取締役 • 1974年、京都出身、10歳からプログラミング • 立命館大学→大学院、学生ベンチャーで働く • TIS株式会社、デスマ、アジャイル開発の普及

    • 受託開発 → 社内システム → 社内ベンチャー
  3. 動いただけでは価値はない t 損益分岐点 売上開始点 売上 変動費 固定費

  4. 正しく作るだけでは価値はない

  5. 一度作っただけでは価値はない 時間 構築 償却 Point of Use (サービス業の発想) Point of

    Salse (製造業の発想) 時間 品質 品質
  6. ソフトウェアのパラダイムシフト • 絶対バグを出さない → 出してもすぐに直す • 絶対サーバ落ちない → 落ちてもすぐに復旧 •

    予見的なデータ設計 → データは変わる前提
  7. 新規事業のための組織 • 開発よりも運用、DevOps、継続性と保守性 • 完成よりも成果、コストパフォーマンス重視 • 計画よりも適応、なんでもやる、ルール無用

  8. 社内ベンチャーのMBO • 低コスト戦略で黒字化、しかし親会社が合併 • 製品よりチーム、チームを続けていくために • 株式会社ソニックガーデン設立、MBOの実施

  9. 株式会社ソニックガーデン • 2011年、TIS社内ベンチャーをMBOして創業 • 社員36名、システム受託開発・自社サービス 「働きがいのある会社ベストカンパニー」「ホワイト企業アワード」「グレートカン パニーアワード」「テレワークチャレンジ特別奨励賞」

  10. 見積り・要件定義なし ドキュメントなし プロジェクトなし 契約時間なし 納品のない受託開発

  11. 通勤のない働き方 通勤なし 本社オフィスなし 申請・制限なし 勤怠報告なし

  12. 管理のない会社経営 上司・指示命令なし 承認・決裁なし 部署・管理職なし 売上目標・評価なし

  13. 著書

  14. 原理とは 「必ず成功するわけではないが、外れたら必ず失敗するもの」

  15. 起業家が新規事業を 失敗させてしまう7つの罠

  16. プロダクトオーナーが不 在がち 「熱意と能力のあるリーダーの時間が確保されていること」

  17. 事業のコアをアウトソース しようとする 「起業家の経験こそが事業のコアになる」

  18. 一度やれば成功するとい う謎の自信 「売れるかどうかは顧客・市場が決める」

  19. 現場や顧客にヒアリング いかない 「事業を進めるにはインプットと経験が必要」

  20. うまくいかない理由を開 発のせいにする 「サービスがよくないと売れない」

  21. クックパッドの◯◯版が ほしい 「サービスの本質を掴んでいること」

  22. 優先順位を決めない、全 部ほしがる 「やりたいことをする、よりも、できることをする」

  23. 経営者が新規事業を 失敗させてしまう7つの罠

  24. たくさんの関係者を入れ る 「新規事業に人は足りないくらいがちょうど良い」

  25. 進捗の管理をしっかりと する 「事業として価値を生んでいなければ、進捗はゼロである」

  26. 結果よりも制約を重視さ せる 「あらゆるものを逸脱したとしても、結果を出せば良い」

  27. 既存事業と数字で比較 をする 「どんな事業も最初は小さく始まるものだ」

  28. 新規事業の狙いが他に ある 「企業の思惑を入れてうまくいくほど、新規事業は甘くない」

  29. ロジカルにリスクを排除 する 「仮説を検証することこそが、新規事業なのだ」

  30. 事業ごとにチームを組み 替える 「継続させたチームの中でいくつも事業に取り組む方が良い」

  31. 新規事業のジレンマ • はじめる段階で予測はつかない、が、 企業が投資するには事前の見通しが必要 • 会社員でやるにはリターンが少ない、が、 辞められると企業の新規事業にならない

  32. ソニックガーデンの部活

  33. 既存事業と新規事業の違い 通常業務 新規事業 問題を解決する 戦術・制約・計画 足し算・積み上げ 再現性・必然性 マーケット・組織 ビジネスモデルが先 理想を実現する

    戦略・正論・ビジョン 引き算・逆算 セレンディピティ インサイト・個人 ビジネスモデルが後
  34. 部活 • 時間の使い方、新規事業は指示・計画は無理 • 期限なし、予算は部費、失敗OK、技術で遊ぶ • 会社の時間とお金で、仲間と遊ぶ会社の副業

  35. None
  36. 部活の意義 • 投資なし、思いついたらいつでも挑戦できる • 新規事業の練習として、何度でも挑戦できる • タイムリミットがないので、長く挑戦できる

  37. 遊ぶように働く • 楽しい仲間と共に好きな仕事を長く続けたい • お金を稼ぎすぎるより、人生の時間を大切に • 働く時間を短くするより、働く時間を楽しく

  38. 納品のない受託開発

  39. 新しいITのビジネス • 小さく始めて大きく育てる、終わりなく続く • 要件定義よりも、日々の変化で改修を続ける • ユーザのフィードバックからグロースハック

  40. 改めて受託開発の問題 • 発注者と受注者のゴールの違い、不幸の元凶 • 要件定義どおりに完成する使えないシステム • 一括請負における圧倒的な費用対効果の悪さ

  41. 納品のない受託開発 • 月額定額で、開発と運用をずっと続けていく • 顧問として、一人ですべての工程を担当する • 働く時間でなく、働いた成果を提供する契約

  42. お客さまは何が嬉しいか • 要件定義は要らない、仕様変更し放題できる • 営業を介さずにプログラマと直接相談できる • 作らない提案がもらえる、気軽に相談できる

  43. フィットするニーズ • 内製するのは、開発者の採用と育成が難しい • SIerに発注するのは、柔軟性が低くて高価格 • フリーランスに頼むのは、いなくなるリスク

  44. 著書