Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
株式会社レヴィのティールでリモートなスクラムの方法(AgileJapan2019サテライト)
Search
m-miura.jp
November 16, 2019
Business
0
210
株式会社レヴィのティールでリモートなスクラムの方法(AgileJapan2019サテライト)
m-miura.jp
November 16, 2019
Tweet
Share
More Decks by m-miura.jp
See All by m-miura.jp
20230323TechDLT
miure
0
53
20230615tdm
miure
0
290
20230525TechDLT-vol11
miure
0
72
20230413JSASS
miure
0
460
20230126TechDLT-vol7
miure
0
120
2022510TechDLT-vol6
miure
0
160
20220120modelinglt_miure
miure
1
660
20220114STCP
miure
0
38
20211211TDM-LT3
miure
0
92
Other Decks in Business
See All in Business
EGセキュアソリューションズ_会社紹介資料
ytsuruda
0
310
ジグソーメソッドを用いた情報整理ゲーム「桃太郎村の地図オンライン」の説明資料
chibanba1982
PRO
0
330
Digital Experience, Inc. - Company Deck
sprasiainc
0
18k
TORCH, Inc. - Company Deck
torch
0
420
Arches 会社説明資料/ HR Deck
arches0501
0
8.8k
ゲーム型ビジネスマナー研修「マナーストーリーカード版」
chibanba1982
PRO
0
110
「スクラムマスターしているけど、 上手くできている気がしない」からの脱却!チームへ影響を与えられるスクラムマスターになるために
rakuraku0615
1
2.1k
企業研修向け謎解きゲーム「汚れた企画書の謎」
chibanba1982
PRO
0
110
危機管理コンセンサスゲーム「船長の決断 カード版」
chibanba1982
PRO
0
260
【Marvel株式会社】Corporate Profile
00marvel
0
3.2k
IHLヘルスケアリーダーシップ研究会16期説明資料
ihlhealthcareleadership
0
550
【エンジニア採用】BuySell Technologies会社説明資料
buyselltechnologies
3
56k
Featured
See All Featured
Docker and Python
trallard
43
3.2k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.9k
Building Adaptive Systems
keathley
38
2.3k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
53
5.1k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
Side Projects
sachag
452
42k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
59
3.6k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
74
9.1k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
Navigating Team Friction
lara
183
15k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Transcript
株式会社レヴィの ティールでリモートな スクラムの方法 三浦 政司 鳥取大学/株式会社レヴィ ★ ★ AgileJapan2019鳥取サテライト 2019.11.16@鳥取大学
株式会社レヴィの ティールでリモートな スクラムの方法 三浦 政司 鳥取大学/株式会社レヴィ ★ ★ ① ②
③ ④
株式会社レヴィの ティールでリモートな スクラムの方法 三浦 政司 鳥取大学/株式会社レヴィ ★ ★
三浦 政司 (みうら まさし) 鳥取大学工学研究科 助教 株式会社レヴィ 共同創業者 ~2002 山梨県にいました
02~06 東京大学 工学部 06~11 総研研究大学院大学 JAXA宇宙科学研究所 2011 鳥取大学着任 2016 株式会社レヴィ創業 http://m-miura.jp
None
2019.10.2.NHK鳥取「いろ★ドリ」/ 2019.11.1.NHK総合「おはよう日本」 宇宙開発体験 ボードゲーム PERITUS
人工知能で肉質判定 ジビエーアイ
趣味で究極の自律分散型組織(ティール組織?) を創設&運営
株式会社レヴィの ティールでリモートな スクラムの方法 三浦 政司 鳥取大学/株式会社レヴィ ★ ★
JAXA宇宙科学研究所で学んだ仲間が創業したスタートアップ 2016年5月 株式会社レヴィ創業
イノベーションは右上にある 複雑さ (部品や関係者が多い) 新規性 より複雑で、より新しい製品やサービスを作っていかねばならない
複雑なシステムで価値探索をする時代 「複雑なシステムをつくる」と「価値を見つけ出す」の両立が必要 ちゃんと動くことを 検証することが重要 価値があることを 検証することが重要
宇宙開発が生んだ システム設計の方法論 現場で鍛えあげた 実行可能なノウハウ プロジェクトを成功に導き、 成功し続けられるチームへと変革する チームに実践的なシステム設計の力を
システミング:プロジェクトを成功に導くフレームワーク ビューモデルを描く プロセスを決める プロジェクトにする システム設計 システム実装 完成 スタート 「何に対して認識を揃えるべき」と 「誰に対して認識を揃えるべきか」
を決める 「どう作っていくか」を決める 「いつまでに何をつくるか」を決める 「なにをどうつくるか」の認識を揃える システムをタンジブルなモノにする 振り返り 物 理 的 な 制 約 変化への 適応 コ ン テ キ ス ト の 変 化 ※システミングに基づく開発工程は常に順番どおりではなく、各工程を行き来し精度を高めながら完成に至ります
システミングを基盤にチームの設計力を高める 数日間の研修を通じてメンバー にシステムを捉える方法論を実 践的に研修します。 システミングを扱うためのクラウ ドサービスと手厚いカスタマーサ ポートを提供し、プロジェクトで の実践を支援します。 はじめはビューモデルの構築や業 務適用などに力点を置き、その後
は並走しながら定着支援を行いま す。 人材開発 コンサル マネジメント コンサル クラウドサービス 1.概要を知る 2.実践のための 訓練を積む 3.実践する 4.広める
クラウドサービス:Balus 17 「何をどうつくるか」に対する認識を揃え 顧客が求めるシステムを最短経路で実現する
導入事例:中海テレビ放送 • AI を使った再生エネルギー買取事業の開発に活用。 • 4社による、多拠点にまたがるチームを編成。多拠点で システムを設計・開発。 • 2週間に一度の会議では最初に Balus
を確認し、チー ムで認識を揃える。 • 手戻りを防ぎ、開発コストを抑えることができた。 多拠点にまたがるチームで新規事業の開発に活用 森 真樹 様 株式会社中海テレビ放送 取締役経営企画室 室長
株式会社レヴィの ティールでリモートな スクラムの方法 三浦 政司 鳥取大学/株式会社レヴィ ★ ★
話題のティール組織 image from: http://selec.cc/1291 ひとりひとりが自律し、 自ら考えて行動や意思決定を行う 「自律分散型」の組織
話題のティール組織 image from: http://selec.cc/1291
レヴィもティールを採用(というかトライアル中) 環境変化の複雑さ、価値提供の複雑さに対して <効率的>ではなく<適応的>を選んだ
ティール組織の実装方法:ホラクラシー image from: http://selec.cc/1291 image from: HOLACRACY, B.J.ロバートソン, PH研究所
ティール組織の実装方法:ホラクラシー image from: http://selec.cc/1291
レヴィのホラクラシー • サークル/ロールを設定 • 意思決定は各サークル/各ロールで行う ◦ 意思決定は権利であり義務でもある ◦ サークル/ロールの意思決定に対して文句を言ってはいけ ない(明確化されたルール)
• どのロールを担当するかは自分で決める&変更する • ロールは人ではない、ロールは帽子 • 全体性・協調性を保つ工夫 ◦ 勧告、助言依頼、ロール間ミーティング ◦ マルチタイムスケールで整合性確認 ◦ サークル/ロール構成のひずみチェック
マルチタイムスケールで整合性確認 日 2週間 月 半年 デリスク(毎朝8:45~9:15)@slack call ・昨日やったこと、今日やること、もやもやを共有 ・スプリントToBeの状況チェック スプリントレトロスペクティブ/プランニング
・スプリントToBeを振り返り&設定 ・リソース割り当ての確認 ・@オフィス/@slack callの混合 月次合宿 @オフィス ・四半期ToBeの設定/状況確認/振り返り ・財務、サービス、顧客、組織などの状況共有 蓼科合宿 @特別な場所 ・長期目標、ロードマップ、夢などを確認 ・語り合う、リスペクトと感謝を深める
実務、ロールの意思決定はミーティング単位 ロールミーティング ・ロールごとに設定 ・1週間に1回程度に設定 プロジェクトミーティング ・プロジェクトごとに設定 ・様々なロールからロールが集まってPJを構成 ロール間ミーティング ・ロール間のインプット/アウトプットに応じて設定 ・例えば:事業戦略ロール×アウトリーチロール
株式会社レヴィの ティールでリモートな スクラムの方法 三浦 政司 鳥取大学/株式会社レヴィ ★ ★
アーリーステージのスタートアップとしては驚異の分散性 ★ ★ ★ ★ ★ 鳥取 筑波 東京 平塚
大阪 • たった6人のメンバーが バラバラの拠点に • 鳥取大学工学部生を インターンとして雇用
けっこうリモートです(完全リモートとというわけではない) 文京区本郷にオフィスを設置
KANBAN/Scrumなツール「zube」でタスク管理
ミーティングは ロールミーティング ・ロールごとに設定 ・1週間に1回程度に設定 プロジェクトミーティング ・プロジェクトごとに設定 ・様々なロールからロールが集まってPJを構成 ロール間ミーティング ・ロール間のインプット/アウトプットに応じて設定 ・例えば:事業戦略ロール×アウトリーチロール
開発は物理依存なし 今日、CTOのMacBookが爆発しても大丈夫
全社的に物理依存ないかも 今日、オフィスが爆発しても事業は止まらない (困るけど)
完全リモートにはしないところ 月 半年 月次合宿 @オフィス ・四半期ToBeの設定/状況確認/振り返り ・財務、サービス、顧客、組織などの状況共有 蓼科合宿 @特別な場所 ・長期目標、ロードマップ、夢などを確認
・語り合う、リスペクトと感謝を深める 他にも… ・開発チーム飲み:やりたいこと、興味なども共有 ・スプリントプラニング、アイデア出し:付箋を残す
おわりに • レヴィは複雑(要整合性維持)×アジャイル(要価値探索)な 領域のシステム設計(のチーム育成)をビジネスにしたい • 自分たち自身も複雑さに適応するために ティールでリモートなスクラムにチャレンジしている • 現在は創業メンバー+αしかないし、少人数だから 自然と自律的・適応的にはなると思う
→しかし人が増えたときに困らないように練習している、 やり方を探索&洗練している